YCAM小史(2)
主な出来事 | コンセプトの変遷 | 関係資料 | |
平成2年1月(1990) | |||
市選出4県議団、県、県教委、市により中央高校の宮島町移転決定 | |||
平成2年3月 | |||
『山口市における情報ゾーン事業化基礎調査』(インキュベーション構想) | 旧中央公園部分=【多機能交流拠点】 ・多目的広場 ・公開空地 ・人工地盤 ・交流施設 中央高校跡地=【複合ゾーン】 ・コンベンション施設 ・文化施設 ・業務施設 |
「文化交流プラザ機能構成検討経緯」 | |
平成2年5月〜 | |||
県市共同のやまぐち情報文化都市づくり会議 会長=山口市助役 県12課、市11課 幹事会、小幹事会、委員会(8回開催) 市委員会(4回開催) |
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やまぐち情報文化都市基本計画策定委員会 会長=会田忠義(山大) 委員10名(3回開催) |
<市民等の文化醸成・生涯学習の推進拠点> | ||
平成4年6月(1992) | |||
『やまぐち情報文化都市基本計画案』 基本計画原案全戸配布 地区説明会(4回開催) |
(仮称)文化交流プラザ 【文化機能】 ・歴史情報館 ・ハイビジョン劇場 ・ハイビジョン音楽ホール ・3Dシアター ・シミュレーションシアター ・ビデオ・シアター 【交流機能】 ・市民情報センター ・ショールーム ・自動車総合展示場 ・観光物産センター ・市民公開スタジオ ・カルチャーセンター ・アトリエ ・ギャラリー ・レンタル会議室 ・コンベンションホール 【リフレッシュ機能】 ・フィットネス ・アスレチック施設 【その他機能】 ・市役所出張所 ・書店・文具等小売店 ・レストラン・喫茶店 ・駐車場 【学習機能(図書館)】 ・図書館 ・学習センター ・映像図書館 【業務機能】 ・オフィス |
「文化交流プラザ機能構成検討経緯」 | |
やまぐち情報文化都市づくり特別委員会(市議会) 委員長=杉山勝良 副委員長=重宗紀彦 委員13名(5回開催) |
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市政策会議 市長、助役、各部長 |
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平成5年2月(1993) | |||
山口県央部地方拠点都市地域指定 | |||
平成5年4月 | |||
『やまぐち情報文化都市基本計画』確定 | <市民文化の醸成・生涯学習等の推進拠点> ・中央公園との一体的利用の想定 ・専用ホール等の導入の検討 ・図書館計画の具体的な検討 |
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平成5年10月 | |||
市民アンケート(1,933人) | |||
平成5年12月 | |||
高校生アンケート(1,609人) | |||
平成6年3月(1994) | |||
山口市図書館計画 山口市図書館計画協議会 会長=升井卓禰(元県立図書館長) |
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彩りのあるまちづくり協議会 会長=岩田啓靖(県立大) 副会長=大和保男(陶芸) 顧問=八木宗十郎(商議所) 委員15名(2回開催) |
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平成6年7月 | |||
山口県央部地方拠点都市整備計画(県承認) | |||
平成6年12月 | |||
『文化交流プラザ基本構想』 | <山口文化の醸成・発信拠点> ・市民文化の醸成 ・生涯学習の推進 (仮称)文化交流プラザ 【映像機能】 ・映像シネマホール ・体験型ミュージアム 体感展示ミュージアム 子供体験学習スタジオ ・アートライブラリー ・研究室 【市民プラザ(ガレリア)】 ・生活文化情報センター ・展示ギャラリー ・カフェテラス ・物販ショップ 【舞台芸術ホール】 ・多用途型演劇ホール ・稽古場 ・コンサートホール ・リハーサル室 【図書館】 ・市立中央図書館 ・文化図書館 業務ゾーン ・オフィス |
「文化交流プラザ機能構成検討経緯」 | |
平成6年11月・12月 | |||
地元説明会(4回開催) | |||
平成7年5月・6月(1995) | |||
市民懇談会(2回開催) | |||
(仮称)文化交流プラザ基本計画策定委員会 会長=岩田啓靖(県立大) 委員6名 専門部会委員8名(3回開催) |
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市政策会議 市長、助役、各部長 |
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平成8年度やまぐち情報文化都市基本計画見直し | |||
平成8年5月(1996) | |||
『文化交流プラザ基本計画』 | <人・文化・情報の交流拠点> ・山口文化の創造・醸成・発信拠点 ・都会的にぎわい空間 ・文化を感じさせる憩い (仮称)文化交流プラザ 【映像機能】 ・映像シネマホール ・映像ライブラリー ・映像学習室 ・研究室 【市民プラザ(ガレリア)】 ・生活文化情報ラウンジ ・体験学習ラウンジ ・カフェテラス ・ふれあい交流室 ・ギャラリー ・ショップ 【舞台芸術ホール】 ・劇場型多目的ホール ・サブホール兼リハーサルホール (仮称)市立図書館 ・市立中央図書館 ・学習センター ・映像図書館 業務ゾーン ・オフィス |
「文化交流プラザ機能構成検討経緯」 | |
平成8年11月6日 | |||
基本設計業者決定=磯崎アトリエ | |||
平成10年5月(1998) | |||
『文化交流プラザ基本設計』 | (仮称)文化交流プラザ <メディア・テーク> 【映像機能】 ・メディアホール ・シネマホール ・メディアライブラリー ・メディアラボ 【市民プラザ機能】 ・サイバーカフェ ・ミュージアムショップ ・アートギャラリー <劇場> 【舞台芸術ホール】 ・シアター(600席) ・サブホール(150席) (仮称)市立図書館 ・市立中央図書館 ・学習センター ・映像図書館 業務ゾーン ・オフィス |
「文化交流プラザ機能構成検討経緯」 | |
平成10年7月 | |||
商工会議所議員30人を対象としたアンケート調査(半数が「計画全体を見直すべき」) | 『毎日新聞』9月3日 | ||
平成10年9月2日 | |||
八木会頭、佐内市長に意見(経済効果が期待できる五千人収容規模のホール建設を) | |||
平成10年9月 | |||
文化交流プラザソフト研究会設置 座長=奥津聖(山大) 香原詩彦(ラグタイム代表取締役) 嶋田日出夫(シマダステッド代表取締役) 柳沢悟(演劇研究所LaB21主宰) 児玉頼幸(山口映画友の会代表) 広田早苗(加藤舞踊学院) 桑原智恵(音楽プランナー) 矢野節(やの舞台美術) (16回開催) |
『(仮称)文化交流プラザ ソフトプランニング報告書』、ソフト研究会、1999年 | ||
平成10年11月7日 | |||
市と商工会議所、3回目の意見交換会 (八木)「市民の理解が得られるまで凍結」 (佐内市長)「予定通り計画を進めるが、結果として凍結となることもあり得る」 |
『中国新聞』11月8日 | ||
平成11年2月(1999) | |||
シンポジウム「中園町再開発と街づくり」(県労福協会館) 八木宗十郎(山口商議所会頭) 村岡満(山口文化協会会長) 田原正美(山口観光コンベンション協会理事長) 磯野有秀(県社保協会長) 浅野謙二(県議) |
『サンデー山口』2月11日 | ||
平成11年3月 | |||
『(仮称)文化交流プラザソフトプランニング報告書』(ソフト研究会) | 『(仮称)文化交流プラザ ソフトプランニング報告書』、ソフト研究会、1999年 | ||
平成11年5月 | |||
『文化交流プラザ基本設計見直し案』 | |||
平成11年5月 | |||
シンポジウム | |||
平成11年6月 | |||
公開広聴 | |||
平成11年8月 | |||
シンポジウム | |||
平成11年11月 | |||
市政策会議 市長、助役、各部長 <プラザと図書館の同時整備を決定> |
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平成11年11月 | |||
山口市立図書館建設設置協議会設置 会長=升井卓禰(元県立図書館長) |
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平成11年度やまぐち情報文化都市基本計画見直し | 『やまぐち情報文化都市基本計画 概要版』、 山口市、平成12年4月 | ||
平成12年1月(2000) | |||
『山口市立図書館の建設に関する意見書』(図書館建設協議会) | |||
平成12年2月28日 | |||
中園文化施設企画運営協議会設置 会長=広中平祐(山大学長) 顧問=山崎正和(東亜大学長) 足立明男(県萩美・浦上記念館館長) 岩田啓靖(県大学長) 山本哲生(県図協会長) 榎本徹(県美副館長) 奥津聖(山大・人・教授) 上野善信(県図参考課主査) 吉光純也(山大・教・助教授) 外山紀久子(山大・人・助教授) 嶋田日出夫(シマダステッド代表取締役) 橋本英治(TYSヴィジョン常務取締役) 矢野節(やの舞台美術) 町田福恵(県図整備課主査) 増山和子(山大・理・非常勤講師) (5回開催) |
『中園文化施設企画運営協議会の検討経緯』、山口市、(平成12年3月〜8月) 『山口新聞』2000年2月29日(メンバー全員の氏名を記載) |
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事業計画検討部会(16回開催) | |||
井戸端会議(7回開催) | |||
平成12年3月21日 | |||
第1回中園文化施設企画運営協議会 (岩田)「小さな人口のまちの割には、負担の大きい施設」 (佐内市長)「ランニングコストについては、この財政運営健全化計画に組み込んでおり、将来にわたって問題はない」 |
『中園文化施設企画運営協議会の検討経緯』、山口市、(平成12年3月〜8月)
、14頁。 『読売新聞』3月22日 |
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(榎本)「既存の美術館は、映像など新しい表現に適応するのに苦しみ、時代遅れになりつつある。次の時代に情報発信できる施設にしたい」 (岩田)「市民の声には可能な限り応えるべきだが、全国に似たような施設を造っても仕方ない。存在感を示すためには理念の選択が必要だ」 |
『毎日新聞』3月22日【錦織祐一】 | ||
(矢野)「ソフト研では磯崎アトリエからの提案が多かった。今回は市民の側から提案する場にしたい」 | 『サンデー山口』3月25日 | ||
平成12年4月4日 | |||
「山口市の街づくりを考える連絡会」(代表世話人・岩佐和男山口民主商工会長)、佐内市長に公開質問状提出、凍結を訴える ・地元で芸術文化活動を行っている専門家や市民が利用できるのか ・プラザ建設で市民の声を聞く場を持つか |
『読売新聞』4月5日 | ||
平成12年4月7日 | |||
朝日新聞山口支局、「文化交流プラザ」(仮称)建設をめぐる山口市議へのアンケート結果を発表 ・30人中29回答 問1 文化交流プラザの建設に賛成か反対か ・賛成24(8割)、反対5 問2 プラザ建設の是非が問題となって以後、「賛成」から「反対」へなど意見を変えたか ・変えた3、変えていない26 問3 プラザ計画について、市民に対する市の説明は十分と思うか ・十分15(5割)、不十分11、どちらともいえない3 問4 プラザにはどういう機能をもたせるべきか ・やまぐち情報文化都市基本計画にのっとって ・情報と文化をキーワードに ・最先端芸術にマッチ出来る文化との組み合わせ ・伝統文化(の支援)は別の施設で検討 ・多くの方が使いやすい施設 ・市民に開かれた施設として 問5 磯崎新氏が作った基本設計について賛成か反対か ・賛成18(6割)、反対4、どちらともいえない7 問6 プラザ計画を中止・凍結するとすれば、どういった代替事業が考えられるか ・「図書館を先に造ったうえで市民が望む文化施設を」(反対派・共産議員) ・「全市的な公共交通網の整備を」(同) 問7 プラザを造っても期待したような利用者数、集客力が認められなかった場合、議会としてどう対応すべきか ・「利用者が増え満足してもらえる企画運営方法を考えていく」(新世紀ク議員) ・「市長、市執行部、賛成派議員が責任を取るべきだ」(無所属議員) ・「責任は市長にある」(共産議員) ほか、「将来のまちづくりの拠点施設なのに、どのような街にするか、という観点で議論されず基本設計案が主に議論されている」 |
『朝日新聞』4月7日 | ||
平成12年8月 | |||
『中園文化施設基本設計』確定 | <文化創造・生涯学習の新しい空間> ・事業の方向性 出会う はぐくむ かたちづくる |
『市報』9月1日(1275)号 | |
平成12年9月19日 | |||
『実施設計』着手 | |||
平成12年11月 | |||
『事業計画』検討 | |||
平成12年11月 | |||
中園文化施設企画運営会議設置 | |||
クリエイティブ・ネットワーク | |||
平成13年5月(2001) | |||
『実施設計』完了 | |||
平成13年5月 | |||
市政策会議 正式名称決定「山口情報芸術センター」 |
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平成13年8月 | |||
『建設工事』着手 | |||
平成14年4月21日(2002) | |||
山口市長選、元県議の合志栄一(52)、中園文化施設見直しを訴えて当選。投票率53.39%。 | 山口新聞ダイジェスト2002年4月22日 | ||
平成14年5月13日 | |||
合志栄一新市長就任、「山口情報芸術センター」建設工事の一時中断を指示。中断期間は、5月14日から8月13日までの3ヶ月間。 |
山口新聞ダイジェスト2002年4月23日 山口新聞ダイジェスト2002年5月11日 山口新聞ダイジェスト2002年5月14日 |
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平成14年5月20日 | |||
山口市議会、各会派代表者会議開催。議会への説明なしに山口情報芸術センター建設工事中断を指示したことに対し、抗議文提出を決定。 | 山口新聞ダイジェスト2002年5月21日 | ||
平成14年5月22日 | |||
「見直し市民委員会」準備委員会設置 | 山口新聞ダイジェスト2002年5月23日 | ||
平成14年5月24日 | |||
山口市議会、合志市長へ申し入れ書提出。「市長の言動は議会軽視にあたり誠に遺憾。円滑な議事運営の観点から猛省を促す。」 | 山口新聞ダイジェスト2002年5月25日 | ||
平成14年6月8日 | |||
第1回「見直し市民委員会」 | 山口新聞ダイジェスト2002年6月9日 | ||
平成14年6月19日 | |||
山口市議会、市長提案の助役、収入役の人事案を否決。 | 山口新聞ダイジェスト2002年6月20日 | ||
平成14年7月4日 | |||
市長、第5回見直し市民委員会に出席し7月8日からの工事再開を提案。委員会から反発され、再考。 | 山口新聞ダイジェスト2002年7月5日 | ||
平成14年7月5日 | |||
市長、工事再開見送り。 | 山口新聞ダイジェスト2002年7月6日 | ||
平成14年7月22日 | |||
第8回「見直し市民委員会」(最終) | 山口新聞ダイジェスト2002年7月23日 | ||
平成14年12月26日 | |||
第1回企画運営会議 | |||
平成15年3月17日(2003) | |||
第2回企画運営会議 | |||
平成15年7月11日 | |||
第3回企画運営会議 | |||
平成15年11月1日 | |||
山口情報芸術センター開館 | |||
平成15年11月20日 | |||
第4回企画運営会議 | |||
平成16年1月20日(2004) | |||
第5回企画運営会議 | |||
平成16年1月26日 | |||
企画運営会議、「山口情報芸術センター平成16年度事業計画等に関する意見書」提出 | |||
平成16年7月23日 | |||
第6回企画運営会議 | |||
平成16年9月7日 | |||
台風18号、山口情報芸術センターに多大な被害 | 台風18号、YCAMに被害甚大 | ||
平成16年10月23日 | |||
市民文化オンブズ・山口、「山口情報芸術センター 開館一年を評価する」を開催 司会=藤島公平(経営コンサルタント・幹事) パネラー 臼井裕貴子(市民委員会) 柳沢悟(劇団「演劇街」団員) 香原詩彦(イベントプロデューサー・幹事) 荒瀬景敏(美術家・代表幹事) |
市民文化オンブズ・山口 | ||
平成16年11月18日 | |||
第7回企画運営会議 | |||
平成16年12月12日 | |||
山口情報芸術センター、来館者100万人を突破 | |||
平成16年12月19日 | |||
山口情報芸術センター開館1周年記念シンポジウム 基調講演「21世紀の地域と文化」(山崎正和) パネルディスカッション「山口情報芸術センターの総括と展望」 司会= パネラー 荒瀬景敏(美術作家、同センター見直し市民委員会副会長) 冨永欣也(映像作家、同センター市民委員会会長) 藤川哲(山口大人文学部講師、同センター企画運営会議委員) 合志栄一(山口市長) |
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平成17年3月14日(2005) | |||
山口情報芸術センター、「企画運営会議意見書に関するセンター事業の取り組みについて」により、意見書受理から約1年2ヶ月を経過して回答(意見書の提出先は山口市長合志栄一) | |||
第8回企画運営会議 | |||
平成17年4月12日 | |||
山口情報芸術センターの台風被害、専門委員会が調査報告書提出 | 山口新聞ダイジェスト2005年4月13日 | ||
平成17年8月11日 | |||
山口情報芸術センターの台風被害、専門委員会の意見で、設計業者、施行業者のどちらへも法的責任を問うことは困難と判断 | 山口新聞ダイジェスト2005年8月12日 | ||
平成17年10月1日 | |||
新山口市誕生 | |||
参考資料
「山口情報芸術センター検討経緯」(作成:山口市)、A3
『(仮称)文化交流プラザ ソフトプランニング報告書』、ソフト研究会、1999年
「文化交流プラザ機能構成検討経緯」、109頁。『やまぐち情報文化都市基本計画 概要版』、 山口市、平成12年4月