山口大学大学院医学系研究科眼科学

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留学体験記


この1年を振り返って…

折田 朋子

3月に入り、ロンドンでは気温はまだ上がりきらないまでも、葉のなかった木々に花がほころび始め、ああ、春が来たんだなあと感じる今日この頃です。日本は花粉の飛び交う季節になってきましたが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 さて、いよいよ帰国する日が迫ってまいりました。ということで、私の書く留学記もこれがついに最終号ということになります。皆さま、長らく私の徒然日記のような、取るに足らない手記にお付き合いいただき、ありがとうございました。

思いおこせば去年の4月に渡英して約1年、最初は自炊すらままならずどうなることかと思いましたが、私にとっては長いようでやはり短かった1年でした。仕事としてはまとめるほどのものはできなかったし、英語もさっぱり上達しなかったけれども、日本ではすんなりいっていた実験がうまくいかないことで、実験の工程を根本から考え直す、本当にいい機会となりました。また、ずっと夢見ていた外国での生活、様々な文化や人との出会い、そして何よりも私らしさを取り戻せた1年だったと思います。日本では眼科医という仕事柄、一日中暗室にこもっており、帰宅するときもすでに日が暮れているため、その日の空がどんな色だったかを知らずに過ごすこともままあります。ここロンドンでは特に夏の間は日が長いため、地下鉄を降りてから家に帰るまでの道すがら、まだ空が明るいのが本当にうれしくて、空の写真をたくさん撮りました。また休日もほぼ完全に丸二日とれるため、小さな旅行に行ったり、鳥のさえずりや子供たちの声を聴きながら公園を散歩したり、そういうちょっとしたことがすごく幸せで、満ち足りた生活を送ることができました。ロンドンで過ごしたこの1年は、私の長い人生の中でキラキラした宝石のように輝く、特別な年になりました。

ロンドンでは日本と同じく、梅や桃、桜も咲きます。

ロンドン上空には飛行機がたくさん飛んでいるので、飛行機雲もたくさんできます。

ケンジントンパレスの夕暮れ前

最後に、私の渡英当時は教授不在であった中、快く私を送り出してくださった木村新教授(渡英先での生活をスムーズに始められたのも、私の前にUCLに留学されていた木村先生と奥様のお陰です)をはじめ、迷う私の背中を常に押してくれた鈴木特命准教授、本来私がすべきであった仕事を肩代わりしてくれていた医局員の皆さま、また、公私ともに大変お世話になったUCLの大沼教授、英語でのコミュニケーションに問題を抱えていた私にいつも親切にしてくれたラボメンバーのみんなに、この場を借りて御礼申し上げます。ここでの経験や得られたものを生かして、日本でまた新たに頑張ろうと思います。皆さま、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

ラボメンバーとの最後のお食事会


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