美学・美術史概論U二〇一一


<第五講> ベルリン、国立美術館絵画館ほか

ヨーロッパ地図

◆芸術の都―ベルリン

・プロイセン王国の首都(プロイセン王家の美術蒐集→博物館島=世界遺産)

・「シュプレー河畔のアテネ」

・「ベルリンの壁」(1961年8月〜1989年11月)

・東西ドイツの再統一と美術館の再編

◆プロイセン王家

1701年 フリードリヒ1世が初代プロイセン王となる。ベルリン芸術アカデミーやベルリン学術協会の創設、リーツェンブルク宮殿(現シャルロッテンブルク宮殿)の造営など学芸を奨励

大王フリードリヒ2世の時代に全盛期を迎える(在位1740-1786)

1918年のドイツ革命で王政が廃止される

ベルリン主要部地図


新美術館(ノイエス・ムゼウム)

1-1. ネフェルトイティ王妃胸像、新王国 第18王朝、紀元前1340年頃、テル・アル=アマールナ、トトメスの工房址出土、石灰岩、彩色、高さ48cm、新美術館

1-2. ネフェルトイティ王妃胸像 左側面と正面


ペルガモン美術館

2-1. ペルガモンの大祭壇、紀元前165-150年頃、トルコ、ペルガモン(現ペルガマ)出土、大理石、高さ230cm、ペルガモン美術館

2-2. ペルガモンの大祭壇(部分1)、「階段北側フリーズ:海の神々と巨人族の戦い」

2-3. ペルガモンの大祭壇(部分2)、「東側フリーズ:ゼウスと巨人族の戦い」

2-4. ペルガモンの大祭壇(部分3)、「東側フリーズ:アテナと巨人族の戦い」

美術用語I ギガンテス


美術史の方法論C 他の学問との連携:

・考古学

・美学、芸術学、哲学、現代思想

・心理学、精神分析学、脳科学

・社会学、政治学、国際関係論


ボーデ美術館

3-1. ミヒェル・エアハルト《外套の聖母》、1480年頃、菩提樹、高さ135cm、ボーデ美術館

3-2. ミヒェル・エアハルト《外套の聖母》(部分:聖母)

3-3. ミヒェル・エアハルト《外套の聖母》(部分:信者たち)


絵画館(ゲメルデガレリー)

4-1. ルーカス・クラナハ《ヴィーナスとクピド》、1530年、油彩・板、167×62cm、国立美術館絵画館

4-2. ルーカス・クラナハ《ヴィーナスとクピド》(部分:ヴィーナス)

4-3. ルーカス・クラナハ《ヴィーナスとクピド》(部分:クピド)

美術用語J エロス

5-1. レンブラント《プロセルピナの略奪》、1630年、油彩・板、83×78cm、国立美術館絵画館

5-2. レンブラント《プロセルピナの略奪》(部分)

6-1. レンブラント《長老たちに脅かされるスザンナ》、1647年、油彩・板、76.0×91.0cm、国立美術館絵画館

6-2. レンブラント《長老たちに脅かされるスザンナ》(部分)

7-1. フェルメール《真珠の首飾りの女》、1662-65年頃、油彩・カンヴァス、55×45cm、国立美術館絵画館

7-2. フェルメール《真珠の首飾りの女》(部分)


シャルロッテンブルク宮殿

8-1. ヴァトー《ジェルサンの看板》、1720年、油彩・カンヴァス、166×306cm、シャルロッテンブルク宮殿

8-2. ヴァトー《ジェルサンの看板》(部分1)、「ルイ14世の肖像」

8-3. ヴァトー《ジェルサンの看板》(部分2)、「絵に見入る好事家たち」「鏡に見入る女性」

美術用語K ヴァニタス


旧国立美術館

9-1. フリードリヒ《海辺の修道士》、1808-10年、油彩・カンヴァス、110×171.5cm、旧国立美術館

10-1. フリードリヒ《窓辺に立つ女》、1822年、油彩・カンヴァス、44×37cm、旧国立美術館

10-2. フリードリヒ《窓辺に立つ女》(部分)


まとめ

・芸術の都ベルリン=プロイセン王国の首都

・プロイセン王家/フリードリヒ1世、「博物館島」

・新美術館

・ペルガモン美術館

・ボーデ美術館

・絵画館

・シャルロッテンブルク宮殿

・旧国立美術館

・美術用語:ギガンテス、エロス、ヴァニタス

・美術史の方法論:他の学問との連携=考古学、美学、社会学


作家一覧

1.ミヒェル・エアハルト(1440/45-1522)Michel Erhart

2.ルーカス・クラナッハ(父)(1472-1553)Lucas Cranach der Ältere

3.レンブラント(1606-1669)Rembrandt Harmensz. van Rijn

4.ヨハネス・フェルメール(1632-1675)Johannes Vermeer

5.アントワーヌ・ヴァトー(1684-1721)Antoine Watteau

6.カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(1774-1840)Caspar David Friedrich