北九州市立美術館 連続美術講座
講座 現代美術史

3-2.ドクメンタ


カッセルの画家でデザイナー、建築家であったアーノルト・ボーデ設立による「二十世紀西洋美術協会」を基礎に、連邦ガーデンショーの付随行事として創設。1955年の第1回展では、ナチス・ドイツ時代に「退廃芸術」として排斥していた前衛芸術を再びドイツ国内に紹介するため、1905年から55年までに制作された148作家の570作品を一堂に集め、8週間で13万人を動員。以来、4、5年毎に開催され、1959年の第2回展ではアメリカの抽象表現主義を、1964年の第3回展ではキネティック・アート、オプ・アートを、1968年の第4回展ではポップ・アート、ミニマル・アートを紹介。各時代の美術動向を読む統一的な視点のもと、全体を指揮する芸術総監督にハロルド・ゼーマンを迎えた1972年の第5回展あたりから、国別参加で総花的なヴェネツィア・ビエンナーレと一線を画し、今後5年の美術動向を占う大規模国際美術展として注目を集めるようになった。

公式サイト:ドクメンタ

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