台湾関連年表 「台湾の女性日本画家 生誕100年記念 陳進展」図録の年譜(一七四―一八〇)より抜書き。
一八九五(明治二八)年 |
四月、日清戦争終結。清朝、台湾を日本に割譲。 五月、台湾民主国成立。 六月、日本軍台北占領。 |
一八九六(明治二九)年 |
一一月、乃木希典台湾総督就任。 |
一八九七(明治三〇)年 |
七月、国語学校及び国語伝習所官制公布。 |
一八九八(明治三一)年 |
七月、総督府、台湾教育令公布。 |
一八九九(明治三二)年 |
三月、義和団事件。 一〇月、台北師範学校開校。 |
一九〇〇(明治三三)年 |
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一九〇一(明治三四)年 |
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一九〇二(明治三五)年 |
七月、台北国語学校に師範科設立。図画課程開設。 |
一九〇三(明治三六)年 |
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一九〇四(明治三七)年 |
二月、日露戦争。 |
一九〇五(明治三八)年 |
五月、台湾に戒厳令公布。 |
一九〇六(明治三九)年 |
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一九〇七(明治四〇)年 |
一〇月、文部省美術展覧会(文展)創設。 |
一九〇八(明治四一)年 |
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一九〇九(明治四二)年 |
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一九一〇(明治四三)年 |
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一九一一(明治四四)年 |
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一九一二(大正元)年 |
二月、中華民国建国。 一〇月、文展日本画部が第一、第二科に分かれる。 |
一九一三(大正二)年 |
九月、岡倉天心歿。 |
一九一四(大正三)年 |
八月、第一次世界大戦。 一一月、板垣退助来台、台湾同化会を組織。 台湾日本画協会成立。 |
一九一五(大正四)年 |
二月、同化会解散。 総督府、纏足禁止法令を公布。 |
一九一六(大正五)年 |
一月、袁世凱皇帝を称す。 三月、袁世凱帝政を取消す。 |
一九一七(大正六)年 |
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一九一八(大正七)年 |
二月、台湾南宗画会成立。 一一月、第一次世界大戦終結。 |
一九一九(大正八)年 |
九月、帝国美術院規定制定。 一〇月、第一回帝展開催。 一〇月、最後の文官台湾総督田健治郎就任。 |
一九二〇(大正九)年 |
日本美術院洋画部廃止。 一〇月、赤土洋画社成立。 |
一九二一(大正一〇)年 |
六月、台湾総督府評議会設置。 一〇月、林獻堂ら台湾文化協会を組織。 |
一九二二(大正一一)年 |
二月、総督府、新台湾教育令を公布。日、台人の差別教育撤廃。 二月、北伐開始。 |
一九二三(大正一二)年 |
四月、摂政宮(裕仁)台湾行啓。 |
一九二四(大正一三)年 |
六月、台湾同志会成立。 倪蒋懐、陳澄波など七人が七星画壇を組織。 |
一九二五(大正一四)年 |
八月、第一回七星画壇展(台北博物館)。 夏、陳澄波、顔水龍、廖繼春、何コ來ら赤陽画会創設。 |
一九二六(昭和元)年 |
一〇月、陳澄波《嘉義街外》が第七回帝展に入選。台湾人で最初の帝展入選者。 |
一九二七(昭和二)年 |
一月、台湾文化協会改組分裂。 四月、國民政府成立。 五月、陳澄波、顔水龍、廖繼春、何コ來、李梅樹、楊三郎、郭柏川、陳慧坤ら赤島社創設。 六月、台湾民衆党、台中に成立。 九月、陳澄波、顔水龍、廖繼春ら新竹以南の画家による赤陽洋画会展(台南公会堂)。 一〇月二八日、第一回台湾美術展覧会(台展)、樺山小学校にて。参考作品展(博物館)。 一一月二二日、台展落選展(宮比会主催、台湾日日新報社)。 倪蒋懐、台湾水彩画会組織。 |
一九二八(昭和三)年 |
二月、台湾工友総連盟成立。 三月、台北帝国大学設立。 伊能嘉矩『臺灣文化志』出版。 |
一九二九(昭和四)年 |
六月、七星画壇解散。 七月、倪蒋懐、台湾絵画研究所創設。 八月、第一回赤島社展(台北博物館)。 一〇月、矢内原忠雄『帝國主義下之臺灣』出版。 |
一九三〇(昭和五)年 |
八月、台湾地方自治連盟設立。 一〇月、台湾文化三百年記念会を台南で開催。 |
一九三一(昭和六)年 |
二月、台湾民衆党禁止。 六月、台湾文芸作家協会成立。『台湾文学』発行。 |
一九三二(昭和七)年 |
第六回台展(一〇月二五日〜一一月三日)。東洋画(台北第一師範)、西洋画(教育会館)。 台湾水彩画会を一盧会に改称。 |
一九三三(昭和八)年 |
三月、日本国際連盟脱退。 一〇月、台湾文芸協会成立。 第一回台湾新興洋画協会展開催。 第一回麗光会展開催。 赤島社解散。 |
一九三四(昭和九)年 |
五月、台湾文芸連盟結成。 五月、栴檀社展(台北教育会館)。 六月、呂鐵州、陳敬輝、楊三郎、郭雪湖、曹秋圃、林錦鴻ら六硯会結成。 一一月、陳澄波、顔水龍、廖繼春、陳清粉、李梅樹、李石樵、立石鐵臣ら台陽美術協会(台陽美協)創設。 |
一九三五(昭和一〇)年 |
五月、第一回台陽美協展(台北市教育会館)。 台湾自治律令公布。 一〇月、第九回台展で台湾籍審査員を廃止。 一〇月、台湾始政四十周年記念博覧会開催。 |
一九三六(昭和一一)年 |
四月、第二回台陽展開幕前、李石樵《横臥裸婦》に総督府から撤回要求。風紀問題による。 |
一九三七(昭和一二)年 |
四月、第三回台陽展。公開審査制に。 四月、台湾各新聞の中文欄禁止。漢文書房廃止。 九月、張萬傳、陳コ旺、洪瑞麟、陳春コ、許聲基らMOUVE美術家協會結成。 一〇月、第一回文部省美術展覧会(新文展)。 |
一九三八(昭和一三)年 |
一月、総督府、台民志願兵制実施。皇民化遂行を徹底。 三月、第一回MOUVE作品展(教育会館)。 四月、第四回台陽展。 四月、国家総動員法公布。 一〇月、第一回台灣総督府美術展覧会(府展)。 一二月、廖繼春、李石樵、張翩翩、陳夏雨ら第二回文展入選。 |
一九三九(昭和一四)年 |
四月、第五回台陽展。 七月、第一回聖戦美術展。 九月、第二次世界大戦。 一〇月、第二回府展(教育会館)。 |
一九四〇(昭和一五)年 |
一月、西川満ら台湾文芸協会を組織。『文藝臺灣』発行。 二月、台湾戸口規則改正。日本式姓名への変更促進綱要発布。 四月、第六回台陽展に東洋画部増設。 九月、台湾の日本人画家ら台湾美術家協会組織。 一〇月、紀元二千六百年奉祝美術展覧会(東京府美術館)。 一〇月、第三回府展(教育会館)。 一二月、MOUVE洋画集団、台湾造型美術協会へ改称。 |
一九四一(昭和一六)年 |
三月、第一回台湾造型美術協会展。 四月、第七回台陽展に彫刻部増設。 七月、日華親善美術展(廈門貿易館)。 一〇月、陳永森《鹿苑》、陳夏雨《裸婦立像》を第六回文展出品。 一〇月、第四回府展。 一二月、太平洋戦争。 |
一九四二(昭和一七)年 |
一〇月、李石樵《閑日》が第五回文展入選。 一〇月、第五回府展。 |
一九四三(昭和一八)年 |
四月、第九回台陽展。 五月、台湾美術奉公会成立。 一〇月、李石樵文展無鑑査。 一〇月、陳夏雨《裸婦》が第六回文展入選。 一〇月、第六回府展。 |
一九四四(昭和一九)年 |
四月、第一〇回台陽展。 九月、台湾人に徴兵制施行。 一〇月、府展中止。 |
一九四五(昭和二〇)年 |
台陽展中止。 五月、台北市大空襲。 八月、第二次世界大戦終結。日本降伏。台湾、中華民国が接収。 一〇月、陳儀長官、台湾赴任。 一一月、台湾文化協進会成立。 |
一九四六(昭和二一)年 |
四月、最後の台湾総督安東利吉自決。 一〇月、台湾省第一回全省美術展。 |
一九四七(昭和二二)年 |
四月、台湾省政府成立。 |
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倪蒋懐(Ni, Chiang-Huai)《台北李春生紀念館》、一九二九年、水彩・カンヴァス、台北市立美術館
陳澄波(Chen, Cheng-Bo)《夏日街景》、一九二七年、油彩・カンヴァス、台北市立美術館
陳澄波《私の家族》、一九三一年、油彩・カンヴァス、個人蔵
陳澄波《嘉義街景》、一九三四年、油彩・カンヴァス、個人蔵
郭柏川(Kuo, Po-Chuan)《北京故宮》、一九三九年、油彩・カンヴァス、個人蔵
郭柏川《淡水の観音山》、一九五四年、油彩・紙、個人蔵
廖繼春(Liao, Chi-Chuen)《ヤシの木のある風景》、一九三一年、油彩・カンヴァス、台北市立美術館
顔水龍(Yen, Shui-Long)《モンスーリ公園》、一九三一年、油彩・カンヴァス、台北市立美術館
李梅樹(Li, Mei-Shu)《赤い服》、一九三九年、油彩・カンヴァス、山峡、李梅樹記念館
李梅樹《黄昏》、一九四八年、油彩・カンヴァス、山峡、李梅樹記念館
何コ來(Ho, T. L./Ka, Tokurai)《自画像》、一九二八年、油彩・板、台北市立美術館
何コ來《三味線演奏》、一九四九年、油彩・板、台北市立美術館
陳慧坤(Chen, Hui-Kun)《故郷龍井》、一九二八年、油彩・カンヴァス、個人蔵
陳慧坤《自画像》、一九三二年、油彩・カンヴァス、個人蔵
李石樵(Li, Shih-Chiao)《田園楽》、一九四六年、油彩・カンヴァス、台北市立美術館
楊三郎(Yang, San-Lang)《台北の旧市街》、一九五四年、油彩・カンヴァス、台北市立美術館
張萬傳(Chang, Wan-Chuan)《六館仔茶行》、一九四六年、油彩・カンヴァス、個人蔵
洪瑞麟(Hung, Jui-Lin)《日本の貧民窟》、一九三三年、油彩・カンヴァス、台北市立美術館
出典:「東アジア/絵画の近代―油画の誕生とその展開」展図録(静岡県立美術館ほか、一九九九年)
参考文献
「東アジア/絵画の近代―油画の誕生とその展開」展図録(静岡県立美術館ほか、一九九九年)
「台湾の女性日本画家 生誕100年記念 陳進展」図録(渋谷区立松涛美術館ほか、二〇〇六年)
リンク
近代美術IV 日本時代の台湾絵画―見いだされた郷土―(福岡アジア美術館/アジアギャラリーA)