世界遺産 ヴェネツィア 魅惑の芸術―千年の都
◆授業の内容
・試験範囲には含みません。
・「SKkm法」で作品を判断する。
1.「SKkm法」 解説スライド
S: 好き/K: 嫌い/k: 関心を惹かれる/m: 無関心
2.「世界遺産 ヴェネツィア」展の概要 会場写真
企画展/巡回展
会場:江戸東京博物館
会期:9月23日〜12月11日
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団、東京都江戸東京博物館、東映、TBS
◆巡回スケジュール 会場写真
江戸東京博物館 2011年9月23日-12月11日
名古屋市博物館 12月22日- 2012年3月4日
宮城県美術館 3月17日- 5月13日
愛媛県美術館 5月26日- 7月16日
京都文化博物館 7月28日- 9月23日
広島県立美術館 10月6日- 11月25日
◆「世界遺産 ヴェネツィア」展の章立て
第1章 黄金期
ヴェネツィア共和国「セレニッシマ」
唯一の都市ヴェネツィア第2章 華麗なる貴族
第3章 美の殿堂
3.作品紹介
第1章 黄金期 ヴェネツィア共和国「セレニッシマ」
1.ヨーゼフ・ハインツ・イル・ジョーヴァネ《ヴェネツィアの眺望》、1648-50年頃、油彩・カンヴァス、171×269 cm、コッレール美術館
2. ヴィットーレ・カルパッチョ《サン・マルコのライオン》、1516年、油彩・カンヴァス、130×368 cm、ドゥカーレ宮殿
3. アンドレア・ミキエッリ(通称:ヴィチェンティーノ)《レパントの海戦》、1571-1600年、油彩・カンヴァス、114×236 cm、コッレール美術館
4. レオナルド・カヴァニン《マルコ・ポーロの帰還》、1848年、油彩・カンヴァス、82×103 cm、カ・ペーザロ
5. ジェンティーレ・ベッリーニ《総督ジョヴァンニ・モチェニーゴの肖像》、1478-79年(1481-85年?)、テンペラ・板、62×45 cm、コッレール美術館
第1章 黄金期 唯一の都市ヴェネツィア
6. チェーザレ・ヴェチェッリオ《サン・マルコ広場の行列》、1586年、油彩・カンヴァス、134×194 cm、コッレール美術館図書室
7. ヨハン・リースの様式《サン・マルコ広場における牛狩り》、18世紀、油彩・カンヴァス、57.5×76 cm、コッレール美術館
8. 作者不詳《ヴェネツィアの景観》、18世紀、油彩・カンヴァス、77.5×100 cm、コッレール美術館
9. ジュゼッペ・ボルサート《リアルト橋》、1819年、油彩・カンヴァス、48×64 cm、コッレール美術館
10. 作者不詳《フェニーチェ劇場》、18世紀末、油彩・カンヴァス、69×53 cm、コッレール美術館
第2章 華麗なる貴族
11. ジュゼッペ・リヴェッリ《横顔の女性像(クレオパトラ?)》、1540-50年、油彩・板、48×40 cm、コッレール美術館
12. ニコラ・グラッシ《ストラッソルドのアンナ・デ・テルツィ男爵夫人の肖像》、1745年、油彩・カンヴァス、133×88 cm、カ・レッツォーニコ
13. フェデリーコ・ドメニコ(通称:マッジョット)《三世代の女性たち》、1762年、油彩・カンヴァス、74×55 cm、コッレール美術館
14. ピエトロ・ロンギ《ポレンタ》、1740年、油彩・カンヴァス、61×50 cm、カ・レッツォーニコ
15. ピエトロ・ロンギ《貴族の家族》、1750-52年、油彩・カンヴァス、62×50 cm、カ・レッツォーニコ
16. ピエトロ・ロンギ《香水売り》、1750-52年、油彩・カンヴァス、62×50 cm、カ・レッツォーニコ
17. ピエトロ・ロンギ工房《面会所》、1740-50年、油彩・カンヴァス、96×131 cm、ゴルドーニの家
18. ピエトロ・ロンギ工房《リドット》、1740-50年、油彩・カンヴァス、96×131 cm、コッレール美術館
19. ピエトロ・ロンギ工房《田舎での昼食》、1740-50年、油彩・カンヴァス、96×131 cm、コッレール美術館
20. ピエトロ・ロンギ派《仮装する人たち》、18世紀末、油彩・カンヴァス、42×32 cm、コッレール美術館
21. ピエトロ・ロンギの様式《貴婦人の美容師》、18世紀末、油彩・カンヴァス、42.5×35.5 cm、コッレール美術館
22. ピエトロ・ロンギ周辺《愛の告白》、1750年、油彩・カンヴァス、72×55 cm、コッレール美術館
23. ピエトロ・ロンギ周辺《カードゲーム》、1750年、油彩・カンヴァス、72×55 cm、コッレール美術館
第3章 美の殿堂
24. ジョヴァンニ・ベッリーニ《聖母子》、1470年頃、テンペラ・板(19世紀にカンヴァスに移し替え)、37×23 cm、コッレール美術館
25. レオナルド・ボルドリーニ《生誕》、1480年、テンペラ・板、47×35 cm、コッレール美術館
26. フェッラーラないしはボローニャの画家《赤いベレー帽を被る貴族の男》、1490-95年、油彩・板、37×23 cm、コッレール美術館
27. ヴィットーレ・カルパッチョ《聖母子と洗礼者ヨハネ》、1485-90年頃、テンペラ、油彩・板、67×52.5 cm、コッレール美術館
28. ヴィットーレ・カルパッチョ《二人の貴婦人》、(復元図)、1490-95年頃、テンペラ、油彩・板、94.5×63.5 cm、コッレール美術館
29. ヴィットーレ・カルパッチョに帰属《総督レオナルド・ロレダンの肖像》、1505-10年、油彩・カンヴァス、67×51 cm、コッレール美術館
30. ジョルジョーネ周辺の画家、ジョヴァンニ・プージ(通称:カリアンティ?)《ガブリエーレ・ヴェニエールの肖像》、1520年頃、油彩・カンヴァス、94.5×84 cm、コッレール美術館
31. ロレンツォ・ロット《天使より戴冠される聖母子》、1525-29年、油彩・板、47×38 cm、コッレール美術館
32. 逸名のヴェネツィアの画家《レダと白鳥》、1540-50年頃、テンペラ・板、116×156 cm、コッレール美術館
33. ティントレット《天国》、1582年頃、油彩・カンヴァス、154×350 cm、IRE(ヴェネツィア養老院協会)
34. ジャンドメニコ・ティエポロ《白い顎髭の老人》、1750-60年頃、油彩・カンヴァス、67×48 cm、カ・レッツォーニコ
35. ニッコロ・カッサーナ《ジャンバッティスタ・ドナ(コンスタンティノポリスの「バイロ」)の肖像》、1686-90年頃、油彩・カンヴァス、132×97 cm、コッレール美術館
36. セバスティアーノ・リッチ《ヴィーナスとサテュロスとクピド》、1713-16年頃、油彩・カンヴァス、118×180 cm、カ・レッツォーニコ
37. ロザルバ・カッリエーラ《春》、1720年頃、パステル・紙、58×45.5 cm、カ・レッツォーニコ
38. アントニオ・マリネッティ(通称:キオッゾォット)《少年と羊》、1750年頃、油彩・カンヴァス、85×43.5 cm、コッレール美術館
39. カナレット《柱廊のあるカプリッチョ》、1775年頃、油彩・カンヴァス、128×92 cm、カ・レッツォーニコ
40. バッタリョーリ・フランチェスコの追随者《凍結したラグーナ》、1788年、油彩・カンヴァス、105×140 cm、カ・レッツォーニコ
41. アントニオ・カノーヴァ《驚き》、1798-1800年頃、油彩・カンヴァス、96×73.5 cm、コッレール美術館
42. アントニオ・カノーヴァもしくはガスパーレ・ランディ《アモールとプシケ》、1810年頃、油彩・カンヴァス、100×100 cm、コッレール美術館
ムラーノ・ガラス、服飾、ほか
43. スペイン製(カタルーニャ地方?)《平型液体容器(おそらくは宗教的用途)》、15世紀末―16世紀、可溶性多色エナメル彩で装飾されたガラス、22.4×13 cm、ガラス博物館
44. ムラーノ製《灰褐色がかった杯》、16世紀、ガラス、宙吹きと「グロッポ」による型吹きで成形、ダイヤモンド・ポイント線刻、金箔による装飾、高さ15.4 cm、直径15 cm、ガラス博物館
45. ムラーノ製《「羽毛飾り」が施された脚付きの瓶》、16-18世紀、わずかに灰色がかったガラス、溶解状態で「梳かし付けられた」白色ガラス棒、宙吹き、型を使わない細工、17.2 ×8.4 cm、ガラス博物館
46. 作者不詳《「カ・レッツォーニコ様式」のシャンデリア》、19-20世紀、吹きガラス、個人蔵
47. 作者不詳《アンドロスの婦人用ドレス》、18世紀後半、模様織りのシルク、着丈90 cm、裾幅280 cm、モチェニーゴ宮博物館
48. 作者不詳《男性用礼服:燕尾服、キュロット、ベスト》、1750-75年頃、燕尾服:丈 110 cm (最長); 袖丈 62 cm、キュロット:丈 82 cm (最長); 幅 116 cm (最大)、ベスト:丈 70 cm、モチェニーゴ宮博物館
49. ヴェネツィア製《木靴》、16世紀末-17世紀初頭、木、なめし革、骨、15.5×24.6 cm、コッレール美術館
50. ヴェネツィア製《扇》、1760年頃、扇面:リネン糸で編んだボビン・レース、持ち手:透かし彫りと浮き彫り、親骨:浮き彫り、25.3 cm (全体)、13.5 cm(扇面)、モチェニーゴ宮博物館
◆ヴェネツィア共和国 関連年譜
697 ヴェネツィア共和国成立
726 オルソ・イパート、最初のドージェ(元首)に就任
828 福音書記者聖マルコの遺体をアレクサンドリアからヴェネツィアへと運び、守護聖人とする
1204 第4次十字軍に参加し、首都コンスタンティノポリスを占領、略奪
1298 ジェノヴァとの戦いに敗れ、マルコ・ポーロが捕虜となる。囚人仲間に話した内容が『東方見聞録』に
1423 フランチェスコ・フォスカリが元首となる。ヴェネツィア共和国の最盛期
1571 レパントの海戦でオスマン帝国海軍を破る
1797 ナポレオン軍に降伏。オーストリアの領有下に入る
4.まとめ
・SKkm法
―好きか嫌いか、関心を惹かれるか惹かれないか
―幅広く、一定量の作品を見る(実物を)
―ひとつの展覧会で約100点
―展覧会を10見れば、約1,000点。100見れば、約10,000点
―今日の講義で50点。前回までと合わせて合計300点