<第九講> ロンドン、大英博物館、ナショナル・ギャラリー
◆霧の都―ロンドン
・かつての大英帝国の首都、現在は国際金融都市
・イギリス王室の美術品蒐集→バッキンガム宮殿、ウィンザー城など
・大英博物館=個人収集家からの寄贈や購入、植民地からの略奪品等からなる約700万点のうち、約15万点を展示。1759年開館
・ナショナル・ギャラリー=個人収集家の寄贈をもとに、購入によってコレクションを形成。1824年開設
1-1. アメンホテプ3世像頭部、紀元前1350年頃(第18王朝)、カルナック神殿群ムート神殿、花崗岩、高さ287cm、大英博物館
1-2. アメンホテプ3世像頭部(部分:顔)
2-1. パルテノン神殿東破風の3女神像(ヘスティア、ディオネ、アフロディテ)、紀元前438-432年頃、アテネ、アクロポリス、大英博物館
2-2. パルテノン神殿東破風の3女神像(部分:ディオネとアフロディテ)
3-1. ヤン・ファン・エイク《アルノルフィニ夫妻の肖像》、1434年、油彩・板、81.8×59.7cm、ナショナル・ギャラリー
3-2. ヤン・ファン・エイク《アルノルフィニ夫妻の肖像》(部分図:ジョヴァンニ)
3-3. ヤン・ファン・エイク《アルノルフィニ夫妻の肖像》(部分図:ジョヴァンナ)
3-4. ヤン・ファン・エイク《アルノルフィニ夫妻の肖像》(部分図:凸面鏡とキリスト伝)
3-5. ヤン・ファン・エイク《アルノルフィニ夫妻の肖像》(部分図:Johannes de eyck fuit hic 1434)
3-6. ヤン・ファン・エイク《アルノルフィニ夫妻の肖像》(部分図:結婚の蝋燭)
3-7. ヤン・ファン・エイク《アルノルフィニ夫妻の肖像》(部分図:犬)
4-1. マンテーニャ《オリーヴ山での祈り》、1460年頃、テンペラ・板、62.9×80.0cm、ナショナル・ギャラリー
4-2. マンテーニャ《オリーヴ山での祈り》(部分図:キリスト)
4-3. マンテーニャ《オリーヴ山での祈り》(部分図:刑具を持つ天使たち)
4-4. マンテーニャ《オリーヴ山での祈り》(部分図:兵士たちを先導するユダ)
4-5. マンテーニャ《オリーヴ山での祈り》(部分図:眠るペテロ、ヤコブ、ヨハネ)
5. ウッチェロ《サン・ロマーノの戦い(フィレンツェ軍を率いるニッコロ・ダ・トレンティーノ)》、1456年、テンペラ・板、182.0×317.0cm、ナショナル・ギャラリー
・参考図版
・ウッチェロ《サン・ロマーノの戦い(ミケレット・アッテンドロ・コティニョーラの参戦)》、1456年、テンペラ・板、182.0×316.0cm、ルーヴル美術館
・ウッチェロ《サン・ロマーノの戦い(ベルナルディーノ・デッラ・チャルーダの落馬)》、1456年、テンペラ・板、182.0×323.0cm、ウフィツィ美術館
6-1. ポライウォーロ《アポロとダフネ》、1470-80年頃、油彩・板、29.5×20cm、ナショナル・ギャラリー
6-2. ポライウォーロ《アポロとダフネ》(部分図:2人の表情)
7-1. クリヴェリ《受胎告知》、1486年、テンペラ・板(カンヴァスに移行)、207×146cm、ナショナル・ギャラリー
7-2. クリヴェリ《受胎告知》(部分図:大天使ガブリエルとアスコリの守護聖人エミディウス)
7-3. クリヴェリ《受胎告知》(部分図:マリア)
8-1. ホルバイン《ジャン・ド・ダントヴィルとジョルジュ・ド・セルヴの肖像》 (通称:《大使たち》)、1533年、テンペラ・板、207×209.5cm、ナショナル・ギャラリー
8-2. ホルバイン《大使たち》(部分図:天球儀、円筒形のカレンダー、日時計、四分儀など)
8-3. ホルバイン《大使たち》(部分図:弦の切れたリュート)
8-4. ホルバイン《大使たち》(部分図:磔刑像)
8-5. ホルバイン《大使たち》(部分図:引き伸ばされた髑髏)
9-1. ブロンズィーノ《愛の寓意》、1540-45年頃、油彩・板、146×116cm、ナショナル・ギャラリー
9-2. ブロンズィーノ《愛の寓意》(部分図:クピドとヴィーナス)
9-5. ブロンズィーノ《愛の寓意》(部分図:「真理」の覆いを剥ぎ取る「時の翁」)
9-6. ブロンズィーノ《愛の寓意》(部分図:左腕に右手、右腕に左手のついた「欺瞞」)
◆美術史の方法論F 図像解釈学(イコノロジー):
・持物(アトリビュート)の読解
・図像学(イコノグラフィー)の読解
・擬人像(パーソニフィケーション)の読解
・寓意(アレゴリー)の読解
・制作背景(コンテクスト)の分析との統合
10-1. レンブラント《34歳の自画像》、1640年、油彩・カンヴァス、102×80cm、ナショナル・ギャラリー
10-2. レンブラント《34歳の自画像》(部分図:顔)
10-3. デューラー《自画像(1500年)》/レンブラント《34歳の自画像》/ゴッホ《自画像》
◆まとめ
・霧の都ロンドン=個人コレクション→大英博物館、ナショナル・ギャラリー:大英帝国の国力と財力
・大英博物館
・ナショナル・ギャラリー
・美術用語:イコノグラフィー、ヨハネ、イコノロジー
・美術史の方法論:イコノロジー(図像解釈学)=擬人像やアトリビュート、寓意などを読み解き、作品の制作背景と合わせて考察する
作家一覧
1.ヤン・ファン・エイク(1387-1441)Jan Van Eyck
2.アンドレア・マンテーニャ(1430/31-1506)Andrea Mantegna
3.パオロ・ウッチェロ(1397-1475)Paolo Uccello
4.アントニオ・デル・ポライウォーロ(1429-1498)Antonio del Pollaiuolo
5.カルロ・クリヴェリ(1430-1495)Carlo Crivelli
6.ハンス・ホルバイン(1497/98-1543)Hans Holbein der Jüngere
7.アーニョロ・ブロンズィーノ(1503-1572)Agnolo Bronzino
8.レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)Rembrandt Harmensz. van Rijn