山口大学大学院医学系研究科眼科学

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留学体験記


 


“Mind the Gap.”

鈴木 克佳

“Mind the Gap”は、ロンドン滞在中におそらく最も耳にしたフレーズのうちの一つです。Gapはプラットホームが曲がっていることによって車両との間に生じる隙間で、地下鉄の乗降時にそれに注意するようにとアナウンスが流れます。日本の「電車とホームの間が広く空いているところがありますので、ご注意ください。」といったアナウンスと同様です。最近の記事にこのフレーズのオリジナルの声の主が亡くなられ、その奥さんからの「ご主人の声を聴きたい」という願いが聞き入れられ、オリジナルのアナウンスがまた流されるようになったとありました。”Mind the Gap”のロゴを使ったピンバッチやキーホルダーが作られたり、その他の時事にもしばしばこのフレーズは用いられたりして、ロンドンの文化や生活する人々の意識にまで浸透しているようです。

図1: Mind the Gap。

図2: Mind the Step。
(車両の床のほうがプラットホームよりかなり低く、段差あり)

図3: Mind the Gapのピンバッチ。

図4: マンチェスターユナイテッドの香川選手がハットトリックを決めた翌日の記事。

Gap は大きな隔たりではありませんが、たしかに注意が必要です。それは地下鉄の乗降時に限ったことではありません。ロンドンでの留学生活当初はコミュニケーションや様々な場面でそのGapに絶えず注意し、時に悩まされましたが、イギリスおよびMoorfieldsの状況が理解でき、生活に慣れてくると、そのGapも楽しめるようになりました。多様性、寛容性がある(ある意味ルーズな)ロンドンでの生活は、緑内障医の私の視野を広げてくれたように思います。
最後になりましたが、今回の留学を後押しし協力していただいた園田教授や教室員の皆さん、受け入れていただいたGarway-Heath教授とその同僚、滞在中に出会った人々すべてに深く感謝し、心からお礼を申し上げます。
それでは、あるコメディアンの言葉を引用して今回の留学体験記を終わりにしたいと思います。
I don’t mind the gap. In fact, I love it…

図5: 何かがおかしい縦列駐車。

図 6: ビッグベン。

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