高周期典型元素化合物の反応性

ビスマスやアンチモンといった第15族元素の特性を活かして、
ユニークな典型元素化合物を創出するために有用な
反応の開発を行っています。

最近の研究成果として、ビスマス-硫黄結合を含む
有機ビスマス化合物がベンザインに付加し、
オルト2置換誘導体が生成することを明らかにしています。
この反応は、ビスマスやアンチモンのオルト位に
硫黄官能基を導入するための有効な方法論として
利用できます。また、ビスマス-ヘテロ原子結合を
ベンザインに付加させることで、さまざまなオルトヘテロ
原子置換ビスマス化合物を得るための有用な方法に
展開できると期待しています。

TOP