美学・美術史講読二〇〇九
◆テキスト
宮崎克己『西洋絵画の到来―日本人を魅了したモネ、ルノワール、セザンヌなど』(日本経済新聞社、二〇〇七年)
T 「場違い」の西洋絵画
1 ザビエルから鎖国へ
2 高橋由一の時代
3 室内装飾をめぐって
4 個人コレクターの登場
U 印象派の受容
1 林忠正・パリ・東京
2 モネへのまなざし
3 ルノワールへの反響
V 美術館・経済・戦争
1 「美術館」という願望
2 泰西名画の大波
3 あらたな展開
4 戦争と平和
◆提出レポート(要認証)
第一部 要旨
U 印象派の受容
V 美術館・経済・戦争
1 「美術館」という願望
前半(井本) /後半(鬼崎)2 泰西名画の大波
前半(山本)/後半(林)3 あらたな展開
前半(中里)/後半(小川)
第二部 感想
◆国立西洋美術館所蔵作品紹介(二〇〇九年四月二十日)
1. 国立西洋美術館入口
2. オーギュスト・ロダン《地獄門》、国立西洋美術館
3. オーギュスト・ロダン《ネレイスたち》(1)、(2)、(3)、1888年以前、松方コレクション、国立西洋美術館
4. オーギュスト・ロダン《うずくまる女》、1882年頃、松方コレクション、国立西洋美術館
5. 「彫刻展示室」、国立西洋美術館
6. 「14-16世紀イタリア絵画」、国立西洋美術館
7-1. マリオット・ディ・ナルド《「聖ステパノ」伝を表した祭壇画プレデッラ》、1408年頃、国立西洋美術館
7-2. マリオット・ディ・ナルド「説教する聖ステパノ/ユダヤ法院での聖ステパノ」、国立西洋美術館
7-3. マリオット・ディ・ナルド「聖ステパノの殉教/聖ステパノの埋葬」、国立西洋美術館
7-4. マリオット・ディ・ナルド「聖ステパノの遺体を運ぶ航海/聖ステパノと聖ラウレンティヌスの遺体の合葬」、国立西洋美術館
8. フランチェスコ・ボッティチーニ《聖ニコラウスと聖カタリナ、聖ルチア、聖マルガリータ、聖アポロニア》、1465年頃、テンペラ・板、国立西洋美術館
9. ロレンツォ・レオンブルーノ・ダ・マントヴァ《キリスト降誕》、1515年頃、油彩・板、国立西洋美術館
10. バルトロメオ・モンターニャに帰属《城の見える風景》、15世紀末-16世紀初、国立西洋美術館
11. フランチェスコ・サルヴィアーティに帰属《ある男の肖像》、1539-40年頃、国立西洋美術館
12. パオロ・ヴェロネーゼ《聖カタリナの神秘の結婚》、1547年頃、国立西洋美術館
13. ヤコポ・ティントレット《ダヴィデを装った若い男の肖像》、1555-60年頃、国立西洋美術館
14. ジョルジョ・ヴァザーリ《ゲッセマネの祈り》、1570年頃、テンペラ・板、国立西洋美術館
15. レアンドロ・バッサーノ《最後の審判》、1595-96年頃、テンペラ・板、国立西洋美術館
16. 「15-17世紀北方絵画」、国立西洋美術館
17. ロヒール・ファン・デル・ウェイデン派《ある男の肖像》、1430年代、国立西洋美術館
18. 15世紀フランドル派《悲しみの聖母》、15世紀、国立西洋美術館
19. アードリアン・イーゼンブラントに帰属《玉座の聖母子》、16世紀前半、国立西洋美術館
20. ヨアヒム・パティニール派《三連祭壇画:エジプト逃避途上の休息》、16世紀前半、国立西洋美術館
21. ヤン・ブリューゲル《アブラハムとイサクのいる森林風景》、1599年、国立西洋美術館
22. ヘンドリク・テルブリュッヘン派《聖ペテロの解放》、17世紀前半、国立西洋美術館
23. ペーテル・パウル・ルーベンス《眠る2人の子供》、1612-13年頃、国立西洋美術館
24. ヤーコブ・ヨルダーンスに帰属《ソドムを去るロトとその家族》、1618-20年頃、国立西洋美術館
25. ダニエル・セーヘルス/コルリネス・スフート《花環の中の聖母》、17世紀前半、国立西洋美術館
26. アンソニー・ヴァン・ダイク《レガネース侯爵ディエゴ・フェリーペ・デ・グスマン》、1634年頃、国立西洋美術館
27. ホファールト・フリンク《キリスト哀悼》、1637年、国立西洋美術館
28. ダフィット・テニールス(父)《ウルカヌスの鍛冶場を訪れたヴィーナス》、1638年、国立西洋美術館
29. ヘーラルト・ダウ《シャボン玉を吹く少年と静物》、1635-36年頃、国立西洋美術館
30. コルネリス・ド・ヘーム《果物籠のある静物》、1654年頃、国立西洋美術館
31. エドワールト・コリール《ヴァニタス―書物と髑髏のある静物》、1663年、国立西洋美術館
32. カルロ・ドルチ《悲しみの聖母(聖母として描かれた画家の妻テレーザ・ブケレッリ)》 、国立西洋美術館
33. 「17-19世紀初頭の絵画・彫刻」、国立西洋美術館
34. ヘルマン・ファン・スワーネフェルト《ローマの景観》、1634年、国立西洋美術館
35. バルトロメウス・ブレーンベルフ《バラムとろばのいる海浜風景》、1634年、国立西洋美術館
36. フセーペ・デ・リベーラ《哲学者クラテース》、1636年、国立西洋美術館
37. ベルナルド・カヴァッリーノ《ヘラクレスとオンファレ》、1640年頃、国立西洋美術館
38. クロード・ロラン《踊るサテュロスとニンフのいる風景》、1646年、国立西洋美術館
39. グエルチーノ《ゴリアテの首をもつダヴィデ》、1650年頃、国立西洋美術館
40. ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《聖トマス》、17世紀前半、国立西洋美術館
41. ヤン・ボト/コルネリス・ファン・プーレンブルフ《ニンフのいる風景》、17世紀中頃、国立西洋美術館
42. ヤーコプ・ファン・ロイスダール《樫の森の道》、17世紀前半、国立西洋美術館
43. コルネイユ・ヴァン・クレーヴ《ヴィーナスとクピド》、1700-10年頃、ブロンズ、国立西洋美術館
44. コルネイユ・ヴァン・クレーヴ《プシュケとクピド》、1700-10年頃、ブロンズ、国立西洋美術館
45. ニコラ・ド・ラルジリエール《幼い貴族の肖像》、1714年頃、国立西洋美術館
46. ニコラ・ランクレ《眠る羊飼女》、1730年頃、国立西洋美術館
47. ジャン=マルク・ナティエ《マリ=アンリエット=ベルトレ・ド・プルヌフ夫人の肖像》、1739年、国立西洋美術館
48. ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ヴィーナスによって天上に導かれるヴェットール・ピサーニ提督》、1743年、国立西洋美術館
49. リチャード・ウィルソン《ティヴォリの風景(カプリッチョ)》、1754年、国立西洋美術館
50. ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ《聖母子と三聖人》、1759-62年、国立西洋美術館
51. カルロ・インノチェンツォ・カルローネ《聖フェリックスと聖アダウクトゥスの栄光》、1759年、国立西洋美術館
52. ジャン=オノレ・フラゴナール《丘を下る羊の群》、1763-65年頃、国立西洋美術館
53. ジョゼフ・ヴェルネ《夏の夕べ、イタリア風景》、1773年、国立西洋美術館
54. マリー=ガブリエル・カペ《自画像(デッサンをする画家)》、1783年、国立西洋美術館
55. ユベール・ロベール《マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観》、1786年、国立西洋美術館
56. ジャン=ヴィクトール・ベルタン《イタリア風景》、1812年、油彩・カンヴァス、国立西洋美術館
57. 「19世紀後半-20世紀初頭の絵画」(1)、(2)、国立西洋美術館
58. ウジェーヌ・ドラクロワ《聖母の教育》、1852年、国立西洋美術館
59. ギュスターヴ・クールベ《罠にかかった狐》、1860年、国立西洋美術館
60. ギュスターヴ・クールベ《波》、1870年頃、国立西洋美術館
61. ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《ナポリの浜の思い出》、1870-72年、国立西洋美術館
62. ジャン=フランソワ・ミレー《春(ダフニスとクロエ)》、1865年、国立西洋美術館
63. ダンテ・ガブリエル・ロセッティ《愛の杯》、1867年、国立西洋美術館
64. ギュスターヴ・ドレ《ラ・シエスタ、スペインの思い出》、1868年頃、国立西洋美術館
65. ギュスターヴ・モロー《ピエタ》、1876年頃、国立西洋美術館
66. ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィルの浜》、1867年、国立西洋美術館
67. エドゥアール・マネ《花の中の子供》、1876年、国立西洋美術館
68. エドゥアール・マネ《ブラン氏の肖像》、1879年、国立西洋美術館
69. アンリ・ファンタン=ラトゥール《花と果物、ワイン容れのある静物》、1865年、国立西洋美術館
70. アンリ・ファンタン=ラトゥール《聖アントニウスの誘惑》、19世紀後半、国立西洋美術館
71. ピエール=オーギュスト・ルノワール《アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)》、1872年、国立西洋美術館
72. ピエール=オーギュスト・ルノワール《木かげ》、1880年頃、国立西洋美術館
73. ピエール=オーギュスト・ルノワール《帽子の女》、1891年、国立西洋美術館
74. アルフレッド・シスレー《ルーヴシエンヌの風景》、1873年、国立西洋美術館
75. カミーユ・ピサロ《収穫》、1882年、国立西洋美術館
76. クロード・モネ《雪のアルジャントゥイユ》、1875年、国立西洋美術館
77. クロード・モネ《舟遊び》、1887年、国立西洋美術館
78. クロード・モネ《陽を浴びるポプラ並木》、1891年、国立西洋美術館
79. クロード・モネ《ヴェトゥイユ》、1902年、国立西洋美術館
80. クロード・モネ《黄色いアイリス》、1914-17年頃、国立西洋美術館
81. クロード・モネ《睡蓮》、1916年、国立西洋美術館
82. ポール・ゴーガン《ブルターニュ風景》、1888年、国立西洋美術館
83. ポール・ゴーガン《海辺に立つブルターニュの少女たち》、1889年、国立西洋美術館
84. フィンセント・ファン・ゴッホ《ばら》、1889年、国立西洋美術館
85. エミール・ベルナール《吟遊詩人に扮した自画像》、1892年、国立西洋美術館
86. ポール・ランソン《ジキタリス》、1899年、国立西洋美術館
87. ピエール・ボナール《坐る娘と兎》、1891年、国立西洋美術館
88. ピエール・ボナール《働く人々》、1916-20年頃、国立西洋美術館
89. ポール・シニャック《サン=トロペの港》、1901-02年、国立西洋美術館
90. モーリス・ドニ《踊る女たち》、1905年、国立西洋美術館
91. エドゥアール・ヴュイヤール《縫いものをするヴュイヤール夫人》、1920年、国立西洋美術館
◆松方コレクション(二〇〇九年七月二十七日) ※『西洋絵画の到来』の掲載順に
1. ダンテ・ガブリエル・ロセッティ《愛の杯》、1867年、国立西洋美術館
※p.262 図1352. クロード・モネ《舟遊び》、1887年、国立西洋美術館
※p.263 図1393. ピエール=オーギュスト・ルノワール《アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)》、1872年、国立西洋美術館
※p.263 図1424. ウジェーヌ・ドラクロワ《聖母の教育》、1852年、国立西洋美術館
※p.297 図1705. エドゥアール・マネ《ブラン氏の肖像》、1879年、国立西洋美術館
※p.317 図183
◆参考作品
1. カルロ・ドルチ《悲しみの聖母(聖母として描かれた画家の妻テレーザ・ブケレッリ)》 、国立西洋美術館
※p.23 図7 《親指の聖母》(東京国立博物館)