先日、本館が実施している発掘調査現場に、不思議な封筒が届きました。封筒の宛先は、「山口大学農学部附属家畜病院　山口大学埋蔵文化財資料館様」となっていました。送っていただいた方の名前は明記されていませんでしたが、
「山口県在住者」と記されていました。

　封筒をあけてみると、中からはピンクのかわいらしいフェイスタオルが出てきました！

　資料館では、本年6月12日から山口市吉田キャンパスの農学部附属家畜病院前で発掘調査をおこなっていました。その調査では、奈良時代の掘立柱建物跡が確認され、柱穴には柱材自体が残っているという非常に珍しい発見がありました。
　8月前半に報道発表を行い、新聞社やテレビ局によって調査成果を公開していただきました。おそらく、「山口県在住者」様は、その報道をご覧になっていただいたものと思います。

　梅雨時に開始し、猛暑の中での発掘調査でした。調査担当者も、汗だくで調査いたしました。もしかしたら報道された写真や映像にも担当者の汗が写っていたのでしょうか？？

　心温まる贈り物、まことに有り難うございました！！　調査は8月23日に無事終了し、これから膨大な出土資料の整理に取りかかります。

　埋蔵文化財資料館は、「山口内在住者」様や県内外の考古学ファンのため、これからも埋蔵文化財の情報発信に最大限の努力を行う所存です。
　これからも長いおつきあいをお願い申し上げます。