ロン・ミュエック展
金沢21世紀美術館 四月二十六日〜八月三十一日
1.ロン・ミュエック
一九五八年 オーストラリア、メルボルンに生まれる
現在、ロンドン在住。
個展(抜粋)
一九九八年 「ロン・ミュエック」(ロンドン、アンソニー・ドフェイ・ギャラリー)
二〇〇〇年 「ロン・ミュエック」(ロンドン、 アンソニー・ドフェイ・ギャラリー)
二〇〇一年 「ロン・ミュエック」(ニューヨーク、ジェームス・コーハン・ ギャラリー)
二〇〇二年 「ロン・ミュエック彫刻展」(シドニー現代美術館)
二〇〇三年 「ロン・ミュエック―ナショナル・ギャラリーでの彫刻制作」(ロンドン、ナショナル・ギャラリー)
二〇〇五年 「ロン・ミュエック―妊婦の制作」(キャンベラ、オーストラリア国立美術館/メルボルン、ヴィクトリア国立美術館/ブリスベン、クィーンズランド美術館)
二〇〇五―〇八年 「ロン・ミュエック」( カルティエ現代美術館/スコットランド国立美術館/ブルックリン美術館/カナダ国立美術館/フォートワース現代美術館/アンディ・ウォーホル美術館/金沢21世紀美術館)
グループ展(抜粋)
一九九六年 「スペルバウンド―美術と映画」(ロンドン、ヘイワード・ギャラリー)
一九九七年 「センセーション―サーチ・コレクション収蔵英国若手作家」(ロイヤル・アカデミー/ハンブルガー・バーンホフ現代美術館/ブルックリン美術館)
二〇〇一年 「ヴェネツィア・ビエンナーレ、第四十九回国際美術展―人類の舞台」
二〇〇二年 「 連続と侵犯―現代美術への視点」(東京国立近代美術館、国立国際美術館)
二〇〇四年 「イン・ベッド―生命の美術」(豊田市美術館)
参照:「ロン・ミュエック略歴」、『ロン・ミュエック』 (フォイル、二〇〇八年)、八二頁。
2.ロン・ミュエックの言葉
“直感に身を任せるということは、より驚くべき無意識の要素が作品の中に生まれるということを意味しています。それぞれの要素が「適切」となるまでは、「不適切」なのです。時として、「適切」と感じることは、予期していたものとは異なります。一つ一つの彫刻が驚きです。”
“大きくても小さな作品でも、数え切れない決断をしなければならず、創造上あるいは技術的な解決すべき問題があります。…(中略)…作り手の内にある何か、強さや弱さといったものが制作のプロセスにおいて明らかになります。”
“作品は、意識も無意識も含まれる作家の思考のプロセスが物理的にあらわになる場です。”
参照:「ロン・ミュエック略歴」、『ロン・ミュエック』 (フォイル、二〇〇八年)、五八―五九頁。
3.出品作品紹介
1.《舟の中の男》*、2002年、ミクスト・メディア、人物:高さ75.0cm、船:421.6×139.7×122.0cm、アンソニー・ドフェイ・ギャラリー蔵
2.《マスクU》*、2001-02年、ミクスト・メディア、77.0×118.0×85.0cm、アンソニー・ドフェイ・ギャラリー蔵
3.《マスクV》*、2005年、ミクスト・メディア、155.0×132.0×113.0cm、アーティスト・ルームズ蔵(イギリス国立美術館等の共同所有)
4.《野性的な男》*、2005年、ミクスト・メディア、285.0×162.0×108.0cm、アーティスト・ルームズ蔵
*金沢21世紀美術館展示作品
5.《死んだ父》、1996-97年、ミクスト・メディア、20.0×102.0×38.0cm、アメリカ合衆国、個人蔵
6.《エンジェル》、1997年、ミクスト・メディア、110.0×87.0×81.0cm、ダラス、ホフマン・コレクション蔵
7.《ゴースト》、1998年、ミクスト・メディア、202.0×65.0×99.0cm、テート蔵
8.《剃った頭》、1998年、ミクスト・メディア、405.0×155.0×110.0cm、ベルリン、ホフマン・コレクション
9.《赤ん坊》、2000年、ミクスト・メディア、26.0×12.1×5.3cm、キース・アンド・キャシィ・サックス蔵
10.《母と子》、2001年、ミクスト・メディア、24.0×89.0×38.0cm、ミュンヘン、ブラントホルスト・コレクション蔵
11.《妊婦》、2002年、ミクスト・メディア、252.0×73.0×68.9cm、キャンベラ、オーストラリア国立美術館
12.《二人の女》、2005年、ミクスト・メディア、85.0×48.0×38.0cm、ニューヨーク、グレン・フアマン
13.《スタンディング・ウーマン》、2007年、ミクスト・メディア、405.0×155.0×110.0cm、十和田市現代美術館