北九州市立美術館 連続美術講座
講座 現代美術史

 グリーンバーグのフォーマリズム
 

"呈示され明らかにされなければならないことは、芸術一般においてのみならず、各々の個別な芸術において、独自のまた削減し得ないようなものは何か、ということであった。"

"しかしながら、モダニズムのもとで絵画芸術が自らを批判し限定づけていった過程で、最も基本的なものとして残ったのは、支持体の不可避の平面性を強調することであった。平面性だけが、その芸術にとって独自のものであり独占的なものだったのである。"

(クレメント・グリーンバーグ「モダニズムの絵画」、川田都樹子・藤枝晃雄訳、『モダニズムのハード・コア』、『批評空間』1995年臨時増刊号、太田出版、p.45)

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