『美術史』分類目録(1〜150号)      ※『美術史 第150冊記念別冊』(美術史學會、2001年)、26-35頁。


T美術総記

家永三郎 「美術史学の対象」 3号
河本敦夫 「現代美術思想の検討―自然の問題―」 4号
中村二柄 「美術史学の対象―家永教授に問う―」 5号
家永三郎 「美術史学と歴史学―中村氏の批判に答ふ―」 8号
中村二柄 「ヨーゼフ・ガントナーの美術史学」 55号



U日本

1)総記・雑

由水常雄 「明治5年の正倉院開封目録―蜷川式胤日記『奈良の筋道』より―」 80号
石井元章 「日本美術は純止美術か応用美術か 第二回ヴェネツィア・ビエンナーレにおける日本美術」 146号
安松みゆき 「ベルリンにおける日本占美術展覧会(資料紹介)」 147号


2)絵画

山根有三 「等伯研究序説」 1号
松下隆章 「鳴呼しづかなる絵―等伯画説の一句―」 1号
森暢 「源頼朝像に就て」 2号
赤松俊秀 「上醍醐の清滝明神像」 3号
梅津次郎 「石山寺縁起絵考」 6号
黒田源次 「司馬江漢の自然科学的業蹟について」 6号
鈴木敬二 「風俗から見た伴大納言絵詞―作者と筆者―」 7号
景山春樹 「高山寺の春日,住吉明神像―栂尾の鎮守社とその遺宝―」 7号
佐和隆研 「醍醐本大念仏縁起について」 8号
島田修二郎 「子元祖元像(図版解説)」 8号
吉澤忠 「崋山の矛盾―特にその描線について―」 9号
蓮実重康 「表具師能阿弥と来迎寺十界図」 10号
柳沢孝 「富貴寺大堂仏後壁背面の千手観音図について」 11号
田中一松 「文成と文清(室町時代水墨画研究会記事1)」 11号
松下隆章 「画人蔵三について(室町時代水墨画研究会記事2)」 11号
米沢嘉圃 「善阿印ある画幅(室町時代水墨画研究会記事3)」 11号
松下隆章 「良全筆白衣観音図(図版解説)」 12号
土居次義 「本朝画伝について」 13号
田中一松 「武人画家の系譜」 14号
梅津次郎 「五趣生死輪図に就いて―絵解の絵画史的考察 その一―」 15〜16号
森暢 「画像史上における真言七祖像の影響―その後継画像について―」 15〜16号
渋井清 「江戸と上方―浮世草子の挿絵にみる―」 15〜16号
小林行雄 「弥生式土器に描かれた原始絵画」 15〜16号
谷信一 「実隆像の紙形―土佐光信考補遺―」 17号
裏辻憲道 「新出の一遍上人像について」 17号
宮次男 「平家納経の構成と錯簡についての一試論」 18号
脇田秀太郎 「黒田綾山碑について」 20号
松下隆章 「ボストン美術館蔵馬頭明王像(図版解説)」 20号
近藤喜博 「藤原信実に関する仮説―高山寺の場合―」 21号
熊谷宣夫 「戊子入明と雪舟(上)」 23号
熊谷宣夫 「戊子入明と雪舟(下)」 25号
田中一松 「徳力善雪筆雪舟等楊像(図版解説)」 23号
井上正 「飛鳥文様の一系列について」 24号
近藤喜博 「絵巻に関する資料覚書―能恵法師伝と春日権現験記抄―」 25号
浜田隆 「智光曼茶羅について―元興寺極楽坊板絵本を中心として―」 25号
秋山光和・柳沢孝 「岡寺本尊光背の板絵飛天について(図版解説)」 27号
田中一松・宮次男 「藤波絵草紙(図版解説)」 28号
森暢 「禅林寺蔵当麻曼茶羅図」 29号
石田尚豊 「洛中洛外図屏風について一その鳥瞰的構成―」 30号
梅津次郎 「宗達・秋野図屏風に就いて」 31号
白畑よし 「法界寺壁画(飛天)の製作期に関する推察 32号
森暢 「文覚上人の画像について」 32号
梅津次郎 「「宗達・秋野図屏風について」の訂正」 33号
脇田秀太郎 「祇園南海」 34号
森暢 「祇園南海筆蘆荻釣隠図(図版解説)」 34号 
竹内尚次 「天倫寺と大雅」 34号
梅津次郎 「伝光信筆平家物語絵巻」 35号
蓮実重康 「詫摩勝賀論一鎌倉時代における宋元仏画の作風の影響の問題―」 36号 
佐々木剛三 「聖護院蔵熊野曼茶羅(図版解説)」 37号
梅津次郎 「矢田地蔵縁起絵の諸相」 39号
赤沢英二 「詩軸と詩画軸―応永詩画軸序論―」 40号
小林剛 「印仏―摺仏についての一考察―」 40号
田能村忠雄 「賀の屏風考―近世に於ける賀算屏風の様式と製作過程―」 40号
辻惟雄 「「又兵衛風」諸作品の検討―岩佐又兵衛研究の一節―」 42号
石田尚豊 「信貴山縁起の飛鉢と剣の護法童子(研究資料)」 42号
柳沢孝 「定智筆善女竜王像をめぐる資料(研究資料)」 43号
浜田隆 「問答講本尊図(図版解説)」 43号
石田尚豊 「「胎蔵旧図様」における智証記入尊名の矛盾について」 43号
石田尚豊 「胎蔵旧図様記人尊名の矛盾と未詳尊の解明」 50号
田中一松 「長賀作品の一考察―矜羯羅制■迦二童子像の解説に因んで―」 44号
近藤喜博 「応天門の火―伴大納言絵詞の性格―」 44号
橋本綾子 「信春・等伯問題の作風的検討」 45号
田中一松 「兆奄筆 雪景山水図(図版解説)」 46号
山根有三 「絵屋について」 48号
源豊宗 「元和寛永期における幾何学的構図形式」 50号
山根有三 「尾形宗謙賛・伊勢物語図屏風について(研究資料)」 51号
近藤喜博 「北野天神縁起をめぐる問題」 52号
天置豊次郎・中野玄三 「知恩院経蔵の壁画(研究資料)」 52号
武田恒夫 「初期洛中洛外図における景観構成―その成立をめぐって―」 53号
衛藤駿 「頂相における円相像の成立について」 54号
金沢弘 「旧養徳院襖絵について―小栗宗継とその位置―」 55号
白畑よし 「白描源氏物語絵巻に就いて―源氏絵の図様の一資料として―」 56号
吉田友之 「浄橋寺蔵善恵上人絵について」 57号
山中昭次 「鉄山東流―海北友松周辺の一画人―(研究資料)」 57号
辻惟雄 「円山応挙筆 蘭亭曲水図画稿(図版解説)」 59号
中島純司 「掛幅から屏風へ―村山氏蔵瀟湘八景図屏風の成立について―」 61号
河合正朝 「友松筆瀟湘八景図(研究資料)」 63号
山本興二 「阿弥陀来迎図の構成についての一試論」 69号
武塙林太郎・成瀬不二雄 「小田野直武と司馬江漢の関係について」 70号
田中敏雄 「白鶴美術館蔵 狩野元信在銘 四季花鳥図屏風(図版解説)」 70号
真保亨 「弘安本北野天神縁起」 71号
村重寧 「灌頂用具としての山水屏風」 74号
平田寛 「新長谷寺の阿弥陀如来厨子扉絵(図版解説)」 74号
中島亮一 「了義寺と桜井雪保(1)」 77号
中島亮一 「了義寺と桜井雪保(2)」 78号
辻惟雄 「曽我蕭白「仙人図屏風」について(図版解説)」 79号
海老根聰郎 「一山一寧賛蘆葉達磨図(図版解説)」 81号
成瀬不二雄 「江戸時代の西洋画論について―その東洋思想との関係―」 85号
山本興二 「詫摩派雑考―技法を中心として―」 85号
太田孝彦 「大仙院室中の瀟湘八景図襖絵―相阿弥の史的位置についての一考察―」 86号
宮島新一 「十四世紀における絵所預の系譜」 88号
小林文次 「曙山の二重螺旋階段図について」 88号
吉田友之 「北野天神根本縁起絵私考―所謂「古編縁起八軸」をめぐって―」 90〜92号
成瀬不二雄 「佐竹曙山・司馬江漢合作『西洋男女図』双幅について」 90〜92号
ジェームス・ケーヒル 「彭城百川の絵画様式(一)―中国絵画との関連と日本南画への影響―」 93〜96号
ジェームス・ケーヒル 「彭城百川の絵画様式(二)―山水画および山水人物画について―」 105号
ジェームス・ケーヒル 「彭城百川の絵画様式(三)続稿―山水画および山水人物画について―」 107号
狩野博幸 「北斎「画論」の検討」 93〜96号
辻惟雄 「狩野元信筆 三教図(図版解説)」 93〜96号
田口榮一 「鳳凰堂扉絵における来迎表現と観経九品往生観について」 97〜98号
菊竹淳一 「聖徳太子絵伝の図像的系譜」 99〜100号
佐野みどり 「「枕草子絵巻」の復原的考察―二巻構成試論―」 99〜100号
辻惟雄 「機巧の壁画―平安時代末期の一例―(資料紹介)」 99〜100号
中島博 「宮曼茶羅の成立と発展」 102号
川本桂子 「正伝寺方丈障壁画の復原的考察―狩野山楽研究(第一部)―」 103号
菊竹淳一 「鶴林寺太子堂の柱絵(図版解説)」 104号
佐伯英里子 「「当麻曼茶羅縁起絵巻」の製作背景に関する一試論」 106号
千野香織 「神護寺蔵「山水屏風」の構成と絵画史的位置」 106号
兼重護 「平野政吉美術館蔵 川原慶賀筆『紅毛接吻図』―その原画との関係について―(資料紹介)」 106号
高見沢明雄 「雪舟筆天橋立図について」 107号
梶谷亮治 「伝北条時定・時宗の画像」 108号
宮島新一 「障屏画に見る絵画の変」 108号
鴇田忠正 「初期洋風画『王侯騎馬図』源流考 1606年版ブラウ世界図との関係」 108号
成瀬不二雄 「宋紫石筆『富嶽図』について」 108号
奥平俊六 「彦根屏風について―〈鏡像関係〉と〈画中画〉の問題を中心に―」 109号
川村知行 「春日曼茶羅iの成立と儀礼」 110号
瀧尾貴美子 「絵巻における「場面」と「景」」 111号
山口泰弘 「小田野直武筆『日本風景図』と『富嶽図』について―真景図と風景画の接点―」 111号
武田恒夫 「鳥類図巻一巻(作品紹介)」 111号
佐々木丞平 「応挙関係資料『萬誌』抜萃(資料紹介)」 111号
大西昌子 「日本の初期水墨画史の再検討―画中画資料による―」 112号
成瀬不二雄 「日本絵画における富士図の定型的表現について」 112号
島尾新 「初期詩画軸の様相―「空華集」に見える「雲樹圖」詩画軸を中心として―」 114号
影山純夫 「雲谷等顔研究史料(史料紹介)」 114号
松尾勝彦 「原在中研究(美術家伝研究)」 114号
大河内優子 「麗景殿女御絵合をめぐる二,三の問題」 115号
大倉隆二 「永青文庫蔵秋夜長物語絵巻」 116号
大石利雄 「是庵―室町末期一画僧の足跡をたどって―」 ll7号
小林忠 「観楓遊楽図屏風(作品紹介)」 118号
井手誠之輔 「萬歳寺の見心来復像考」 119号
辻惟雄 「平安末・鎌倉前期における唐宋画論の波及」 119号
佐々木丞平 「円山応挙の山水画について」 120号
池田忍 「「白描伊勢物語絵巻」とその系譜的位置」 121号
河合正朝 「海北友松筆「山水図屏風」(作品紹介)」 121号
岩間香 「土佐派肖像画試論―玄二,久翌をめぐる諸問題―」 122号
林進 「蕪村の「峨嵋露頂図」について」 122号
久松由美子 「御物海北友松筆網干図屏風―瀟湘八景からの独立とその時代性―」 123号
太田孝彦 「正木美術館蔵無涯亮倪ら三僧題詩の山水図について」 124号 
山本英男 「雲谷等顔の作風展開について」 124号
黒田泰三 「宗像大社の「州信」印三十六歌仙図扁額」 124号
内藤正人 「勝川春章の肉筆美人画について」 125号
吉村稔子 「清涼寺蔵迎接曼陀羅と上品上生往生願」 126号
大野智予 「酒井抱一の画風展開とその特色」 126号
小林達朗 「東大寺本善財童子絵巻の形成」 127号
加須屋誠 「二河白道図試論―その教理的背景と図様構成の問題―」 127号
田辺昌子 「鈴木春信の図柄借用―見立の趣向としての再評価―」 127号
川延安直 「詩画軸「山水図」(雪嶺永瑾等五僧題詩) 岡山県立美術館蔵(作品紹介)」 127号
小嵜善通 「狩野孝信の作風について」 128号
内山かおる 「狩野山雪筆「雪汀水禽図屏風」について」 128号
今橋理子 「小田野直武写生帖の意味―江戸時代「写生」の認識と同時代博物図譜―」 128号
吉田典代 「宝山寺蔵弥勒菩薩画像について」 129号
亀井若菜 「大仙院方丈室中山水図襖絵について」 129号
日比野秀男 「崋山の作画と思想『千山万水図』をめぐって」 129号
加藤悦子 「「春日権現験記絵巻」研究」 130号
佐々木丞平 「落款印章照合分析方法による美術史研究発展の可能性」 130号
上野憲示 「足利長尾氏と初期狩野派―狩野派の出自をめぐって―」 132号
岸文和 「延享二年のパースペクティヴ―奥村政信画「大浮絵」をめぐって―」 132号
田島達也 「光明寺蔵 旧内裏障壁画(資料紹介)」 132号
石田淳 「光明寺蔵「四十九化仏阿弥陀聖衆来迎図」について」 133号
福島恒徳 「雲渓永怡―天文年間における周防の雪舟流―」 133号
金子信久 「亜欧堂田善筆「浅間山真景図屏風」の成立過程」 133号
成瀬不二雄 「平安時代の富士図について」 134号
小林優子 「池大雅筆「浅間山真景図」について」 134号
伊藤信二 「阿弥陀二十五菩薩来迎図の成立」 135号
須賀実穂 「北野天神縁起承久本第九巻白描下絵に関する研究」 135号
昼間範子 「高山寺における義湘絵の制作と恵日坊成忍―唐本羅漢画の摂取とその意味―」 135号
安田篤生 「土佐派の犬追物図屏風について」 135号
塚原晃 「社寺奉納洋風風景図における司馬江漢の制作意図」 135号
日比野秀男 「小さき虫たちの闘い―渡辺崋山筆蟲魚帖をめぐって―」 135号
緒方知美 「野水について」 136号
山下善也 「探幽筆富士山図における学習と工夫」 136号
横山九実子 「鈴木其一考―伝記及び造形ヒの諸問題―」 136号
山下善也 「狩野探幽筆「富士山図」静岡県立美術館(口絵解説)」 136号
白原由起子 「根津美術館所蔵 大日如来画像―十二世紀台密の一遺例―」 137号
並木誠士 「酒飯論絵巻と狩野元信」 137号
鬼原俊枝 「狩野探幽の水墨画におけるふたつのヴィジョン」 137号
福井尚寿 「化政期における谷文晁の景観表現(資料紹介)」 137号
影山純夫 「梅に鴉図筆者論」 139号
金貞我 「宗達派「伊勢物語絵色紙」の考察」 139号
伊藤大輔 「高山寺蔵「明恵上人樹上坐禅像」考―主にその構図法における宋画との関係について―」 140号
山本陽子 「春日権現験記絵に見る「神の顔を描くことをはばかる表現」について」 140号
吉村稔子 「東京国立博物館保管孔雀明王画像試論―図像の継承と変容―」 141号
渡辺里志 「広島・浄土寺に伝わる涅槃変相図の再検討―周縁区画の場面解釈を中心に―」  141号
メラニー・トレーデ 「ケルン東洋美術館所蔵「大織冠絵」の受容美学的考察」 141号
山川曉 「「長香寺本観無量寿経十六観変相図」について―宋代浄土教絵画の受容と展開―」 142号
細井眞子 「「隆房卿艶詞絵巻」における物語の絵画化および作品の特質」 143号
綿田稔 「西湖の花と鳥―京博本伝雪舟筆四季花鳥図屏風について―」 143号
野口剛 「出光美術館蔵 日月四季花鳥図屏風―右隻の図様源泉と造形特質の典拠について―」 143号
実方葉子 「土佐光起の「色」と「墨」―須磨明石図屏風を中心に―」 143号
馬渕美帆 「円山応挙筆〈難福図巻〉について―難の図を中心に―」 143号
渡邊雄二 「聚光院方丈襖絵成立についての一考察」 144号
門脇むつみ 「物数寄の肖像画 佐久間将監像―江戸時代初期の文化人交流のなかで―」 145号
大久保純― 「広重に見る江戸名所絵の定型」 145号
木村三郎 「神戸市立博物館所蔵《聖フランシスコ・ザビエル像》についての一考察―西洋の図像伝統から見た視点―」 145号
藤原重雄 「行事絵・名所絵としての最勝光院御所障子絵―法金剛院とのかかわり―」 146号
須賀実穂 「弘安本北野天神縁起絵巻再考―系続諸本の考察から―」 146号
岡野智子 「江戸名所図の誕生―細見美術館本「江戸名所遊楽図屏風」を中心に―」 146号
下原美保 「元禄期における定家詠月次花鳥歌絵についての考察―光起本,探幽本,具慶本を中心とした比較―」 146号
古賀道夫 「高橋草坪の山水画の学習と展開」 147号
馬渕美帆 「狩野秀頼筆〈高雄観楓図〉について―先行図様を利用した制作方法と画面構成法の解明―」 148号
稲本万里子 「「源氏物語絵巻」の情景選択に関する一考察―早蕨・宿木・東屋段をめぐって―」 149号
増記隆介 「東京国立博物館普賢菩薩絵像の図像と表現」 149号
仙海義之 「歓喜光寺本「一遍聖絵」の絵画表現について―御影堂本との比較から―」 149号
泉万里 「狩野定信筆「武家邸内図屏風」について」 150号
内田欽三 「菱川師宣の職人尽絵模本成立について―大英博本「職人尽図巻」と模本「職人盡倭畫」をめぐって―」 150号
三輪英夫 「百武兼行の画歴について」 102号
榊田絵美子 「高橋由一についての二,三の問題」 115号
木下直之 「甲冑図考―高橋由一の新出作品をめぐって―」 131号
林洋子 「藤島武二の風景画への展開―「装飾画」を軸にして―」 131号
松本誠一 「日本近代風景画―岡田三郎助の場合―」 132号
クリストフ・マルケ 「浅井忠と漆工芸―蒔絵師杉林古香との共同制作を中心に―」 134号
五十殿利治 「ベルリンの「日本未来派」(資料紹介)」 136号
速水豊 「古賀春江の超現実主義絵画と同時代のイメージ」 137号
高階絵里加 「黒田清輝の岡倉天心像―《智感情》の主題と成立をめぐって―」 139号
植野健造 「白馬会と歴史主題の絵画―藤島武二《天平の面影》をめぐって―」 140号
菅原真弓 「月岡芳年歴史画考」 141号
神林淳子 「小林古径作《異端》に関する一考察―古典修学の様相と主題解釈を中心に―」 142号
廣田孝 「運筆手本の研究,京都市立芸術大学所蔵資料を中心に」 143号
高階絵里加 「山本芳翠の沖縄訪問に関する試論」 144号
小林俊介 「難波田龍起・松本竣介・靉光の油彩技法について」 145号
川西由里 「北野恒富の画風形成に関する一考察―明治末期の作品を中心に―」 150号


3)書蹟

堀江知彦 「道長の経筒」 9号
秋山光和 「鳳鳳堂色紙形筆者兼行説の根拠に対する一批判」 10号
萩谷朴 「廿巻本歌合巻の特殊な一群について」 14号
伊東卓治 「醍醐寺五重塔天井板の落書」 24号
佐野みどり 「十四世紀前半の料紙装飾について―「伏見院宸翰源氏物語抜書」の紹介をかねて―」 115号
玉蟲敏子 「近世初期の屏風と書と料紙装飾―松花堂昭乗筆『勅撰集和歌屏風』をめぐって―」 117号


4)彫刻

毛利久 「鳳凰堂雲中群像の主題」 3号
岡直己 「法輪寺薬師如来坐像考」 4号
小林剛 「国中連公麻呂」 5号
本間正義 「塑像及び乾漆像の製作と衰微に対する一解釈」 5号
菅原安男 「東大寺南大門金剛力士像の構造とその製作法」 5号
岡直己 「西大寺釈迦如来像(図版解説)」 7号
毛利久 「青龍寺維摩像(図版解説)」 7号
久野健 「仁和寺阿弥陀三尊像」 10号
西村秀雄 「薬師寺月光菩薩の修理について」 13号
田村吉永 「薬師寺東院堂聖観音像考」 13号
佐藤昭夫 「勝常寺薬師三尊像考」 21号
猪川和子 「金剛寺木彫馬頭観音坐像」 21号
西川新次 「観心寺如意輪観音像について」 22号
佐和隆研 「醍醐寺五大明王彫像について」 25号
久野健 「大仏以後―平安初期彫刻の一考察―」 26号
小林剛 「司馬鞍首止利仏師―日本彫刻作家研究の一節―」 29号
杉山二郎 「天洲寺聖徳太子像―聖徳太子像研究のうち(一)―」 29号
岡崎譲治 「宋人大工陳和卿伝」 30号
毛利久 「定朝より運慶へ―藤原時代の奈良仏師―」 31号
岡直己 「宝菩提院菩薩半跏像考」 32号
荻野三七彦 「運慶の謎」 38号
佐々木剛二 「兜賊毘沙門天像についての一考察」 38号
杉山二郎 「仏光寺聖徳太子像―聖徳太子像の研究のうち(六)―」 39号
杉山二郎 「蟹満寺本尊像考―造仏所研究のうち(一)―」 41号
毛利久 「寄木造の形成」 43号
水野敬三郎 「快慶作品の検討」 47号
西川新次 「長安寺蔵・太郎天及び二童子像(研究資料)」 48号
筒井寛秀・杉山二郎 「実忠和尚覚書―造仏所研究のうち(二)―」 49号
清水善三 「東寺講堂諸尊における教義とその表現について」 54号
中野玄三 「舞鶴市の神像(研究資料)」 55号
西川杏太郎 「法界寺薬師如来像考」 56号
佐藤昭夫 「千葉県大原町所在の鉄造菩薩形頭部について(研究資料)」 58号
中野玄三 「丹波国夜久野町薬師堂の天仁二年在銘釈迦如来坐像(研究資料)」 59号
中野玄三 「「丹波国夜久野町薬師堂の天仁二年在銘釈迦如来坐像」(美術史59号)(訂補)(研究資料)」 64号
町田甲一 「法隆寺と薬師寺」 60号
西川新次 「福井県丹生郡朝日町・八坂神社 牛頭天王像について(図版解説)」 64号
松原三郎 「飛鳥白鳳仏と朝鮮三国期の仏像―飛鳥白鳳仏源流考として―」 68号
清水善三 「鎌倉彫刻における「宋風」について―序論的考察―」 75号
松山鉄夫 「東大寺大仏の永禄再興について」 79号
齊藤孝 「美作二宮高野神社門客人神立像―そのイコノロジーを中心に―」 89号
松浦正昭 「鳳凰堂供養飛大群とその密教的性格」 97〜98号
紺野敏文 「創建期の安祥寺と五智如来像」 101号
浅井和春 「天平後期木心乾漆像の成立」 106号
鈴木喜博 「栢木像と檀像彫刻」 107号
山本勉 「『弘安三年長谷寺建立秘記』にみる仏師群の動向について」 110号
松島健 「滝山寺聖観音・梵天・帝釈天像と運慶」 112号
副島弘道 「六波羅蜜寺の天暦造像と十世紀の造像工房」 ll3号
松山鉄夫 「薬師寺東院堂聖観音立像技法考」 114号
松田誠一郎 「法隆寺食堂梵天帝釈天四天王像について」 118号
武笠朗 「西大寺四王堂十一面観音像について」 120号
長岡龍作 「山形宝積院十一面観音像をめぐって」 121号
副島弘道 「醍醐寺 木造大威徳明王像(作品紹介)」 123号
安藤佳香 「聖通寺千手観音立像について」 125号
山岸公基 「同聚院(旧法性寺五大堂)不動明王像の造立とその意義」 128号
鈴木潔 「法隆寺金堂釈迦三尊像と薬師如来像の光背意匠について」 129号
副島弘道 「醍醐寺木造千手観音立像の造立について」 130号
村田靖子 「止利式仏像の服制についての一考察―結紐と裳懸座―」 131号
津田徹英 「醍醐寺如意輪観音像考」 132号
奥健夫 「東寺伝聖僧文殊像をめぐって」 134号
有木芳隆 「肥後・寒巌義尹の造像活動について」 142号
佐々木守俊 「神護寺五大虚空蔵菩薩坐像の図像について」 147号
瀬谷貴之 「興福寺四天王像の再検討―その肉身色を手掛かりとして―」 147号


5)工芸

山辺知行 「白平絹地金摺箔草花模様刺繍裂(図版解説)」 1号
佐々木信三郎 「日本上代経錦織技私見」 2号
浅野清・木村良雄 「正倉院紫檀塔の残欠について」 8号
吉村茂樹 「厳島神社所蔵の所謂「松喰鶴蒔絵小唐櫃」の銘文について」 11号
山辺知行 「辻が花染に対する一考察」 12号
小野勝年 「興福寺観禅院の梵鐘銘について」 13号
辻本直男 「法隆寺の七星剣について」 15〜16号
北村哲郎 「兵主大社の繍幡について」 26号
満岡忠成 「乾山菊絵手炉(図版解説)」 34号
小林太市郎 「乾山「過凹凸案記」訳注考証」 34号
小林太市郎 「乾山「過凹凸案記」訳注考証(前承)」35号 
久野健 「仏子経円の木製懸仏(研究資料)」 58号
岡崎譲治 「仏像鈴所顕の五大明王像―円珍請来図像との関連―」 61号
鈴木治 「正倉院蔵「百索縷ノ軸」とその東西類縁について」 63号
由水常雄 「正倉院の紺瑠璃壷について」 66〜67号
由水常雄 「正倉院ガラス容器の入倉年代」 84号
西本周子 「雁金屋衣裳図案帳について」 113号
基信祐爾 「〔作品紹介〕龍蔵寺蔵鎗金四天王図扉絵」 113号
岡崎譲治 「高貴寺の金銅三昧耶五鈷鈴(資料紹介)」 114号
丸山伸彦 「小袖の形態変化についての一考察」 123号
尾崎直人 「高取焼茶入編年試論―出土陶片を中心に―」 125号
小松大秀 「平安時代における蒔絵表現の特質とその展開」 129号
関根俊一 「尊像を鋳出する金剛鈴の諸特徴―四天王鈴と梵釈四天王鈴―(資料紹介)」 130号
岡泰正 「江戸時代後期の長崎製輸出漆器について」 135号
河原由紀子 「元秀筆織田信長像の着衣の解釈」 142号
澤田和人 「十徳の変遷―中世を中心に―」 147号
森理恵 「上杉神社所蔵「雪持柳模様胴服」の制作時期と着用者をめぐる一考察」 148号
前田泰次 「明治時代の工芸概念について」 11号
荒川正明 「近代陶芸における装飾意匠の改革―板谷波山の作陶を中心にして―」 138号
長谷川有子 「明治の蒔絵額―柴田是真と時代の流れ―」 142号
増野恵了 「明治初期貨幣の図像をめぐる諸問題」 145号


6)建築・庭園・考古

森蘊 「初期桂離宮に於ける智仁親王の作意」 2号
浅野清 「日本建築の構造と意匠の特質」 9号
川勝政太郎 「京都系の鎌倉時代石燈籠」 28号
秋山光和 「平等院鳳凰堂の文暦修理銘について(研究資料)」 48号
町田甲一 「法隆寺と薬師寺」 60号
福山敏男 「那富山墓の隼人石」 82号
大西修也 「東大寺七重塔露盤考」 101号



V中国

1)総記・雑

村上嘉実 「六朝の自然観」 3号
小杉一雄 「雷文の性質と起源」 12号
五味充子 「唐代美術に現れたる婦女の髪型について」 28号
水本咲子 「初唐の植物文様について」 118号
酒井敦子 「中国南北朝時代における植物雲気文について」 147号


2)絵画

米沢嘉圃 「阜の形象―黄土山水画源流考―」 1号
長広敏雄 「長安の寺塔と壁画(隋朝篇)」  2号
熊谷宣夫 「大谷ミッション将来の壁画二断片について」  11号
熊谷宣夫 「大谷ミッション将来の玄奘三蔵画像二図(図版解説)」 14号
松下隆章 「呉太素筆雪梅図について(図版解説)」 18号
鈴木敬 「仲和筆墨竹図(図版解説)」 21号
中村茂夫 「荊浩『筆法記』にみえる絵画思想」 27号
中村茂夫 「荊浩『筆法記』に見える絵画思想(27号)の訂補」 29号
長広敏雄 「隋朝の閻毘と何稠について」 29号
神田喜一郎 「元・至元28年の紺紙金銀泥書華厳経に就いて」 40号
戸田禎佑 「五代・北宋の墨竹」 46号
谷口鉄雄 「顧ト之の佚文」 56号
鈴木敬 「明の画院制について」 60号
鈴木敬 「朱端筆 竹図(図版解説)」 60号
古原宏伸 「陳洪綬試論(上)」 62号
古原宏伸 「陳洪綬試論(下)」 64号
戸田禎佑 「仲黙筆 懸崖雙清図(図版解説)」 65号
古原宏伸 「詩経図と孝経図」 72号
鈴木敬 「元代絵画史研究における問題点―元代美術展(クリーヴランド美術館)におけるシンポジウム発表稿―」 73号
M・L・プチェリナ・ルドヴァ 「阿弥陀来迎図(エルミタージュ,カラ・ホト蒐集品)(図版解説)」 75号
五味充子 「伝徽宗■張萱搗練図の成立に関する考察」 81号
土居淑子 「二三の漢代画象の題材について」 86号
嶋田英誠 「燕文貴の伝称作品と,その北宋山水画史上に占める位置についての一試論」 101号
中野照男 「キジル壁画第二期の本生図」 104号
西上実 「朱徳潤と瀋王」 104号
百橋明穂 「敦煤壁画における本生図の展開」 105号
鈴木敬 「『林泉高致集』の「画記」と郭煕について」 109号
山本陽子 「水月観音図の成立に関する一考察」 125号
小林宏光 「中国絵画史における版画の意義―『顧氏画譜』(1603年刊)にみる歴代名画複製をめぐって―」 128号
福本雅一 「陳白沙の茅筆詩巻」 130号
小島登茂子 「敦煌壁画における北周・隋代の山岳表現―説話表現との関連をめぐって―」 131号
板倉聖哲 「唐宋絵画における夕・夜景表現―その素材との関わりについて―」 134号
小島彩 「騎象普賢と騎獅文殊の図像―中国における成立過程―」 137号
佐々木律子 「敦煌莫高窟第二八五窟西壁 内容解釈試論」 142号
福岡さち子 「王蒙筆「具区林屋図」試論」 148号


3)彫刻

松原三郎 「北魏末,東魏の半跏思惟像について」 17号
馮漢驥 「成都万仏寺の石仏像」 17号
熊谷宣夫 「大谷コレクションの西域出土■像二種」 19号
松原三郎 「四川省唐代摩崖窟龕の造像銘」 22号
松原三郎 「唐代8世紀半ばの仏像造像についての一考察」 31号
吉村怜 「雲岡に於ける蓮花化生の表現」 37号
松原三郎 「千仏像考」 48号
長広敏雄 「曲陽発見の石仏について」 49号
松原三郎 「中国仏像様式の南北―その試論として―」 59号
吉村怜 「龍門北魏窟における天人誕生の表現」 69号
齊藤孝 「東寺観智院五大虚空蔵菩薩坐像考―中国彫刻への一展望―」 72号
肥出路美 「初唐時代における優■王像―玄奘の釈迦像請来とその受容の一相―」 120号
勝木言一郎 「小南海石窟中窟の三仏造像と九品往生図浮彫に関する一考察」 139号


4)工芸

藤岡了一 「浄妙寺址出土越州窯青磁水注(図版解説)」 1号
小山冨士夫 「戦後欧米刊行の東洋陶磁文献」 1号
水野清一 「漢緑釉羊圏(図版解説)」 3号
藤岡了一 「漢緑褐釉鴟■尊(図版解説)」 6号
佐藤雅彦 「唐代の美女俑(図版解説)」 13号
吉村苣子 「唐代の跕蹀帯について」 93〜96号
谷一尚 「壁画に描かれたガラス容器―敦煌莫高窟と法隆寺金堂旧壁画―」 119号
植松勇介 「所謂「伯牙弾琴鏡」の型式分類と図様解釈」 146号


5)建築

村田治郎 「広恵寺花塔の一解釈」 1号
福山敏男 「麦積山石窟寺」 9号
B・ボーリン 「敦煌西千仏洞」 10号



W 朝鮮

中吉功 「松廣寺三尊仏籠像(図版解説)」 10号
熊谷宣夫 「錦城山石仏試論」 22号
梅原末治 「韓三国鼎立時代の金銅の沓と冠帽(図版解説)」 53号
松原三郎 「飛鳥自鳳仏と朝鮮三国期の仏像―飛鳥白鳳仏源流考として―」 68号
林進 「高麗時代の水月観音図について」 102号
八尋和泉 「対馬黒瀬の新羅金銅仏」 116号
鄭于澤 「筑前善導寺の地蔵菩薩図」 122号
朴亨國 「韓国・統一新羅時代後期の石造毘盧遮那仏坐像について―洛東江中・上流地域(慶尚北道地方)を中心に―」 139号



X インド

上野照夫 「薬叉神像の展開」 1号
佐和隆研 「印度における密教尊像について」 14号
上野照夫 「サーンチー大塔東門菩提樹下成道図(図版解説)」 33号
肥塚隆 「インドにおける仏誕生の図像」 90〜92号
山田耕二 「ポスト・グプタ時代の西インドにおける観音の図像的特徴とその展開」 106号
定金計次 「サーンチー第二塔欄楯浮彫―彫刻家の制作分担について―」 117号
田中公明 「インドにおける変化観音の成立と展開―いわゆる四臂観音の解釈を中心にして―」 133号
小倉泰 「南インドヒンドゥー彫刻における理想的プロポーション―統計的手法による一考察―」 137号
森雅秀 「ツィンマーマン・コレクションの「ヴァジュラーヴァり一四曼茶羅」―チベットにおけるマンダラ伝承の一事例―」 145号



Y 西アジア

深井晋司 「シャミー神殿出土の青銅貴人像とパルティアの美術」 12号
林良一 「イーラーン聖樹信仰の芸術的表現」 19号
林良一 「サーサーン朝王冠宝飾の意義と東伝」 28号
林良一 「葡萄唐草文新考―イーラーン系瑞果文の東漸―」 33号
鬼丸吉弘 「カラゴデュアシュク・クルガン出土スキタイの黄金飾牌浮彫について」 52号
鈴木治 「スキタイ芸術の東方起源」 71号
横張和子 「パルミュラ出土の綾に関する二〜三の問題」 93〜96号



Z 西洋

1)総記・雑

ルネ・ユイーグ 「西洋美術における光」 38号
高階秀爾 「『サロメ』―イコノロジー的試論―」 51号
裾分一弘 「ヴァザーリの「美術家伝」の二つのテキストについて」 73号
辻茂 「Cartoneの真の意味」 104号


2)原始・古代

穴沢一夫 「1953年発見のブルゴーニュ「Vixの遺宝」について」 20号
野村久康 「クラシック様式成立前後における質的転換について」 23号
澤柳大五郎 「L'AFRODITE DA SINUESSA」 47号
木村重信 「大サハラ地域の岩面画の展開―タッシリ・ナジェール,アドラール・デ・ジフォラス,エネディ地方を中心に―」 73号
水田徹 「ギリシア幾何学様式の美術」 81号
友部直 「テラ島出土「舟行図」に関する考察―主として,そのモチーフについて―」 99〜100号
青柳正規 「竪琴弾きのアポローン(図版解説)」 101号
青柳正規 「『ポセイドーン・モザイク』について」 113号
篠塚千恵子 「アプリアの墓辺図の死者について」 116号
山本文雄 「或るアッティカ墓碑―ブダペスト二五番の墓碑浮彫について―」 118号
羽田康一 「港湾風景を表したVatican, Belvedereの石棺の図像解釈」 131号
宮坂朋 「アウレリウス家の墓所―墓室2壁画サイクルを中心に―」 134号
宮坂朋 「「狩りをするディアナ」ローマ,ヴィア・リヴェンツァ地下室(口絵解説)」 134号
羽田康一 「イーオー―儀礼・神話・造形―」 137号
仙石京子 「『パスクイーノ群像』―制作年代と意味解釈―」 141号
芳賀満 「アンティオキアのブーレウテリオン―文献史料からの復元とその歴史的意義―」 145号


3)中世

a)東方

辻佐保子 「エレサレム聖墳墓寺モザイクにおける「キリスト礫刑」・「聖墳墓まいり」の図像について」 27号
国谷誠朗 「ドゥーラ・エウロポス,シナゴーグにおける,所謂エゼキエル画面の図像学的研究」 35号
辻佐保子 「ラブラ福音書における予言者その他の旧約人物の表現について」 46号
柳宗玄 「カッパドキヤの壁画の諸問題」 57号
辻成史 「マケドニア朝貨幣図像に関する一考察」 62号
辻佐保子 「コトン・ゲネシスの主題判定」 66〜67号
長塚安司 「十字架降下についてT」 76号
長塚安司 「十字架降下についてU」 87号
辻成史 「「パリの510番」写本挿絵中の福音書場面の研究(図像篇)(1)」 78号
辻成史 「「パリの510番」写本挿絵中の福音書場面の研究(図像篇)(2)」 79号
浅野和生 「三点のビザンティン象牙トリプティックのプログラム」 124号
富田知佐子 「《ポクロフ》イコンに関する一考察」 126号
小林一枝 「「カリーラとディムナ」写本挿絵の形成と伝播―東西美術における動物寓話図像研究序―」 130号
鐸木道剛 「ビザンティン末期のセルビア壁画におけるキリストの譬話の絵画化について」 132号
鐸木道剛 「ビザンティン美術におけるイコンとナラティヴ―山下りん作イコン『復活』とストゥデニツァの『冥府降下』―」 137号
金沢百枝 「創造主礼賛図としてのジローナの『天地創造の刺繍布』」 150号

b)西方

柳宗玄 「12世紀におけるモザン美術の役割(1)」 19号
柳宗玄 「12世紀におけるモザン美術の役割(2)」 20号
冨永良子 「フランス・ゴチック写本にみられる月暦挿絵について」 36号
三浦アンナ 「創り出されしイエスの一人の弟子―聖アポリナーレ・ヌオーヴォのモザイク群(520年)に見る―」 41号
黒江光彦 「サン・ドニにおける図像形成について」 51号
前川誠郎・森洋 「テオフィルス「さまざまの技能について」第1巻試訳(1)」 58号
前川誠郎・森洋 「テオフィルス「さまざまの技能について」第1巻試訳(2)」 59号
前川誠郎・森洋 「テオフィルス「さまざまの技能について」第1巻試訳(3)」 65号
吉川逸治 「サン・サヴァン・シュール・ガルタンプの教会堂身廊穹窿天井の壁画について」 68号
馬杉宗夫 「サン・ドニかシャルトルか―ゴシック彫刻誕生の問題―」 77号
越宏一 「サンクト・フローリアンの大型聖書本(Cod, XI/1)について―12世紀・サルツブルクの一作品―」 83号
柳宗玄 「ベアトゥス黙示録における色彩」 101号
前川誠郎・越宏一 「ライヒェナウ島オーバーツェルのザンクト・ゲオルク聖堂壁画の研究(その一)―保存状態について―」 102号
前川誠郎・越宏一 「ザンクト・ゲオルク聖堂の《ラザロの復活》―ライヒェナウ壁画の研究(その二)―(研究資料)」 103号
五十嵐ミドリ 「ポワトゥ地方のロマネスク彫刻におけるライオンのモチーフについて」 103号
高野禎子 「ランテルヌ・デ・モール―フランス中世の死者の燈火―」 120号
荒川正明 「中世陶器における刻画文の系譜とその特質」 123号
木俣元一 「シャルトル大聖堂「王の扉口」装飾小円柱」 125号
黒岩三恵 「「シャルル五世のフランス大年代記」のカルトン―写本の制作過程との関連について―」 132号
浅野ひとみ 「サン・ホアン・デ・ラ・ペーニャ・マスターとその周辺―ウエスカ,サン・ペドロ・エル・ビエーホ教会回廊柱頭について―」 140号
加藤磨珠枝 「ローマのサン・クリソーゴノ聖堂壁画―壁面装飾システムにおけるイコン画面の発展について―」 145号
ダーリング常田益代 「ペルシー・レ・フォルジュの扉口とクリュニー周歩廊柱頭彫刻の年代について」 145号
児嶋由枝 「フィデンツァ大聖堂のアンテーラミ」 147号


4)近世

守屋謙二 「聖母美術におけるシエナ派」 4号
守屋謙二 「シモーネ・マルティー二作受胎告知(図版解説)」 4号
三輪福松 「ルネサンスにおける「花のサンタ・マリア」」 18号
前川誠郎 「デューラーの「四人の使徒」―その意味について―」 33号
三輪福松 「ルネサンスに於けるパラッツオ・ヴェッキオの造営について」 37号
辻茂 「ジォルジォーネにおける「主題」の行方」 39号
山本みどり 「カラヴァッジオ「聖マタイ伝」の制作年代(上)」 44号
山本みどり 「カラヴァッジオ「聖マタイ伝」の制作年代(下)」 45号
勝國興 「グリューネヴァルトの「聖アントニウスの誘惑」図について一図像の形成と制作の経緯一」 54号
高階秀爾 「ラファエルロの《小椅子の聖母》」 60号
田中英道 「ジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥールの画風変遷の一考察―細部描法の比較検討による―」 64号
前川誠郎訳 「アルブレヒト・デューラー遺文集拾遺」 74号
前川誠郎 「アルブレヒト・デューラー木版大受難伝(図版解説)」 78号
田中英道 「レオナルド・ダ・ヴィンチ「三王礼拝図」の一考察―その二重人物像について―」 80号
森洋子 「ピーテル・ブリユーゲルの「節制」のイコノグラフィーについて(1)」 82号
森洋子 「ピーテル・ブリューゲルの「節制」のイコノグラフィーについて(2)」 83号
加藤淳夫 「デューラーの版画に於ける光について」 90〜92号
前川誠郎 「au vifの概念について―フランドル絵画史研究ノート―」 93〜96号
勝國興 「神殿の少女―イーゼンハイム祭壇画―」 93〜96号
裾分一弘 「ヴァザーリの「レオナルド伝」のトッレンティーノ版とジュンティ版の間の異同に関する若干のノート」 103号
西村規矩夫 「ヒーロニム・ボッスの「最後の審判」―ヴィーンのトリプティク内側画面の一考察―」 104号
鈴木杜幾子 「ボッティチェルリ作・レンミ荘壁画の主題について」 105号
松井美智子 「エル・グレコ初期作品の再検討―イタリア時代をめぐって―」 105号
勝國興 「デューラーとグリューネヴァルト」 108号
若山映子 「パオロ・ウッチェッロの《ノアの物語》―図像解釈と制作年推定の試み―」 109号
大高保二郎 「ベラスケス作「ラス・メニーナス」―主題と構想をめぐって―」 110号
中江彬 「ミケランジェロ作「パオリーナ礼拝堂壁画」の主題変更について」 111号
高橋達史 「回転する車輪の表現をめぐって―フィリップス・アンゲル『絵画芸術礼讃』と十七世紀オランダ絵画―」 112号
小林典子 「ロジェ・ヴァン・デル・ヴァイデン作『ブラックの祭壇画』―風景をともなう祈念画(Andachtsbild)の形成について―」 117号
永井繁樹 「ドイツ後期ゴティク絵画の三時期―風景描写を指標として―」 118号
下村耕史 「デューラーの小さき皺―遺文集よりみた細部表現について―」 119号
西野嘉章 「《アヴィニヨンのピエタ》再考―制作者と寄進者をめぐって―」 121号
小林頼子 「テル・ブルッヘンとカラヴァジスム」 121号
高橋裕子 「ルーベンスの芸術における借用と創造」 122号
塚本博 「北イタリア絵画における「死せるキリスト」図の展開―ドナテルロとスキアヴォーネ―」 123号
中村俊春 「ルーベンス作「キリストの笞打ち」をめぐって」 124号
神吉敬三 「イベリア系聖画国内遺品に見る地方様式」 126号
石原宏 「ポッピのグィディ家礼拝堂壁画―タッデオ・ガッディへの帰属の試み―」 126号
若桑みどり 「ミケランジェロの作品における「立方石」の意味一ルネサンス神秘思想との関連について―」 126号
芳野明 「ドナテッロの聖アントニオ聖堂主祭壇立像配置再考」 127号
遠山公一 「ルーカ・デラ・ロッビア作「カントリーア」(フィレンツェ・ドゥオモ美術館蔵)意味解釈の試み」 127号
池上公平 「ピエロ・デルラ・フランチェスカの『聖十字架伝』をめぐる諸問題」 128号
勝國興 「美術における共同制作―P・P・リューベンスの場合―」 128号
北澤洋子 「十五世紀後半のフィレンツェ絵画に果たしたロヒール作『哀悼』(ウフィツィ美術館蔵)の役割」 129号
向川惣一 「レオナルドの『人体権衡図』の研究―その「円」と「正方形」について―」 129号
潮江宏二 「私的で公的な肖像画―ニコラス・ヒリヤードの細密肖像画の一側面―」 130号
駒田亜紀子 「時祷書における聖母子像の諸相―パリ国立図書館ラテン語1161番写本を中心に―」 131号
正富りか 「荒野の隠修士図(テーベ)の考察―レッチェートのアウグスティヌス隠修十会修道院回廊壁画を中心に―」 131号
佐藤直樹 「神聖ローマ皇帝マクシミリアン一世の「凱旋門』における「エジプト象形文字の神秘」の図像学的解釈」 133号
保井亜弓 「マイスターE・Sの《形象アルファベット》の愚者について―十五世紀における版画芸術と写本芸術との関連―」 134号
越川倫明 「ヴェネツィア,サン・マルコ同信会館大集会室の装飾プログラム」 134号
蜷川順子 「《「アルノルフィー二」夫妻像》について―その造形的源泉に関する考察―」 135号
中江彬 「ミケランジェロ作《最後の審判》の主題と地獄について」 136号
池上英洋 「アンドレア・ポッツォの遠近作図法―その特質と意義―」 138号
栗田秀法 「プッサン作《マナの収集》について」 138号
京谷啓徳 「〈純潔の勝利〉としての〈ウェスタの凱旋〉―スキファノイア宮殿十ニカ月の間「十二月」上段の図像解釈―」 139号
秋山聰 「デューラー作『ローゼンクランツフェスト』上の蠅をめぐって―第二次イタリア滞在についての一試論―」 139号
中村俊春 「ルーベンス作「高徳の英雄」と「酔っぱらったヘラクレス」をめぐって」 140号
石井元章 「アントーニオ・ロンバルドの古代受容」 141号
金原由紀子 「プラート大聖堂主要礼拝堂のプログラム―「聖母被昇天と聖帯の授与」を軸とする新解釈―」 144号
塚本博 「ミケランジェロによるサン・ピエトロ大聖堂の『ピエタ』の眠りと死について」 144号
岡田温司 「「だが君,それをどう我々の意味にあてはめるつもりかね」―ヴァザーリのヴェッキオ宮神話画装飾と『議論集』―」 144号
水野千依 「絵画の語り,聖劇の語り―ロレンツォ・ロット作スアルディ家礼拝堂フレスコ画装飾をめぐって―」 145号
青山愛香 「初期デューラーとネーデルラント美術―へ一ルトヘン・トート・シント・ヤンスの影響をめぐって―」 145号
松原知生 「シモーネ・マルティー二の工房とその周辺」 146号
平川佳世 「アルブレヒト・デューラー作《バニャカヴァッロの聖母》に関する一考察」 146号
甲斐教行 「フェデリコ・バロッチ作《マドンナ・デル・ポポロ》の図像解釈―カプチーノ会士マッティア・ダ・サローの著作に基づいて―」 146号
金山弘昌 「パオロ・ファルコニエーリと1681年のピッティ宮改修計画案」 147号
久々湊直子 「パロミーノのベラスケス伝―古代彫刻蒐集に関する記述をめぐって―」 148号
出佳奈子 「政庁装飾画としてのシモーネ・マルティー二作《マエスタ》―「マエスタ」としての幼児キリストを中心とした一考察―」 149号
宮下規久朗 「犠牲の血―カラヴァッジオ《洗礼者ヨハネの斬首》の図像解釈―」 149号
新保淳乃 「クアラントーレ祝祭装置の分析」 149号
杉山奈生子 「ヴァトーの「画中彫刻」表現についての考察」 149号
深谷訓子 「テル・ブリュッヘン作《笑うデモクリトスと泣くヘラクレイトス》―世界球・地球儀・犬球儀の表現をめぐって―」 150号


5)近代・現代

池上忠治 「ポール・ゴーガンと日本絵画―ゴーガンの所有せるジャポネズリー数種の紹介に関連して―」 65号
高階秀爾 「ドラクロワの《ゲネザレツ湖上のキリスト》連作について」 75号
池上忠治 「ポール・セザンヌのデッサン―初期の作品―」 76号
村上暁子 「オディロン・ルドンと想像力絵画の諸問題(1)」 84号
村上暁子 「オディロン・ルドン オフェリア(図版解説)」 84号
田中英道 「フラゴナール「錠前」について(図版解説)」 89号
潮江宏三 「ウィリアム・ブレイクと異教的主題」 90〜92号
有川治男 「《小さな喜び》―カンディンスキーの作品のモティーフ・主題・意味に関する一考察―」 97〜98号
宮島久雄 「バウハウス設立前後におけるグロピウスの思考的転換」 103号
池上忠治 「セザンヌの未公開デッサン(作品紹介)」 104号
渡辺康子 「スーラのオンフルールの海景―風景画の意味を探る試み―」 107号
奥田修 「パウル・クレーの作品における蛇,女性,門…」 109号
池上忠治 「ジェームズ・ティソの「徳川昭武像」(作品紹介)」 109号
丹尾安典 「ゴーガン―《裸婦習作》試考―」 110号
宮島久雄 「モンドリアンの抽象絵画の成立」 114号
馬渕明子 「テオドール・ルソーのfiniをめぐって」 115号
潮江宏三 「ブレイクのリトグラフ再考」 ll6号
大原まゆみ 「カスパー・ダヴィット・フリードリヒ画『テッツェン祭壇画』考」 117号
六人部昭典 「モネ書簡(1890年)における「瞬間性」と『積藁』連作」 119号
石崎勝基 「シャセリオーからギュスターヴ・モローへ」 122号
谷田博幸 「D・G・ロセッティの《ベアタ・ベアトリクス》について」 123号
藤田治彦 「相称・均衡・ピクチャレスク―ダウニングから駒杵勤治まで―」 124号
速見豊 「マックス・エルンスト コラージュの「発見」について」 125号
新関公子 「ダリ作『幻想的風景一暁・英雄的昼・夕暮』―フリーメーソンの参入儀礼の象徴図としての解読―」 129号
伊藤已令 「グルーズ作『小鳥の死を嘆く少女』にみる〈叙述〉の手法の考察」 130号
尾崎信一郎 「フランク・ステラと近代主義的伝統―「シャーズV」をめぐって―」 132号
喜多崎親 「ギュスターヴ・モローの《出現》に就いて」 133号
六人部昭典 「1890年代のモネの連作における光―モティーフと構図の検討をとおして―」 133号
三浦篤 「ファンタン=ラトゥールの《ドラクロワ礼讃》再考」 138号
長屋光枝 「カンディンスキー作《白い縁取りのある絵》―その構成をめぐる問題について―」 140号
高久馨 「ポール・ゴーガン作《ヴァイルマティ》について」 144号
平芳幸浩 「与えられたとせよ(1)芸術作品(2)マルセル・デュシャン」 144号
尾関幸 「エルトマン・フンメル作「素描芸術の発見」―ベルリン画壇での遠近法の役割をめぐる一考察―」 146号
福士理 「モンドリアンの抽象絵画の変貌をめぐる一試論―理論と制作との関連から―」 147号
賀川恭子 「ルノワールの1883年の個展」 148号
廣田治子 「ゴーギャンと十九世紀の彫刻家たち―十九世紀後半に於ける彫刻の諸問題―」 149号