3.国際美術展の動向分析
3-1. ドクメンタ9-11

3-1. ドクメンタ9-11

ドクメンタ

 ドイツ、カッセル市にあるフリドリチアヌム美術館をメイン会場に1955年以来、ほぼ5年毎に開催されている国際美術展。 第5回展以降、個性的な総合ディレクターにテーマ設定と作家選出を一任する方式をとり、時代を先取りするテーマ設定による提案型の企画が美術関係者の注目を集めてきた。1992年(第9回)はベルギー出身のヤン・フートが初のドイツ系以外のディレクターとして選ばれ、第3世界の作家にも配慮した作家選出を行って注目を集めた。続く1997年(第10回)では初の女性ディレクター、フランス出身のカトリーヌ・ ダヴィッドが展覧会部門に加え「100日間100人ゲスト」を併設することで「文化イベント」的性格を強く打ち出し、2002年(第11回)のディレクターに選ばれた南アフリカ出身のオクウィ・エンヴェゾー は"「グローバリゼーション」、「文化多元主義」、「ポスト植民地主義」の時代の芸術―脱領域化された文化理解"をテーマに据え 、映像と資料展示による情報共有のための展示を行った。

日本  
アジア・ブロック 韓国、中国、モンゴル、フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポール、インドネシア、インド
北米ブロック アメリカ合衆国、カナダ
西欧ブロックA ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペイン
西欧ブロックB デンマーク、オランダ、ベルギー、スイス、ポルトガル、アイルランド
北欧ブロック ノルウェー、スウェーデン、フィンランド
中東欧ブロック ロシア、リトアニア、ウクライナ、ポーランド、オーストリア、スロベニア、ハンガリー、クロアチア、ルーマニア、モルドバ、旧チェコスロヴァキア、旧ユーゴスラビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニア、ギリシア
オーストラリア・ニュージーランド  
中南米 メキシコ、キューバ、ハイチ、ジャマイカ、ベネズエラ、コロンビア、ブラジル、チリ、アルゼンチン
アフリカ アルジェリア、モロッコ、モーリタニア、セネガル、コートジボワール、ベナン、ナイジェリア、カメルーン、ウガンダ、コンゴ、南アフリカ共和国
中東 トルコ、レバノン、イラン、イスラエル

 

4