第20回記念 現代日本彫刻展 Ube city

 10/1-11/10
 宇部市野外彫刻美術館


(03/10/19撮影)

カタログについて

 第20回記念 現代日本彫刻展に際して

 谷新「パブリック・アート―都市化と地域活性化のはざまで」

 三田晴夫「転換期の野外彫刻」

  彫刻作品

  優秀模型作品

 出品作家略歴及出品目録


奥付より

 展覧会組織について

主催:宇部市、現代日本彫刻展運営委員会、毎日新聞社

後援:文化庁

協賛:宇部興産株式会社

助成:芸術文化振興基金、花王芸術・科学財団


テーマ:響(ひびく)


運営委員:嘉門安雄、大高正人、澄川喜一、田中幸人、中原佑介、三木多聞

選考委員:

 委員長 嘉門安雄(美術評論家)

 委員:井土誠(下関市立美術館長)

     大高正人(建築・都市設計家)

     木村重信(兵庫県立美術館長)

     清水九兵衛(彫刻家)

     酒井忠康(神奈川県立近代美術館長)

     三田晴夫(毎日新聞社学芸部編集委員)

     澄川喜一(彫刻家)

     建畠晢(多摩美術大学教授)

     田中幸人(熊本市現代美術館長)

     田中米吉(彫刻家)

     谷新(宇都宮美術館長)

     富山秀男(ブリヂストン美術館長)

     中原佑介(美術評論家)

     三木多聞(美術評論家)

     安井雄一郎(山口県立美術館学芸専門兼普及課長)


授賞について

大賞(宇部市賞)

 新宮晋《時のシルエット》

宇部市野外彫刻美術館賞

 曽我孝司《重力質 Ring '03》


宇部興産株式会社賞

 佐藤時啓《3・4・5角 宇部のカメラ》

毎日新聞社賞

 金沢健一《音のかけら―取り出された1201の音たち》


第20回展記念(土方定一記念)特別賞

 眞板雅文《里の門》


神奈川県立近代美術館賞

 米林雄一《微宇音―2003》

兵庫県立美術館賞

 河口龍夫《関係-無関係・天と地と種子の響き》

山口県立美術館賞

 小室至《関係(人と自然との間)》

下関市立美術館(植木茂記念)賞

 青木野衣《雲谷―IV》


カタログより

  第20回記念 現代日本彫刻展に際して

通算42年の歴史を誇る

p.2 "「現代日本彫刻展」となる前は、わが国はじめての大規模な「宇部市野外彫刻展」(1961年)、「全国彫刻コンクール応募展」(1963年)がありますので、通算いたしますと、早や、42年の歳月を経たことになります。"

招待10名+公募入選10名

p.2 "今回は、第20回展を記念し、「響(ひびく)」をテーマとして広く一般公募し、模型作品コンクールによって多数のなかから選ばれた入選作のうち10名に実物制作をお願いするとともに、同じテーマの招待部門10名とを併せて展示することにしました。"


  三田晴夫「転換期の野外彫刻」

パブリック・アートの源流的環境を整備した宇部の彫刻展

p.8 "周知の通り、野外に彫刻を設置する動きは1960年代の山口県宇部市に端を発し、神戸市を経て全国各地に波及していく。やがてアメリカからパブリック・アート(公共芸術)の考え方や様式が渡来したのを機に、その流れが一気に加速していったとしても、それを受容するだけの源流的な環境がすでに出来上がっていた事実を、日本の美術史家は忘れるべきではない。"

彫刻公害論

p.9 "…彫刻公害論などの批判的風潮を呼び起こしていることと、あるいはつながっているのだろうか。なるほど宇部市の場合、整備されたオープン・スペースが舞台なので、作品はなお規模や造形性を競いがちである。とはいえ毎回いくつかが市中に移設されていることを思えば、現代日本彫刻展の行方も、こうした現象が意味するもの[引用者註:単に知覚する対象としての彫刻作品よりも鑑賞者の積極的な介入を促す体験型の作品がパブリック・アートに増えつつあること]と無関係とはいい切れないだろう。"


出品作品紹介


リンク

 宇部の彫刻

(03/12/17)