ルーヴル美術館―地中海 四千年のものがたり―


ルーヴル美術館展の概要 会場写真

 企画展/単館開催/コレクション展/テーマ展

 会期・会場:

2013年7月20日〜9月23日 東京都美術館


コレクション展

・単一の美術館の収蔵作品を紹介する展覧会。特殊な例として、古いコレクションが解体されて、現在、複数の美術館に分かれて所蔵されている場合、それらを再構成して紹介することがある

・単一の美術館から一括借用した作品で展覧会を構成するため、複数の美術館から数点ずつ作品を借用する場合と比べて、輸送費・保険料等の経済的負担を軽減することが可能

・常設展示を常態としている欧米の美術館からの借用の場合、美術館の改修工事等で「門外不出の名品」が借用可能な機会に開催される

・コレクションの知名度や個性が開催成否の鍵


作品スライド

1. ニコステネス《黒像式杯:帆を広げる2艘の戦艦》、前525〜前520年、テラコッタ、H: 11cm, L: 35cm, D: 27.5cm

2. 《競技者に与えられるオリーヴ油を入れる黒像式アンフォラ:アテネの守護女神アテナ》、アテネ、ギリシア、前323-前322年頃、テラコッタ、H: 66.5 cm, D: 32.6cm

3. 《赤像式クラテル(壺):牡牛に変身した主神ゼウスによる王女エウロペの略奪》、アプリア地方、イタリア、前360年頃、テラコッタ、H: 48cm, L: 46.5cm

4. 《エジプト、ヘラクレオポリス地方のホル将軍の像》、エジプト、前350年頃、玄武岩、H: 121.5cm

5. 《ひだのある服をまとった女性小像》(通称:タナグラ人形)、キュレナイカ、現リビア、前330年-前200年頃、テラコッタ、彩色、H: 20.3cm

6. 《彫像断片:最高神官としてのローマ皇帝アウグストゥス(在位前27年-後14年)の肖像》、ローマ(?)、前27年頃、大理石、H: 80cm

7. 《装丁用の装飾:エルサレム王国の国王アンジュー伯フルク(在位1131-1143年)の娘、フランドル伯シビーユの十字架》、リエージュ(?)、ベルギーあるいはサン=トメール(?)、フランス、1150年頃、セイウチの牙、18.5×14cm

8. 《東方と西方のキリスト教会統一の象徴である教会を支える、聖使徒ペテロとパウロ》、クレタ島、ギリシア、1550-1600年頃、テンペラ・板(カラマツ)、56×43cm

9. ヤコポ・ネグレッティ(通称:パルマ・イル・ジョーヴァネ)《ヴェネツィア艦隊提督ヴィンチェンツォ・カペッロ(1467-1541年)の肖像》、1610年頃、油彩・カンヴァス、118×92cm

10. ジョヴァンニ・ピエトロ・リッツォーリ(通称:ジャンピエトリーノ)《エジプト最後の女王、クレオパトラの自殺》、1500-50年頃、油彩・カンヴァス、73×57cm

11. ギャヴィン・ハミルトン《トロイアの王子パリスに、スパルタのヘレネを引き合わせる愛の女神ヴィーナス》、1777-80年頃、油彩・カンヴァス、211×259cm

12. 《アルテミス:信奉者たちから贈られたマントを留める狩りの女神》(通称:ギャビーのディアナ)、ギャビー(現オステリア・デル・オーザ)、イタリア、100年頃、大理石、H. 165cm

13. テオドール・シャセリオー《モロッコの踊り子たち:薄布の踊り》、1849年頃、油彩・板、32×40cm


日本で開催されたルーヴル美術館展

ルーヴル美術館―地中海 四千年のものがたり―(東京都美術館、2013年7月20日〜9月23日)

ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち(国立新美術館、2009年3月25日〜6月1日ほか、国立国際美術館へ巡回)

ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画(国立西洋美術館、2009年2月28日-6月14日ほか、京都市美術館へ巡回)

ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美(東京都美術館、2008年1月24日-4月6日ほか、神戸市立博物館へ巡回)

ルーヴル美術館展 古代ギリシア芸術・神々の遺産(東京藝術大学大学美術館、2006年6月17日〜8月20日ほか、京都市美術館へ巡回)

ルーヴル美術館特別展 19世紀フランス絵画―古典主義からロマン主義へ(横浜美術館、2005年4月9日〜7月18日ほか、京都市美術館へ巡回)

ルーヴル美術館展―中世フランスの秘宝―(新潟県立近代美術館、2004年7月10日〜9月12日ほか、福岡市美術館へ巡回)

18世紀フランス絵画のきらめき ルーヴル美術館展(東京都美術館、1997年4月19日〜7月13日ほか、京都市美術館へ巡回)

肖像画の展開 ルーヴル美術館特別展(国立西洋美術館、1991年9月18日〜12月1日)

大改造すすむルーブル美術館展 宮殿からピラミッド計画へ(日本橋高島屋、1987年3月26日ほか、京都国立近代美術館へ巡回)


まとめ

 ・コレクション展

―数点の名品と関連作品で構成

― 「名品選」と「テーマ展」

―常設展中心の欧米の美術館と企画展中心の日本の美術館

―コレクションの構築と活用

 ・海外有名美術館展

―海外渡航費が不要なため「割安」?

―来日する有名作品は一部で、多くは普段収蔵庫にある作品

―海外で鑑賞した作品との再会

―観客動員と学術交流