北九州市立美術館 連続美術講座
講座 現代美術史
2.ピカソ略年譜
1881年 0歳 スペイン南部の港町マラガに生まれる。 父ホセ・ルイス・ブラスコは画家で美術学校の先生だった。 1897年 16歳 マドリードのサン・フェルナンド美術学校に入学。 《科学と慈愛》がマドリード国展で準賞、マラガの地方展で金賞。 1900年 19歳 友人カサヘマスと共に初めてパリを訪れる。 《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》を制作。ロートレックの影響が顕著。 1901年 20歳 2月、カサヘマスが自殺。この年の秋より作風が変化:青の時代始まる。 1903年 22歳 《人生:裸の男女と子供を抱く女》を制作。 1905年 24歳 《軽業師の家族と猿》を制作:ばら色の時代。 1907年 26歳 《アヴィニョンの娘たち》を制作:キュビスムの時代始まる。 1910年 29歳 《ヴォラールの肖像》を制作:分析的キュビスムの時代 。 1912年 31歳 《グラスとSuzeの瓶》を制作:総合的キュビスムの時代 。 1917年 36歳 《肘掛椅子のオルガの肖像》を制作。 1918年 37歳 オルガ・コクローヴァと結婚。秋より作風の変化:新古典主義の時代。 1922年 41歳 《海辺を走る二人の女(駆けっこ)》を制作。アンドレ・ブルトンらと交友始まる。 1925年 44歳 初のシュルレアリスム展に出品。 1930年 49歳 《海辺に座る水浴の女》を制作:幻想の時代。 1932年 51歳 《夢》を制作。 1937年 56歳 大作《ゲルニカ》をパリ万国博覧会へ出品。《座る女(ドラ・マール)》制作。 《マリー・テレーズの肖像》、《泣く女》を制作。 1947年 66歳 陶芸を始める。 1954年 73歳 ドラクロワの《アルジェの女たち》によるシリーズを開始。 *参考作品:ドラクロワ《アルジェの女たち》 1834年 ルーヴル美術館 1955年 74歳 妻オルガ没。 1957年 76歳 《官女たち(ベラスケスによる)》を制作。 *参考作品:ディエゴ・ベラスケス《ラス・メニーナス》 1656年 プラド美術館 1961年 80歳 ジャクリーヌ・ロックと再婚。 1963年 82歳 《画家とモデル》を制作。 1973年 91歳 南仏のムージャンで死去。
スペイン地図
※ピカソの生まれたマラガ(Málaga)をスペイン南部海岸線沿いに確認できる。