美術史 二〇〇六


<第八講> ICCの活動より(二)

ICCの歴史

※参考:『ICCコンセプト・ブック』(日本電信電話、一九九七年)

一九八九年 十月 電話百年記念事業として「二十一世紀型ミュージアム構想」が発表される(十月二十日)
一九九〇年 三月 基本構想検討開始
一九九一年 二月 基本構想策定(施設名:NTTインターコミュニケーションセンター<ICC>)
  三月 IC’91「電話網の中の見えないミュージアム」(三月十五日〜二十九日)
  八月 ICC推進室発足。プロジェクト・ルーム開設(八月一日、千代田区内幸町)
一九九二年 二月 季刊『インターコミュニケーション』創刊(二十七日)
    季刊『インターコミュニケーション』創刊記念シンポジウム(二十九日、クエストホール)
  三月 第一次基本計画書策定
    プロジェクト・ルーム移転(御成門BNビル)
    IC’92「脱着するリアリティ」(三月二十八日〜四月十六日)
一九九三年 三月 第二次基本計画書(ICC基本モデル)策定
  四月 プロジェクト・ルーム移転(渋谷NESビル)
  十月 ニュースクール’93「ICCマトリクス」(十月一日〜十二月十七日、)
    IC’93「メディア・パサージュ」(十月二十七日〜十一月十六日、渋谷ビーム)
一九九四年 一月 ワークショップ「光る!動く!あやしい?」(一月十五、十六、二十二、二十三日、東京デザインセンター)<画像> <サイト>
    ビル・シーマン「EX.MECH―断片のための妙なる機械装置」(一月十七日〜二月二十日、ICCギャラリー)<画像> <サイト>
  七月 藤幡正樹オープンアトリエ「生け捕られた速度」(七月十五日〜八月十一日、ICCギャラリー)<画像> <サイト>
    ニュースクール’94「テクノロジーを介したコラボレーション」(七月十六日〜九月十日 )
  八月 プロジェクト・ルーム移転(四谷丸金番町ビル)
  九月 ソムラー+ミニョノー「インタラクティブ・プラント・グローイング」(九月二日〜十五日、ICCギャラリー)<画像> <サイト>
  十月 ソムラー+ミニョノー「エー・ヴォルヴ」(十月七日〜二十日、ICCギャラリー)<画像> <サイト>
    IC’94ジョージ・コーツ「NOWHERE NOW HERE」(十月七日〜九日、天王洲アイル・アートスフィア)
  十二月 安斎利洋と二十人の連衆「二の橋連画」(十二月二日〜十九日、ICCギャラリー)<画像> <サイト>
一九九五年 二月 ジャン=ルイ・ボワシエ「感性としての論理」(二月十七日〜三月九日、ICCギャラリー)<画像> <サイト>
  三月 ディーター・ダニエルス講演会(七日、ICCギャラリー)
    ワークショップ「楽器とアンサンブルのいまとここ」(三月十七日〜二十五日、ICCギャラリー)
  九月 ニュースクール’95「ネットワークでのネットワーク考」(九月十三日〜一九九六年三月十六日)<画像> <サイト>
  十一月 IC’95「on the Web―ネットワークの中のミュージアム―」(十一月一日〜十九日)<サイト>
一九九六年 一月 タマシュ・ヴァリツキー「トリロジー」(一月十九日〜二月十二日、ICCギャラリー)<画像> <サイト>
  二月 ワークショップ「ニュースクールパソコン倶楽部」(二月六日〜三月十六日)<画像> <サイト>
  四月 ワークショップ「ウィリアム・フォーサイスの世界」(一日)
  八月 プロジェクト・ルーム移転(東京オペラシティ)
  九月 ワークショップ「Moppet連画」(九月十四、二十、二十一日 、ICC)<画像> <サイト>
    ウッディ・ヴァスルカ講演会(十八日、ICC)
  十月 IC’96 国際シンポジウム「マルチメディア社会と変容する文化」(二十一日)<画像> <サイト>
    ICCビエンナーレ’97第一次審査会(十月二十二、二十三日)
    荒川修作講演会(二十九日、ICC)
  十二月 ヘアート・ロフィンク講演会(十九日、ICC)
一九九七年 二月 MIDI講座/MAX NIGHT
  四月 オープニング・イヴェント「オーディオ・バレリーナ」(十八、十九日)<サイト>
    ヤン・コップ「パーフェクトリィ・ストレンジ」(四月十八日〜五月三十一日)<サイト>
    ICCインターコミュニケーションセンター・オープン(四月十九日)
    前林明次「ディスクラビア」(四月十九日〜二十七日)<画像> <サイト>
    シンポジウム「来たるべきミュージアムに向けて」(四月十九、二十、二十二日)<画像> <サイト>
    「岩井俊雄展―そのメディア・アートの軌跡」(四月十九日〜六月二十二日)<画像> <サイト>
    磯崎新「海市―もう一つのユートピア」(四月十九日〜七月十三日)<画像> <サイト>
  七月 センサーバンド&グラニュラーシンセシス「Live Environment for Extended Thrill」(二十、二十一日)<画像> <サイト>
    衛星テレビワークショップ「インターコミュニケーション・チャンネル」(七月六日〜二十日)<画像> <サイト>
    アート&サイエンス 映像セレクション(七月二十九日〜九月七日)<サイト>
    「ポール・デマリーニス展―メディアの考古学」(七月二十九日〜九月七日)<画像> <サイト>
    「センシティヴ・カオス―流れゆくものとの対話」(七月二十九日〜九月七日)<画像> <サイト>
  九月 ヴィデオインスタレーション「ザ・ケイヴ」(九月十九日〜十月五日)<画像> <サイト>
  十月 ダム・タイプ「パフォーマンス OR」(十月一日〜十五日)<画像> <サイト>
    ICCビエンナーレ’97(十月二十五日〜十二月七日)<サイト>
  十二月 坂本龍一、岩井俊雄、江渡浩一郎「リモート・ピアノ インスタレーション」(十二月九日〜二十七日)<画像> <サイト>
    日米インターカレッジ・コンピュータ音楽フェスティバル(十二月十三日〜十六日)<画像> <サイト>
    カール・ストーン「ワークショップ&ソロコンサート」(十二月二十日)<サイト>
一九九八年 一月 ICC公開研究会「マクルーハンプログラムテレビ会議」(一月十三日、二十日、二月三日)<画像> <サイト>
    荒川修作/マドリン・ギンズ展(一月二十四日〜三月二十九日)<画像> <サイト>
  二月 ICC NEWSCHOOL'98(二月十一日〜二十八日)<画像> <サイト>
  三月 近藤等則「宿命反転都市を吹く」(三月二十日)<画像> <サイト>
  四月 「移動する聖地」展―テレプレゼンス・ワールド(四月二十四日〜六月二十一日)<画像> <サイト>
  六月 ポスト・サンプリング音楽論―サンプリング以後の音楽制作―(六月二十七日)<画像> <サイト>
    アナ・ディヴィス&緒方篤「行こうか、行くまいか」(六月二十六日〜七月十二日)<画像> <サイト>
  七月 ウッディ・ヴァスルカ「ザ・ブラザーフッド」(七月十七日〜八月三十日)<画像> <サイト>
  九月 日独シンポジウム「メディア・アートの未来形―理論と展望」(九月十二日)<画像> <サイト>
    ニック・フィリップ「セレクテッド・ワークス」(九月十六日〜九月二十七日)<画像> <サイト>
    バベルの図書館(九月十八日〜十月二十五日)<画像> <サイト>
  十月 ICC NEWSCHOOL'98 第五期 “感覚とコミニュケーション”(十月三日、十日、十一日、十三日)<画像> <サイト>
  十一月 藤幡正樹《ナズル・アファー》(十一月二十五日〜十二月六日)<画像> <サイト>
    「ザ・セカンド―オランダのメディア・アート」(十一月十三日〜十二月二十七日)<画像> <サイト>
一九九九年 一月 mego@ICC―テクノ・ミュージックの未来形(一月十四日〜十七日)<画像> <サイト>
    ICC NEWSCHOOL'99 第六期 “音・音楽・コミュニケーション”(一月十九日〜二十三日、二月七日〜十二日、十八日、二十日、二十一日)<画像> <サイト>
    「共生する/進化するロボット」展(一月二十九日〜三月二十二日)<画像> <サイト>
  三月 ICCアーティスト・イン・レジデンス/ジェネ=レーション・タイム・ファクター(三月五日〜二十二日)<画像> <サイト>
    THE ARK(三月二十一日)<画像> <サイト>
    「ニュー・メディア ニュー・フェイス 01」展(三月二十六日〜四月十一日)<画像> <サイト>
  四月 プラスティコロジー/パトリシア・ピッチニーニ(四月十六日〜五月九日)<画像> <サイト>
    ブルース・ヨネモト―消滅する記憶(四月二十三日〜六月十三日)<画像> <サイト>
  五月 ICCアーティスト・イン・レジデンス/ソー・ドホ―SIGHT-SEEING(五月二十五日〜六月十三日)<画像> <サイト>
  六月 ICC NEWSCHOOL「メディアの足し算、記号の引き算」(六月二十二日〜七月十八日)<画像> <サイト>
  七月 クシュシトフ・ウディチコ講演会(七月二十七日)<画像> <サイト>
  八月 デジタル・バウハウス(八月六日〜九月十九日)<画像> <サイト>
  九月 「ネット_コンディション」バルセロナ−グラーツ−カールスルーエ−東京(九月二十五日〜十月六日)<画像> <サイト>
  十月 「フューチャー・デザイン・シンポジウム」(十月十日、十一日)<画像> <サイト>
    ICCビエンナーレ’99(十月十五日〜十一月二十八日)<画像> <サイト>
  十二月 SRL世紀末マシーンサーカス(十二月二十三日)<画像> <サイト>
二〇〇〇年 一月 サウンド・アート―音というメディア(一月二十八日〜三月十二日)<画像> <サイト>
  二月 ポスト・ミュージック―脱音楽の位相(二月十七日〜二月二十日)<画像> <サイト>
  三月 ICC子供週間 Media Park at ICC(三月二十二日〜四月二日)<画像> <サイト>
  四月 ニュー・メディア ニュー・フェイス/ニューヨーク(四月二十一日〜六月四日)<画像> <サイト>
  五月 「針の女(A NEEDLE WOMAN)」ヴィデオ・インスタレーション(五月二十六日〜六月十八日)<画像> <サイト>
  六月 Open Studio "Tangible Bits" 「情報の感触 情報の気配」(六月二十三日〜七月九日)<画像> <サイト>
  七月 彫刻アニメーション 夢のリアリティ―グレゴリー・バーサミアン展(七月二十八日〜九月十日)<画像> <サイト>
  九月 「アーキテチュラ」―映像と現代建築と電子音楽によるイヴェント ―(二十三日)<画像> <サイト>
  十月 Any シンポジウム―建築と哲学の未来―(十月十九日)<画像> <サイト>
    リニューアル工事による休館(十月一日〜二〇〇一年四月十九日) ※床面積が半分に縮小
二〇〇一年 四月 スタジオ・アッズーロ《タンブーリ》(四月二十日〜六月十日)<画像> <サイト>
    無響室展示 前林明次《I/O distant place》(四月二十日〜七月二十九日)<画像> <サイト>
  五月 第8期NewSchool「行為と相即するデザイン」第一〜八夜(五月八日、六月十二日、七月十日、八月十四日、九月十一日、十月九日、十一月十三日、十二月十一日)<画像> <サイト>
  六月 Cellule d'Intervention METAMKINE 「メタムキン」(六月十六日、十七日)<画像> <サイト>
    CAVEプログラム 「洞窟(CAVE)を探検しよう―イリノイ大学・EVLからの七つの物語(プログラム)」(六月二十二日〜七月二十九日)<画像> <サイト>
    實松亮《Horizontal Tone》(六月二十二日〜七月二十九日)<画像> <サイト>
    シュー・リー・チェン《子供の遊び (ベイビー・プレイ) 》(六月二十二日〜七月二十九日)<画像> <サイト>
    テクノ・ランドスケープ 世界の新たなテクスチャーへ向けて(六月二十二日〜七月二十九日)<画像> <サイト>
  八月 無響室展示 ミキ ユイ《ワンダーランド》(八月十日〜十月二十一日)<画像> <サイト>
    「John MAEDA: Post Digital」前田ジョン デジタルの先へ(八月十日〜十月二十一日)<画像> <サイト>
  十一月 「信用ゲーム」(十一月二日〜十二月二十四日)<画像> <サイト>
二〇〇二年 一月 テレサ・ウェーンベルグ《ブレインソング―脳との対話》(一月十八日〜三月二十四日)<画像> <サイト>
    メタファーとしての医学―芸術と医学展(一月十八日〜三月二十四日)<画像> <サイト>
  二月 ローランド・ブレナー+高島陽子 《エンズヴィル》(二月十五日〜三月二十四日)<画像> <サイト>
    Design Dissolving in Behavior「行為と相即するデザイン」展(二月二十四日〜三月二十四日)<画像> <サイト>
  四月 「ニュー・メディア ニュー・フェイス 02」展(四月二十六日〜六月十六日)<画像> <サイト>
    この時代に想う,共感と相克 9.11を超えて―スーザン・ソンタグ氏と語る(四月二十八日)<画像> <サイト>
  六月 アート.ビット コレクション展(六月二十一日〜八月十一日)<画像> <サイト>
  八月 池田亮司《db》(八月二十三日〜十二月一日)<画像> <サイト>
    ダムタイプ―ヴォヤージュ(八月二十三日〜十二月一日)<画像> <サイト>
  十二月 ZKM―ICCネットワーク・プロジェクト《Web of Life》(十二月二十日〜二〇〇三年三月二十八日)<画像> <サイト>
    ダニエル・リベスキンド展(十二月二十日〜二〇〇三年二月二十三日)<画像> <サイト>
二〇〇三年 三月 ICC ネットワーク・ライブイヴェント(三月七日〜二十三日)
    コミュニケーションの現在・2003(三月七日〜三月二十三日)<画像> <サイト>
  四月 E.A.T.―芸術と技術の実験(四月十一日〜六月二十九日)<画像> <サイト>
  七月 サウンディング・スペース―9つの音響空間(七月十一日〜九月二十八日)<画像> <サイト>
  八月 ICC夏の子どもワークショップ「サウンド・アーティストになってみよう」(八月十八日、二十五日)<画像> <サイト>
    TIME as media(八月二十七日〜十月二十六日)<画像> <サイト>
  十月 記録と表現─アーカイヴを作る・使う(十月十日〜十一月二十四日)<画像> <サイト>
  十一月 TRACES as media(十一月七日〜二〇〇四年三月二十一日)<画像> <サイト>
    EMOTION_as_media(十一月十四日〜十二月二十五日)<画像> <サイト>
  十二月 FUTURE CINEMA―来たるべき時代の映像表現に向けて(十二月十二日〜二〇〇四年二月二十九日)<画像> <サイト>
二〇〇四年 二月 MONOLOGUE as media(二月十一日〜三月二十一日)<画像> <サイト>
  三月 百聞は一見にしかず―21世紀の新しい表現の作法を求めて(三月十三日〜三月二十一日)<画像> <サイト>
  四月 ネクスト―メディア・アートの新世代(四月二十三日〜六月二十七日)<画像> <サイト>
  六月 CONNECTION as media(六月二十二日〜八月十五日)<画像> <サイト>
  七月 ICC NEWSCHOOL 9「リアクティヴ/クリエイティヴ」(七月十四日〜七月三十一日)<画像> <サイト>
  八月 DISTANCE as media(八月十九日〜十月十七日)<画像> <サイト>
    リアクティヴィティ―反応=再生する可能性(八月二十日〜十月十七日)<画像> <サイト>
  十一月 明和電機 ナンセンス=マシーンズ(十一月三日〜十二月二十六日)<画像> <サイト>
二〇〇五年 一月 アート・ミーツ・メディア―知覚の冒険(一月二十一日〜三月二十一日)<画像> <サイト>
  四月 オープン・ネイチャー―情報としての自然が開くもの(四月二十九日〜七月三日)<画像> <サイト>
  七月 ローリー・アンダーソン「時間の記録」(七月二十二日〜十月二日)<画像> <サイト>
  十月 アート&テクノロジーの過去と未来(十月二十一日〜十二月二十五日)<画像> <サイト>
    休館
二〇〇六年 六月 ICCリニューアル・オープン
  九月 「コネクティング・ワールド―創造的コミュニケーションに向けて」展(九月十五日〜十一月二十六日)<画像> <サイト>
  十月 ビル・ヴィオラ ヴィデオ・ワークス(十月十四日〜十二月二十四日)<画像> <サイト>
  十二月 「八谷和彦―OpenSky 2.0」展(十二月十五日〜二〇〇七年三月十一日)<画像> <サイト>
二〇〇七年    
     

 


リンク

NTTインターコミュニケーションセンター

今後のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の活動について(二〇〇六年二月二日)


参考記事

中村敬治「インターコミュニケーション・センター休館 メディア・アートの危うさ露呈」、『読売新聞』二〇〇一年四月十一日(水)夕刊十五面

暮沢剛巳「ICC16年の歴史と激震の2005年―前編」、『美術手帖』第八七六号、二〇〇六年二月、一八一―一八四頁。

暮沢剛巳「ICC16年の歴史と激震の2005年―後編」、『美術手帖』第八七八号、二〇〇六年四月、一八七―一九二頁。


閲覧史料

『クリスタ・ソムラー&ロラン・ミニョノー―インタラクティブ・プラント・グローイング/エー・ヴォルヴ』(ICC推進室、一九九四年) ※会期:ICCギャラリー、九月二日〜十五日/十月七日〜二十日

『タマシュ・ヴァリツキー―トリロジー』(ICC推進室、一九九六年)※会期:ICCギャラリー、一月十九日〜二月十二日

『ICCコンセプト・ブック』(日本電信電話、一九九七年)

『ウッディ・ヴァスルカ―ザ・ブラザーフッド』(NTT出版、一九九八年) ※会期:NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、七月十八日〜八月三十日

『ザ・セカンド―オランダのメディア・アート』(NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、一九九八年)

『明和電機―ナンセンス=マシーンズ』(NTT出版、二〇〇四年)