北九州市立美術館 連続美術講座
講座 現代美術史
2-2.水平的国際主義と幸福の連鎖
ランジット・ホースコテー「世界への回帰:インド現代美術における不安と快活」
"ここで問題となるのは、アラン・ブルームの巧みな言い方を借りれば、「影響に対する懸念(不安)」と言うことができるだろう。…私たちは 一種の水平的国際主義、つまり多種多様な社会や文化が自由に呼応し合い、自由な交流という条件下で思考と芸術のさまざまなパターンを収得し国際化していくといったような国際主義に到達できるだろうか?"
『国際シンポジウム1999「アジアの美術:未来への視点 発表論文」』、国際交流基金アジアセンター、1999年、18頁。
"他者を犠牲にすることを上手に避けつつ、幸福の連鎖を少しずつ広げていく可能性は追求するに値するものではないのだろうか。"
林真理「森岡正博『無痛文明論』を読む」、『図書新聞』2661号、2004年1月17日(土)