五姓田のすべて―近代絵画への架け橋―

神奈川県立歴史博物館 八月九日〜九月二十八日
岡山県立美術館 十月七日〜十一月九日


1.主催・共催・後援・助成・協賛・協力

・主催……展覧会全体の責任を持つ

・共催……展覧会の開催における責任を分有する

・後援……展覧会の開催において便宜を図る(政府機関、地方自治体、教育委員会、等)

・助成……経済的に支援する (財団、基金、等)

・協賛……物理的な支援や業務上の協力を行う(企業、等)

・協力……そのほかさまざまな形で支援する (機関、団体、個人)

参考:ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。曽田修司の備忘録&日々の発見報告集「後援と助成と協賛の違い」(2005/12/30)(閲覧日2008/11/10)


2.五姓田派

初代五姓田芳柳(一八二七―一八九二) 東京生まれ、紀伊藩士浅田冨五郎の子

山本芳翠(一八五〇―一九〇六) 岐阜生まれ、芳柳に入門

・渡辺文三郎(一八五三―一九三六) 岡山生まれ、義松に絵を習う、幽香と結婚

五姓田義松(一八五五―一九一五) 東京生まれ、芳柳次男、パリのサロンに日本人として初入選

・渡辺幽香(一八五六―一九四二) 東京生まれ、芳柳長女

・平木政次(一八五九―一九四三) 東京生まれ、初代芳柳に入門、『明治初期画壇回顧』

二世五姓田芳柳(一八六四―一九四三) 茨城生まれ、芳柳の養嗣子(ようしし)

・松原三五郎(一八六四―一九四六) 岡山生まれ、文三郎、幽香、初代芳柳らに絵を習う


 ※チャールズ・ワーグマン(一八三二―一九九一) 五姓田義松、高橋由一らを指導


3.出品作品紹介

  T.五姓田派誕生

1.初代五姓田芳柳《明治天皇像 画稿》、明治七年(一八七四)、墨、鉛筆・紙、東京藝術大学

2.初代五姓田芳柳《藻谷伊作君息故民女真像》、明治十六年(一八八三)、絹本着色、個人

3.初代五姓田芳柳《八木松代肖像》、明治十八年(一八八五)、絹本着色、個人

4.チャールズ・ワーグマン《宿場》、制作年不詳、油彩・カンヴァス、神奈川県立歴史博物館

  U.五姓田家の絵師たち

5.五姓田義松《西洋婦人像》、明治十四年(一八八一)、油彩・カンヴァス、東京藝術大学

6.五姓田義松《操芝居》、明治十六年(一八八三)、油彩・カンヴァス、東京藝術大学

7.渡辺幽香《五姓田芳柳像》、明治二十二年(一八八九)、油彩・カンヴァス、東京藝術大学

  V.五姓田派を支えた絵師たち

8.二世五姓田芳柳《羅漢図》、明治二十二年(一八八九)、絹本着色、坂東市立猿島資料館

9.二世五姓田芳柳《初代芳柳晩年像》、明治二十八年(一八九五)、絹本着色、東京藝術大学

10.二世五姓田芳柳《一世芳柳明治天皇描くの図》、制作年不詳、紙本着色、茨城県近代美術館

11.山本芳翠《裸婦》、明治十三年(一八八〇)、油彩・カンヴァス、岐阜県美術館

12.山本芳翠《西洋婦人像》、明治十五年(一八八二)、油彩・板、東京藝術大学

13.山本芳翠《浦島図》、明治二十六―二十八年(一八九三―九五)頃、油彩・カンヴァス、岐阜県美術館

14.渡辺文三郎《富士の絵の掛る室内》、制作年不詳、油彩・カンヴァス、岡山県立美術館

15.平木政次《板倉勝静像》、制作年不詳、絹本着色、高梁市歴史美術館

16.松原三五郎《土方歳三肖像》、明治十五年(一八八二)、水彩・紙、佐藤彦五郎新撰組資料館

  W.拡散する五姓田派

  X.技術伝承