近代日本洋画の巨匠―黒田清輝展
島根県立石見美術館 七月十八日―八月三十一日
◆展覧会の構成
1. パリ留学、そして転進
2. パリからグレー=シュル=ロワンへ
3. 白馬会の時代
4. 文展・帝展時代
写生帖・書簡・日記
◆黒田清輝略年譜
1866年(慶応2) 鹿児島市に生まれる
1878年(明治11)12歳 狩野派の画家について日本画の初歩を学び、高橋由一門下の画家について鉛筆画と水彩画を学ぶ
1884年(明治17)18歳 フランス留学
1886年(明治19)20歳 山本芳翠、藤雅三、林忠正に画学修行をすすめられ、ラファエル・コランに入門
1891年(明治24)25歳 《読書》サロンに入選
1893年(明治26)27歳 帰国
1894年(明治27)28歳 日清戦争従軍
1895年(明治28)29歳 第4回内国勧業博に《朝妝》出品、裸体画問題起こる
1896年(明治29)30歳 東京美術学校西洋画科の授業を依嘱される/白馬会結成
1898年(明治31)32歳 東京美術学校教授となる
1900年(明治33)34歳 パリ万国博に《智・感・情》出品、銀賞受賞
1907年(明治40)41歳 文展審査員に任命される
1911年(明治44)45歳 白馬会解散
1913年(大正2)47歳 国民美術協会創立、会頭に推挙される
1920年(大正9)54歳 貴族院議員補欠選挙で当選
1922年(大正11)56歳 帝国美術院長に就任
1924年(大正13)58歳 フランス政府よりグラン・クロア・ドラゴン・ランナン勲章受章/死去
0. 島根県立石見美術館
0-1. 島根県立石見美術館
0-2. 益田市中心部
1. パリ留学、そして転進
1-1. 《裸体習作》、1889(明治22)年、木炭・紙、63.0×47.0 cm
1-2. 《裸体・女(全身)》、1889(明治22)年、油彩・カンヴァス、81.6×44.7 cm
1-3. 《裸体・男(半身)》、1889(明治22)年、油彩・カンヴァス、61.0×44.0 cm
2. パリからグレー=シュル=ロワンへ
2-1. 《編物》、1890(明治23)年、油彩・カンヴァス、48.7×59.2 cm
2-2. 《編物する女》、1890(明治23)年、木炭・紙、62.5×47.5 cm
2-3. 《机による女》、1890(明治23)年頃、木炭・紙、63.0×47.0 cm
2-4. 《赤髪の少女》、1892(明治25)年、油彩・カンヴァス、80.6×64.5 cm
3. 白馬会の時代
3-1. 《昼寝》、1894(明治27)年、油彩・カンヴァス、49.8×61.0 cm
3-2. 《昔語り図画稿》、1896(明治29)年、木炭・紙、47.0×63.0 cm
3-3. 《昔語り》(完成作、焼失)、1898(明治31)年
3-4. 《昔語り》(完成作、焼失)、1898(明治31)年+下絵5点、1896(明治29)年
3-5. 《昔語り下絵:草刈り娘、僧、舞妓、仲居、男、舞妓》、1896(明治29)年
3-6. 《昔語り下絵:草刈り娘、僧、舞妓》、1896(明治29)年
3-7. 《昔語り下絵:仲居、男、舞妓》、1896(明治29)年
3-8. 《昔語り下絵:男と舞妓、清閑寺門》、1896(明治29)年
3-9. 《湖畔》、1897(明治30)年、油彩・カンヴァス、69.0×84.7 cm
3-10. 《智・感・情》、1899(明治32)年、油彩・カンヴァス、各180.6×99.8 cm
4. 文展・帝展時代
4-1. 《花野》、1907-15(明治40-大正4)年、油彩・カンヴァス、126.5×181.2 cm
4-2. 《雲(6枚組)》、1914/21(大正3/10)年、油彩・板、各26.0×34.5 cm
4-3. 《自画像》、1915(大正4)年、油彩・カンヴァス、38.5×32.5 cm
5. 写生帖
5-1. 写生帖10号(京都旅行)、1893(明治26)年、51枚、10.5×16.3 cm
5-2. 写生帖14号(日清戦争)、1894(明治27)年、41枚、12.2×18.0 cm
◆展覧会図録の構成
ごあいさつ
序論 黒田清輝の生涯と芸術|田中淳
黒田清輝の描く「田園の労働と休息」の主題をめぐって|山梨絵美子
カタログ
年譜
文献目録
出品作品一覧