美術史2004


期末試験問題概略告知

1.作家名と作品名の正しい組み合わせについて、選択肢の記号により回答する。/選択問題/10問/各2点(20点)

2.メディア・アートについて基礎的な知識を問う/○×問題/10問/各2点(20点)

3.メディア・アートの可能性と課題について解説した文章の空欄に適切な用語を選んで文を完成させよ/穴埋め問題・選択肢あり/10問/各3点(30点)

4.「山口情報芸術センターの活動とメディア・アート」というテーマで、自由に論述せよ/論述問題・自由形式/字数制限なし/30点


成績評価方法

試験:100点満点×0.8(計80点)

出席:9回=9点(1欠席毎-1点 ex.欠席3回=出席点6点)

※最初の1回をカウントしない

授業態度等の調整点:全回出席者に+2点

そのほか授業への参加度をアンケートの回答等をもとに7〜10点の範囲で加算

※アンケートの回答は、3の感想欄に記入された授業内容への提言や質問について点数化


美術史(後期)試験問題/講師:藤川哲

実施日時:2005年1月27日(木) 12:50〜14:20(90分)

 

(各2点、計20点)

1 以下に示される(1)〜(10)の作品名(または展覧会名)と(a)〜(g)の作家名について、解答用紙の(1)〜(10)の各欄に(a)〜(h)のアルファベットを記すことにより、正しい組み合わせを完成させよ。

 (1) ユメ ニッキ ニッポン   (2) PostPet        (3) Voyage          (4) パチモク

 (5) The Wide Show       (6) OR           (7) モレルのパノラマ     (8) R/V

 (9) サバオ          (10) エレクトロニック・スーパーハイウェイ
 

 (a) キュピキュピ       (b) 束芋         (c) 八谷和彦         (d) 明和電機

 (e) ナムジュン・パイク    (f) ダム・タイプ     (g) クワクボリョウタ     (h) 藤幡正樹

 

(各2点、計20点)

2 以下に示される(1)〜(10)の短文のうち、内容の正しいものに○印を、誤ったものに×印をそれぞれ解答用紙の各欄に記せ。

 (1) メディア・アートの「メディア」はマス・メディアに由来する。

 (2) ナムジュン・パイクはメディア・アートの創始者である。

 (3) 初期のメディア・アーティストたちの作品には、マス・メディアによる世論操作に対する批判精神を表したものが多い。

 (4) メディア・アートは、ヴィデオやコンピュータなどの電子情報メディアを用いた芸術を指す。

 (5) 日用品にアーティストが手を加えたり、それらの物品を組み合わせたものをガジェットと呼ぶ。

 (6) 芸術文化振興基本法によれば、メディア芸術には映画、漫画、アニメも含まれる。

 (7) ヴィデオ・アート、テクノロジー・アート、サイバー・アートなどメディア・アートの周縁語は多数ある。

 (8) 山口情報芸術センターの英語名は Yamaguchi Center for Arts and Media である。

 (9) IAMASは情報科学芸術大学院大学、国際情報科学芸術アカデミー、の2つの学校から成る岐阜県立の教育機関である。

 (10) アルス・エレクトロニカは1979年以来、ウィーンで開催されているメディア・アートのフェスティバルである。

 

(各3点、計30点)

3 次の文を読み、空欄となっている( A )〜( J )に、文の下に記されている(1)〜(22)のうち最も適当と思われる言葉を補い、文を完成せよ。解答用紙には、( A )〜( J )の各欄に該当する言葉を(1)〜(22)の番号で記すこと。

メディア・アートの可能性については、現在も否定的な意見を持つ人が少なくない。「電源がなければ体験することができない、つまり<実体>がない」という意見は、絵画、彫刻、工芸、写真といった旧来の芸術ジャンルとメディア・アートとの違いをうまく言い当てている。しかし、両者の間に( A )というジャンルを置いてみれば、芸術作品について物理的な<実体>がともなわなければならないという前提はすでに崩れて久しいことがわかる。いずれも人間精神の文化的な発現、という点では芸術として鑑賞される条件を備えているのである。とはいえ「電源がなければ体験することができない」という不満は、美術館等でのメディア・アートの展示に際し、「( B )」という貼り紙を見たことのある者なら共感するところだろう。これは、システムの不具合、( C )の不足など作品に固有の問題と、( D )の不足または対応の遅れなど展示スペースの組織体制の問題との2つの場合、またはその両方が原因となっている場合が考えられる。山口情報芸術センターのようなメディア・アートを得意とする文化施設は、国内にはほかに( E )やせんだいメディアテークなどがあるが、一般の公立美術館におけるメディア・アート展の開催は、1990年代からの長引く不況、文化施設の予算削減と相まっていまだに困難な状況である。

しかし、その1990年代に( F )を中心とする電子技術の利用の可能性は大きく前進した。低価格化、 ( G ) と( H )の向上は、それまで( I )であるという以外にアートとしての魅力に乏しかったメディア・アートをより( H )豊かなものにした。また、( G ) の向上が可能にした新しい作品のあり方は今後引き続き注目される。束芋の作品は、映像と音に加え、展示空間も作品の重要な要素とするインスタレーションとして発表されてきたが、近年ではそうした作品に観客の積極的な干渉を求める( J )な要素をも組み込んでいる。作品に加わった双方向性は旧来の芸術ジャンルになかったものであり、文化施設や展覧会のあり方をも変えようとしている。

(1) 映画  (2) 漫画  (3) アニメ  (4) 停電中  (5) 調整中  (6) 制作中  (7) 予算  (8) 耐性

(9) 人気  (10) 専門スタッフ  (11) 監視員  (12) ボランティア  (13) CCA  (14) ICC  (15) CIA

(16) ヴィデオ  (17) コンピュータ  (18) 衛星通信  (19) 操作性  (20) 流動性  (21) 汎用性

(22) 表現力  (23) 持久力  (24) 定着力  (25) 将来的  (26) 保守的  (27) 実験的

(32) インターナショナル  (33) インタラクティヴ  (34) インターネット

 

(30点)

4 「山口情報芸術センターの活動とメディア・アート」というテーマで、自由に論述せよ(字数制限なし)。







評価基準は、優:100〜80、良:79〜70、可:69〜60、不可:59〜0である。本試験の素点の8割に各自の出席数による調整点等を加算したものを評点とする。また、4の解答のうち優れたものは、試験問題を蓄積し、今期以後の学生の参考に供するため、Web上で公開する予定である。