<第六講> 速読―意識の網/近代まで
◆速読
四秒に一回頁をめくる。これを一定リズムで繰り返す。
ex. 二五〇頁程度(新書など)なら八〜一〇分でめくり終わる
◆速読⇔熟読
1.積読(つんどく)―買っただけ。手元に置いておくことに意義。目に見える場所にあれば、「いつか読まねば」という良い意味での精神的なプレッシャーに。向上心を育む。
2.「通読」(つうどく)―本屋の中を散策しただけ。書棚に同時代の傾向を読む。どんなタイトルが出ているか。どんなキーワードがもてはやされているか。自分の守備の薄いところはどこか。
3.熟読
4.速読
※熟読もいろいろ
イ.味わって読む
ロ.線を引きながら読む
ハ.ノートを取りながら読む
ニ.書評を書く(=書いて初めて内容が身につく)
◆速読の背景
・読書体験+経験の蓄積→意識の網
・「行間を読む」→頁間、章間
・情報の圧縮と展開
・意識の集中→精度を上げる努力