第57回山口県美術展覧会要項
1 趣旨「つくる・みる・ささえる」の創造的調和
制作の創造性を高める(つくる)と同時に、美術作品を鑑賞すること(みる)や美術文化を支えていくこと(ささえる)もまた優れて創造的な行為であるとの意識を育成できるような総合的な美術文化の普及と振興をはかります。
1)「つくる」(公募部門)
自由な意識や現代社会に根ざした作品を募集し、その優秀なものを展示します。
2)「みる」(ワークショップ゚部門)
鑑賞行為の創造性を体験してもらうためにワークショップを開催します。
3)「ささえる」(ボランティア部門)
広く県民から募集した美術館ボランティア・スタッフに県美展の運営に参画してもらい、芸術支援の活動を展開してもらいます。
2 会期および会場
(1)会期 平成15年10月2日(木)〜19日(日)月曜休館
*13日は開館(14日休館)
(2)会場 山口県立美術館
3 観覧料
一般 250(200)円 大学生 200(150)円
※( )内は20人以上の団体料金
※70歳以上および18歳以下の方、高等学校、盲・聾・養護学校在学生の方等は無料です。
【作品公募部門】(つくる)
4 審査員(50音順)
椹木野衣(さわらぎ・のい)
1962年生まれ。多摩美術大学助教授。美術、音楽、映画、文学などのジャンルの枠をこえた評論活動で注目をあつめている。『シミュレーショニズム』(ちくま学芸文庫)、『日本・現代・美術』(新潮社)、『爆心地の芸術』(晶文社)などの著作がある。またゲスト・キューレターとして展覧会も企画。山口県美展は昨年に続いて2回目の審査。
元永定正(もとなが・さだまさ)
1922年生まれ。現代美術作家。成安造形大学教授。戦後日本の前衛美術運動をリードした具体美術協会の元会員。明晰でユーモラスな表現世界を展開し、『ころころころ』(福音館書店)などの絵本制作や、オブジェ・椅子のデザインなど多彩な活動によっても知られる。三重県立美術館(1991年)、兵庫県立近代美術館(1998年)、広島市現代美術館(2003年)等で個展開催。山口県美展は今回が初めての審査。
山下裕二(やました・ゆうじ)
1958年生まれ。明治学院大学教授。日本中世美術史専攻。『日本美術全集・雪舟とやまと絵屏風』(共著・講談社)、『室町絵画の残像』(中央公論美術出版)など著書多数のほか、近年は『岡本太郎宣言』(平凡社)、『日本美術応援団』(共著、日経BP)など日本近・現代美術の評論も盛んにおこなっている。山口県美展は昨年に続いて2回目の審査。
5 出品規格
保管・展示の可能なものであれば、形式・寸法・重量・材質等は問いません。額装の場合は、原則としてガラスは不可、アクリルは可。
保管・展示に問題があるもの(例:組作品、3m立方相当以上の寸法のもの、500kg以上の重量のもの、もろい材質のもの、ビデオ作品については機器等
)あるいは特定の展示場所を希望される場合は、事前に事務局との協議が必要です。
事前協議の受付期間は8月4日(月)から9月7日(日)まで。受付時間は午前9時から午後5時までとします(正午〜午後1時を除く)。原則として先着順。必らず展示プランをご持参ください(イメージスケッチ程度のものでも構いません)。
受付後、作品に変更を加えることは認められません。時間の経過に伴う変化・更新を前提とする作品は、事前協議の対象となります。
6 応募にあたっての留意点
(1)応募作品は自己の創作した未発表作品であること。応募点数に制限はありません。
(2)出品作品には、所定の出品票を裏面右上にはりつけて出品して下さい。
7 出品料
1点につき2000円を出品票に添えて納入して下さい。受付後の出品料の返却には応じられません。
8 作品の搬入
(1)搬入日時 平成15年9月19日(金)〜9月21日(日)
午前9時〜午後4時(正午〜午後1時までは受付けません)
(2)受付場所 山口県立美術館(山口市役所側通用門から搬入のこと)
9 作品の搬出
(1)搬出日時 平成15年10月24日(金)〜26日(日)
午前9時〜午後5時(正午〜午後1時までは受付けません)
(2)受付場所 山口県立美術館
(3)搬出は、作品預かり証と引き替えに行います。
(4)決められた搬出日時内での受け取りを厳守してください。搬出期限を越えても作品を受け取りに来られない作品については出品者に断りなく処分させていただくこともあります。
※搬入から搬出までの間における不可抗力の災害等による作品の汚染・亡失等については責任を負いかねますのでご了承ください。
10 搬出入の費用
出品者の負担とします。返送ご希望の場合は荷造りおよび輸送経費は着払いとします。
11 審査会
(1)会場 山口県立美術館
(2)日時 平成15年9月23日(火) 午前10時〜午後5時
9月24日(水) 午前9時〜正午
(3)審査は公開とします。傍聴ご希望の方は9月13日(土)までに官製ハガキに住所・氏名・電話番号を明記の上、事務局までお申し込みください(当日消印有効)。なおファックスでも受付けますので同様に住所・氏名・電話番号を明記の上お申し込みください(9月14日(日)まで)。手続きなしの傍聴はできませんのでご注意ください。
(4)審査会2日日には、審査員に審査会全般に関して論じていただいた後、審査会傍聴者による質疑応答等の時間を設けます。
12 審査発表
新聞、テレビ、ラジオ等で発表するとともに、入選者あてに通知します。
13 賞
大 賞 1名(賞状・賞金50万円・次年度展示空間とそのための制作費50万円)
優秀賞 5名(賞状・賞金5万円)
佳作賞 (賞状)
14 シンポジウム
(1)本展の受賞者および運営委員、審査員等をパネリストとして招き、今後より一層充実した山口県美術展覧会作りをめざしてシンポジウムを開催します。参加料は無料です。
(2)会場 美術館講座室(予定)
(3)日時 平成15年10月5日(日) 午後2時〜4時(予定)
【ワークショップ部門】(みる)
15 ワークショツプ
(1)作品をただ受動的に鑑賞するだけではなく、「みる」こともまた美術における重要な表現方法のひとつであるという意識の育成を目的に設けた部門です。「みる」ことの多様なあり方を、様々なプログラムを通じて体験していただきます。
(2)今年度のワークショップのテーマ、講師、開催日時、参加方法等の詳細は事務局あてにお問い合わせください。
【ボランティア部門】(ささえる)
16 ボランテイア
(1)美術文化との多様な関わり方を創出していくことを目的に普及活動の新しい形態を模索する場として設けた部門です。平成14年度からは、今年度あらたに事業化された美術館ボランティア・スタッフに作品公募やワークショップ開催にともなう県美展のさまざまな仕事に従事してもらいます。
(2)スタッフの仕事は、展覧会広報活動、出品目録やワークシートなどの作成、会場解説等のほか審査会補助、ワークショップ開催の補助等です。
【主催・運営委員会・事務局】
17 主催
山口県・山口県教育委員会
18 第57回山口県美術展覧会運営委員(県関係をのぞいて50音順)
荒瀬 景敏 美術作家
今井 徹也 建築家・都市デザイン
岩野 雅子 山口県立大学国際文化学部助教授・異文化交流論
小南 英昭 山口県立大学生活科学部講師・ビジュアルデザイン
濱本 聰 下関市立美術館学芸課主査
原田 文明 美術作家
堀家 敬嗣 山口大学教育学部講師・映像論
三輪 和彦 美術作家
森川紘一郎 周南市美術博物館館長
横山眞佐子 児童書専門書店子供の広場代表取締役
岡屋 武紀 山口県教育委員会文化財保護課長
大村 愼一 山口県環境生活部文化振興課長
19 事務局
山口県立美術館 〒753−0089 山口市亀山町3−1
TEL:083−925−7788 FAX:083−925−7790
●事前協議、審査会への傍聴、ワークショップ参加、ボランティア活動等について詳しくお知りになりたい方は、上記事務局あてにお問い合わせください。
●通信等でのお問い合わせの場合は、往復はがきをご使用になるか返信用封筒を同封してください。
出典:山口県立美術館 / 第57回山口県美術展
(03/10/6)