アジアの国際美術展(三)
釜山
/上海/北京/シンガポール


・配布資料:「釜山/上海/北京/シンガポール 関連資料抜粋


1.東アジアの歴史

1819年 英国のラッフルズ卿、シンガポールへ上陸
1839-42年 アヘン戦争により香港割譲、上海等の開港
1894-95年 日清戦争 により台湾割譲、朝鮮の独立を認めさせる
1910年 韓国併合
1914年 上海のフランス租界大拡張
1942年 日本によるシンガポール占領
1945年 第二次大戦終結、日本降伏
1948年 大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国建国
1949年 中華人民共和国建国、国民党政府は台湾へ
1950-53年 朝鮮戦争
1965年 シンガポール独立
1980年代 韓国、台湾、香港、シンガポールの経済成長が「アジア四小竜」として注目を集める
1980年 光州事件
1989年 天安門事件
1997年 アジア通貨危機。香港返還
2001年 BRICsの経済成長に注目が集まる

地図(東アジア+シンガポール)


2.釜山ビエンナーレ

第1回(2002年) 33カ国・地域66作家・グループ 文化と文化の出会い/Culture Meets Culture

第2回(2004年) 39カ国・地域92作家・グループ 裂け目/Chasm

第3回(2006年) 42カ国・地域133作家・グループ 二都物語 釜山-ソウル/ソウル-釜山/A Tale of Two Cities: Busan-Seoul/Seoul-Busan ※234作品(39カ国)

第4回(2008年) 22カ国・地域92作家・グループ 消費/Expenditure ※189作品(40カ国)

〈スライド〉

第5回釜山ビエンナーレ

会期:2010年9月11日(土)〜11月20日(土)

会場:釜山市立美術館、ヨット・センター、海雲台海岸、釜山市庁舎ほか

テーマ:進化の中の生命/Living in Evolution

芸術監督:東谷隆司

参加作家: 72作家・グループ(24カ国・地域) ※252作家338作品(23カ国) 〈スライド〉

釜山市立美術館

1. ザドック・ベン・デイビッド(イエメン)《進化と理論》(1)(2) 1995-98年

ヨット・センター

2. ヤノベケンジ《ウルトラ―黒い太陽》(1)(2) 1995-98年  youtubeへのリンク(2012/5/30)

3. キム・ジュンミュン(韓国)《大きな頭部》(1)(2) 2001-05年

第6回釜山ビエンナーレ

会期:2012年9月22日(土)〜11月24日(土)(64日間)

会場:釜山市立美術館ほか

芸術監督:ロゲール・ビュルゲル

テーマ:学びの園/Garden of Learning 〈スライド〉


3.上海双年展

第3回(2002年) 16カ国・地域67作家・グループ 海上/上海/Shanghai Spirit

第4回(2004年) 17カ国・地域68作家・グループ 都市営造/Urban Construction

第5回(2006年) 31カ国・地域105作家・グループ 影像生存/Techniques of the Visible

第6回(2008年) 24カ国・地域95作家・グループ 超設計/Hyperdesign 〈スライド〉

◆第7回上海双年展

会期:2008年9月8日(月)〜11月16日(日)

会場:上海美術館

テーマ:快城快客/Translocalmotion

芸術監督:張晴

参加作家:60作家・グループ(18カ国・地域) 〈スライド〉

上海美術館

4. 井士剣(ジン・シジャン)(中国)《移城》(1)(2)

5. 尹秀珍(イン・シウジェン)(中国)《飛行機》(1)(2)(3)

6. 岳敏君(ユエ・ミンジュン)(中国)《五彩龍騰》(1)(2)


4.中国北京国際美術双年展

第四回中国北京国際美術双年展

会場:中国美術館

会期:2010年9月20日〜10月4日

テーマ:環境に対する関心と人間存在(Environment Concern and Human Existance / 生态与家园=生態と郷里)

参加国数:84カ国

出品作品数:500点以上

初出品国:カメルーン、コスタリカ、ドミニカ、ルクセンブルグ、エルサルバドル 〈スライド〉

中国美術館

8号庁:外国作品/会場風景

7. 浅野均《雲涌深処》 2001年 優秀作品賞

8. マルクス・リンネンブリンク(ドイツ)《色彩》 2009年 優秀作品賞


5.シンガポール・ビエンナーレ

第1回(2006年) 38カ国・地域95作家・グループ 信念/Belief

第2回(2008年) 35カ国・地域66作家・グループ 驚異/Wonder

第3回(2011年) 30カ国・地域63作家・グループ オープン・ハウス/Open House 〈スライド〉

シンガポール・ビエンナーレ2011

会期:2011年3月13日(土)〜5月15日(日)(64日間)

テーマ:オープン・ハウス

芸術監督:マシュー・ヌイ

会場:国立博物館、シンガポール美術館、SAM at 8Q、旧カラン空港、マリーナベイ

参加作家:63作家・グループ(30カ国・地域)

SAM at 8Q

9. シュシ・スライマン(マレーシア)《ルマ・スライマン・ベラカン・ケダイ・アー・グアト》(1)(2)

シンガポール国立博物館

10. スーパーフレックス(デンマーク)《マクドナルド浸水》(1)(2) 2009年  vimeoへのリンク(2012/5/30)

11. 西野達《マーライオン・ホテル》(1)(2)(3)(4)(5)

マリーナ・ベイ・サンズ


4.まとめ

 ・東アジアの歴史

―経済発展と文化発信

―グローバル都市:東京、横浜、名古屋、神戸、福岡、ソウル、釜山、北京、上海、香港、台湾、シンガポール

―里山・里海への回帰:越後妻有、瀬戸内、中之条

―文化首都:光州

 ・グローカリティの表現

―グローバル(Global)+ローカル(Local)→グローカル(Glocal)

―ビエンナーレはグローバルであると同時にローカルであろうとしている

―グローカリティを表現する美術作品とは?