【1日目】

村藤研究室では、毎年アズレンの合成を年に2〜3回ほど行っております。

ピリジン蒸留準備。
ピリジンに水素化
カルシウムを入れて
一晩撹拌します。

【2日目】

ピリジン蒸留。

【3日目】

@1-クロロ-2,4-ジニトロベンゼンと
蒸留したピリジンを90℃に
加熱しながら4時間撹拌します。

A水酸化ナトリウムにジメチルアミン
塩酸塩飽和水溶液を滴下し、
ジメチルアミンを調製します。

B@にAを0℃で滴下し、
その後室温で12時間撹拌します。

反応機構は以下のようになります。

※写真の上にカーソルを乗せてみて下さい!!

【4日目】

朝6時!!
まだ肌寒さの残る早朝から
4日目のアズレン合成はスタートします。

@ジシクロペンタジエンの蒸留。

順調に沸いてます!!

T君、アズレン(Az)Tシャツを
着てきて、張り切ってます!!

12時間撹拌後の様子。
赤みを帯びました。

Aジシクロペンタジエンを蒸留して得た
シクロペンタジエンを加えます。
その後ナトリウムメトキシドを0℃で滴下し
4時間撹拌します。

Bメタノールを留去します。

出てきたメタノールは、少し
黄色味を帯びています。

C125℃で4日間撹拌します。

今日行った反応の反応機構は以下のようになります。

4日間撹拌の間
もしもの時に備え、
防爆缶で覆います。

TOP

【5・6・7・8日目】

4日間撹拌…

【9日目】

ピリジンを減圧蒸留にて除去します。

アズレンには昇華性があるため、
ピリジンにアズレンが少し混ざって出てきます。
そのため、アズレンの青味を帯びたピリジンが得られます。

ピリジン除去後はこんな感じです。
真っ黒でボソボソとした固体になります。

【10・11・12日目】

ソックスレー抽出器を用いて、
得られた黒い固体からアズレンを
ヘキサンで抽出します。

ヘキサンが青く色付き、アズレンが
順調に抽出されております。

【13日目】

1Lの分液ロートを用いて
抽出します。

1Lの分液ロートは巨大!!

左:100mLの分液ロート
右:1Lの分液ロート

人が持つとこんな感じ。

【14日目】

その後、溶液を
エバポレーターで濃縮します。(写真上)
アズレンには昇華性があるため、
ヘキサンと一緒にアズレンも
多少出てきてしまいます。(写真下)

前日に引き続き、濃縮。
溶媒と一緒にアズレンまでなるべく飛んでいかないように、ゆっくりと濃縮していきます。

【15日目】

アルミナカラムにてアズレンのみを単離します。

カラム始め。

カラム中盤。
空気圧をかけて、溶媒が
流れる速度を調節します。

カラム終盤。
上の方に、黄色い副生成物が残り、
青いアズレンのみが得られます。

【16・17・18日目】

アルミナカラムにて得られたアズレン溶液を、
アズレンがなるべく昇華しないように再びゆっくりと濃縮します。

完成!!