期末試験問題概略告知
一、西欧美術史について基礎的な知識を問う/○×問題/一〇問/各二点(二〇点)
二、美術館と代表作の正しい組み合わせを問う/選択肢あり/一〇問/各二点(二〇点)
三、画家・彫刻家と活躍した時代(15世紀〜20世紀)の正しい組み合わせを問う/選択肢あり/一〇問/各二点(二〇点)
四、イズムの交替史について、十八世紀末から二十世紀初頭までを対象に具体的な作家名や作品名を挙げて具体的に説明しなさい。/論述問題・課題あり/字数制限なし/四〇点
成績評価方法
試験:一〇〇点満点×〇.七(計七〇点)
課題レポート:一〇点
出席:一一回=一一点(欠席毎マイナス一点 例:欠席三回=出席点八点)
※最初の一回をカウントしない
授業態度等の調整点:全回出席者にプラス二点
そのほか授業への参加度をオピニオンシートの回答等をもとに七〜一〇点の範囲で加算
美学・美術史概論U試験問題
実施日時 二〇一三年七月二十二日(月)
10時20分〜11時50分(90分)
(各二点、計二〇点)
一、次に示される(1)〜(10)の短文のうち、内容の正しいものに○印を、誤ったものに×印をそれぞれ解答用紙の各欄に記せ。
(1)古代ギリシアの最高神ゼウスは、ローマ神話ではユピテル、英語ではジュピターと呼ばれる。
(2)ヘロデ王が、二歳以下の幼児全員を殺させた話を「嬰児虐殺」と呼ぶ。このとき、聖家族は天使のお告げを得て、エジプトに逃れていた。
(3)古代ギリシアの美と愛の女神アフロディテは、ローマ神話ではウェヌス、英語ではヴィーナスと呼ばれる。
(4)アウグスティヌス、グレゴリウス、ヒエロニムス、アンブロシウスを四ラテン教父と呼ぶ。
(5)「我に触れるな」を意味する「ノリ・メ・タンゲレ」は、オリーヴ山で祈りを捧げていたキリストが、ユダに案内されてやって来たローマ兵に対して言った言葉である。
(6)十四〜十五世紀のアルプス以北の美術を指して「北方ルネサンス美術」と呼ぶ。
(7)福音書記者ヨハネは、髯のない若者の姿で表わされ、磔刑図などに登場する。
(8)「慈悲」を意味する「ミゼルコルディア」は、マントを拡げたキリストの周囲に信者がひざまずいている図像として表わされる。
(9)洗礼者ヨハネは、駱駝の毛皮を身にまとった隠者の姿で表わされ、洗礼前後の説話的情景に登場する。
(10)美術作品の意味の約束事の体系とそれを研究する学問をイコノグラフィーと呼ぶ。
(各二点、計二〇点)
二、次に示される(A)〜(J)の作品について、あとの(ア)〜(コ)の選択肢より所蔵先を選んで解答用紙に記し、正しい組み合わせを完成させよ。
(A)サモトラケのニケ (B)ボッティチェリ《春》 (C)ミケランジェロ《ピエタ》
(D)ホルバイン《大使たち》 (E)ブリューゲル《バベルの塔》 (F)フェルメール《真珠の首飾りの女》
(G)ブーシェ《ポンパドゥール夫人の肖像》 (H)ゴヤ《裸のマハ》 (I)モネ《印象―日の出》
(J)マネ《フォリー・ベルジェールの酒場》(ア)サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン) (イ)ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
(ウ)美術史美術館(ウィーン) (エ)アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン) (オ)国立美術館絵画館(ベルリン) (カ)ルーヴル美術館(パリ) (キ)マルモッタン美術館(パリ) (ク)ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
(ケ)コートールド美術研究所(ロンドン) (コ)プラド美術館(マドリード)
(各二点、計二〇点)
三、次に示される(a)〜(t)の画家・彫刻家と活躍した時代(十五世紀〜二十世紀)ついて、正しい組み合わせを十選んで解答用紙に記しなさい。
(a)レオナルド・ダ・ヴィンチ(十五世紀)
(b)ラファエロ(十五世紀)
(c)ミケランジェロ(十五世紀〜十六世紀)
(d)ピーテル・パウル・ルーベンス(十五世紀〜十六世紀)
(e)アーニョロ・ブロンズィーノ(十六世紀)
(f)ピーテル・ブリューゲル(十六世紀)
(g)ティツィアーノ・ヴェチェリオ(十六世紀〜十七世紀)
(h)エル・グレコ(十六世紀〜十七世紀)
(i)レンブラント・ファン・レイン(十七世紀)
(j)ヨハネス・フェルメール(十七世紀)
(k)ディエゴ・ベラスケス(十七世紀〜十八世紀)
(l)カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(十七世紀〜十八世紀)
(m)フランシスコ・デ・ゴヤ(十八世紀)
(n)クロード・モネ(十八世紀)
(o)ジャック=ルイ・ダヴィッド(十八世紀〜十九世紀)
(p)グスタフ・クリムト(十八世紀〜十九世紀)
(q)エドゥアール・マネ(十九世紀)
(r)フィンセント・ファン・ゴッホ(十九世紀)
(s)パブロ・ピカソ(十九世紀〜二十世紀)
(t)フランシス・ベーコン(十九世紀〜二十世紀)
(四〇点)
四、イズムの交替史について、十八世紀末から二十世紀初頭までを対象に具体的な作家名や作品名を挙げて説明しなさい。
評価基準は、秀=一〇〇〜九〇、優=八九〜八〇、良=七九〜七〇、可=六九〜六〇、不可=五九〜〇である。本試験の結果をもとに各自の出席数による調整点等を加算したものを評点とする。また、四の解答のうち優れたものは、試験問題を蓄積し、今期以後の学生の参考に供するため、ウェブ上で公開する予定である。
・解答例(要認証)