狩野芳崖 悲母観音への軌跡

東京藝術大学大学美術館 八月二十六日〜九月二十三日
下関市立美術館 十月四日〜十一月五日


1.所蔵先情報を読む

・所蔵品―寄贈、購入

cf. 寄託

・個人蔵


2.日本画革新運動

明治十七年(一八八四)、鑑画会の結成

アーネスト・フェノロサを理論的指導者とし、狩野派系の画家が集まる

狩野芳崖、橋本雅邦、木村立嶽など

明治三十一年(一八九八)、日本美術院の結成

岡倉天心が東京美術学校を辞職した際に連座した画家たちによる

橋本雅邦、六角紫水、横山大観、下村観山、菱田春草など


3.出品作品紹介

1.《山水図》、紙本墨画淡彩、掛幅装、一幅、125.2×53.4cm、「勝海筆」、山口県立美術館

2.《八臂弁才天図》、絹本着色、掛幅装、一幅、119.7×32.3cm、「狩野勝海藤原雅道画之」、山口県立美術館

3.《羅漢図》、紙本着色、掛幅装、二幅、134.9×61.9cm、135.2×61.9cm、各「芳崖画」、山口県立美術館

4.《懸崖山水図》、明治十五年(一八八二)頃、紙本墨画、掛幅装、一幅、87.8×52.7cm、「芳崖画」、下関市立美術館

5.《四季山水図(山水長巻)》(原本・雪舟)、(部分図1)(2)、万延二年(一八六一)、紙本墨画淡彩、巻子装、一巻、39.5×1666.0cm、「紙数拾三枚継/万延二年辛酉歳春二月/日於東都御画所御絵本約中縮図之/勝海」、東京藝術大学

6.《牧童》、紙本墨画淡彩、掛幅装、一幅、92.0×46.2cm、「芳崖」、東京藝術大学

7.《仁王捉鬼図》、明治十九年(一八八六)、紙本着色、掛幅装、一幅、123.8×64.0cm

8.《獅子図》、紙本墨画淡彩、掛幅装、一幅、98.3×49.5cm、「芳崖」

9.《獣地取》、(部分図1)(2)、明治十九年(一八八六)、紙本鉛筆、巻子装、一巻、30.5×855.4cm、東京藝術大学

10.《不動明王》、明治二十年(一八八七)、紙本着色、掛幅装、一幅、158.0×78.8cm、東京藝術大学

11.《観音 下図(一)》、明治十六年(一八八三)頃、紙本墨画、掛幅装、一幅、180.8×86.7cm、「芳崖」、東京藝術大学

12.《観音 下図(二)》、明治十六年(一八八三)頃、紙本墨画淡彩、掛幅装、一幅、169.2×84.2cm、東京藝術大学

13.《悲母観音 下図》、明治二十―二十一年(一八八七―八八)頃、紙本墨画淡彩、掛幅装、一幅、197.5×85.3cm、東京藝術大学

14.《悲母観音》、重要文化財、明治二十一年(一八八八)、絹本着色、額装、一面、195.8×86.1cm、東京藝術大学

15.《観音 下図》、(部分図1)(2)(3)(4)(5)(6)、重要文化財、明治二十―二十一年(一八八七―八八)頃、紙本墨画淡彩、巻子装、一巻(三十図)、46.5×800.5cm、東京藝術大学