多文化主義と国際美術展(二)
第11回国際イスタンブール・ビエナリ


授業の目標

開催都市の歴史的・文化的背景に着目する。

現代美術と現代社会の関係について理解する。


1.トルコ共和国

1-1. 概要


2.第11回国際イスタンブール・ビエナリ

会期:2009年9月12日〜11月8日

会場:イスタンブール市内各所―アントレポ・ユチュ、フェリキョイ・ルム・オクル、テュテュン・デポス

公式サイト: www.iksv.org/bienal11/anasayfa_en.asp

2-1. イスタンブール市内中心部

2-2. 会場地図

2-3. 会場外観


3.トルコの歴史

BC2000年頃 イオニア文明始まる
BC 333年 アレキサンドロス大王、小アジア征服
BC 312年 セレウコス朝成立
BC 64年 ローマ帝国がセレウコス朝を滅ぼす
  330年 コンスタンティヌス帝、コンスタンティノープル遷都 
  395年 ローマ帝国、東西に分裂
 636-639年 アラブ軍、ビザンツ領へ進出、シリア、エジプト陥落
 1071年 マラズギルトの戦いでセルジューク朝にビザンツ軍大敗
 1096年 第1回十字軍、進軍開始
 1204年 第4回十字軍、コンスタンティノープル占領、ラテン王国建設
 1261年 ニカイア帝国、コンスタンティノープル奪回
 1299年 オスマン朝成立(首都ブルサ→エディルネ→イスタンブール)
 1453年 コンスタンティノープル陥落、ビザンツ帝国滅亡
 1876年 ミドハト憲法発布、ミドハト・パシャ大宰相に(〜77)
 1914年 第1次世界大戦にオスマン朝は同盟国側に立って参戦
 1918〜22年 大戦で敗北、独立宣言して祖国解放戦争で勝利
 1923年 ムスタファ・ケマル初代大統領に就任

出典:『地球の歩き方 E03 イスタンブールとトルコの大地』(ダイヤモンド・ビッグ社、 2009年)、39頁。


3-1. アヤソフィア博物館(ハギア・ソフィア)

3-2. アヤソフィア博物館内部

3-3. アヤソフィア博物館内部のモザイク画

3-4. 聖母マリアとキリストと洗礼者ヨハネ

3-5. キリスト(部分)

3-6. モザイク(部分)

3-7. カリグラフィーの円盤

3-8. メッカの方向を示すミフラープ

3-9. スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルー・モスク)

3-10. スルタンアフメット・ジャーミィの天井装飾

3-11. スルタンアフメット・ジャーミィの内部

3-12. 国立考古学博物館

3-13. エフェス出土《オケアヌス像》ほか

3-14. 肖像彫刻

3-15. テオドシウス1世のオベリスク

3-16. イスタンブール近代美術館


4.作品紹介

トレヴォル・パグレン《天体(イスタンブール)》 2009年、(部分)

シャハブ・フォトゥイ《原爆シェルターの習作(No. 137)》 2005-09年

ジヌース・タギザデー《おやすみ》 2009年  *YouTube/ Jinoos Taghizadeh / Good Night, 2009

イシュル・エリカヴク《ギュル》 2007年  *Dailymotion/ Işıl Eğrikavuk - Gül

アヴィ・モグラビ《Z32》 2008年  *YouTube/ Z32 de Ave Mograbi

「教室」での展示風景


5.まとめ

 ・開催都市の歴史的・文化的背景について

―ヨーロッパとアジアが出会う場所

―現代の国際紛争との歴史的なつながり

―世界遺産を擁する国際観光都市

―国際文化は国際都市の必要条件

 ・現代美術と現代社会の関係について

―社会問題をテーマとする現代美術、現代作家は多い

―現代美術の複雑さは現代社会の複雑さに由来する

―マス・メディアで報じられない社会の暗部や実態を取材

―視覚表現を通して鑑賞者の知性と感情の両方に訴える


6.イスタンブールの街並み

6-1. イスタンブールの街並み―急な坂や階段が多い

6-2. ヴァレンス水道橋をくぐる車道

6-3. 観光客で賑わうグランドバザール

6-4. ガラタ橋の上から旧市街を望む

6-5. カシャルリ・キョフテ(ハンバーグ)

6-6. 調理の様子

6-7. オスマン朝時代のトルコ宮廷料理(肉類の煮込み3種盛り合わせ)