二大国際美術展(二)
ヴェネツィア・ビエンナーレ
1.ヴェネツィア・ビエンナーレ第54回国際美術展 〈スライド〉
会期:2011年6月4日(土)〜11月27日(日)
テーマ:照明/国家群(ILLMInations)
参加国数:89カ国
総合監督:ビーチェ・クーリガー(チューリッヒ市立美術館のキュレーター、美術雑誌『パーケット(Parkett)』創設者)
◆日本館の展示
束芋「てれこスープ(teleco-soup)」
コミッショナー:植松由佳(国立国際美術館主任研究員)
・日本館
1. 束芋《てれこスープ》(1)、(2)、(3)
2. ラティファ・エチャクッチ(モロッコ)《幻想曲》 2010年
4. 展示館:マウリツィオ・カテラン(イタリア)《他者たち》
・ゲデウォン(エチオピア)/アシエル・メンディサバル(バスク)展示風景
5. アシエル・メンディサバル《ハード・エッジ》 2011年
6. ゲデウォン《護符》 1995年
7. ゲデウォン 題不詳
8. セス・プライス 題不詳
9. セス・プライス《箸》 2011年
12. ドラ・ガルシア展示風景(1)、(2)
・スイス館
13. トーマス・ヒルシュホルン《抵抗の水晶》(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)
・ロシア館
・韓国館
16. 李庸白《ピエタ(哀れみ)》
17. 李庸白《天使兵》(1)、(2)、(3)
・ドイツ館
18. クリストフ・シュリンゲンズィーフ《内なる異人に対する恐怖の教会》(1)、(2)
19. マイク・ネルソン《商家》(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
20. クリスチャン・ボルタンスキー《チャンス》(1)、(2)
21. ファブリツィオ・プレッシ
22. ファブリツィオ・プレッシ《垂直の海》 2010年
2.ヴェネツィア・ビエンナーレの歴史
1895年 〈スライド〉
「ヴェネツィア市国際美術展」の名称で開始。イタリア国王ウンベルト一世と王妃マルゲリータの成婚25周年を記念する文化事業として。
1934年 〈スライド〉
ムッソリーニとヒトラーがヴェネツィア・ビエンナーレ会場を公式訪問。ロモロ・ヴァッツォーニの回想によれば「ヒトラーは一画家として、鑑賞しているようだった。」という。
◆「ヴェネツィア・ビエンナーレ」は7部門
1895 美術展
1928 歴史資料館
1930 音楽祭
1932 映画祭
1934 演劇祭
1980 建築展
1998 舞踊祭
3.グローカリティとグローカル化
◆グローカリティ/日本ユニシス e-Japanニュース編集室「情報技術のグローカリティ」より
Globality+Locality → GLocality
グローカリティとは「グローバルに考え、ローカルに行動する」という環境保護活動の理念で、「グローバルな視点を持ったローカルな活動」に積極的に意義を認める考え方を示す造語である。e-Japanの情報技術について、グローバリズムに適切に順応・適応しながら、日本独自のローカリティを豊かに発揮する高度情報化社会への寄与が求められる。
Source: http://japan.internet.com/public/technology/20021030/1.html (2012/7/17)
※上記ページには「グローカリズム(汎地域主義)」とも記載されている。
◆グローカル化/『ウィキペディア』より
Glocalization
グローカル化は、全世界を同時に巻き込んでいく流れである「世界普遍化(Globalization)」と、地域の特色や特性を考慮していく流れである「地域限定化(Localization)」の2つの言葉を組み合わせた混成語である。俗に言う、「地球規模で考えながら、自分の地域で活動する(Think globally, act locally)」とも関連する言葉。
Source: http://ja.wikipedia.org/wiki/グローカル化 (2012/7/17)
4.まとめ
・国別参加制度とヴェネツィア・ビエンナーレ
―1895年開始、万国博覧会の開催が流行した時代
―1930年代、ファシズム時代に拡張。国家の威信発揚の場
―第54回展は参加国数89
―カステッロ公園に約30の国別パヴィリオン。他は市内各所の教会や邸宅等を利用
・国際美術展のグローカリティ
―アートを通じて人と人とが「国境を越えて」出会う場
―2つのローカリティ:「私たちの__」、「他者の__」
―互いのローカリティを確認し合い、グローバリティについて想像力を膨らませる場