第三講 第1回展の後援委員(1)と初期ビエンナーレの統計的評価


 ◆後援委員会(Comitato di Patrocino)

アロウェイ『ヴェニス・ビ エンナーレ 1895-1968』表紙

第1回展ポスター


 ◆後援委員一覧(35名)

オーストリア=ハンガリー
 1. ミハイ・ムンカーシー(Michael Munkacsy, 1844-1900)
 2. ルートヴィヒ・パッシーニ(Ludwig Passini, 1832-1903)
ベルギー
 3. シャルル・ヴァン・デル・スタッペン(Charles Van der Stappen, 1843-1910)
デンマーク
 4. ペーダー・セヴェリン・クロイヤー(Peder Severin Krøyer, 1851-1909)
フランス
 5. ポール・デュボワ(Paul Dubois,1829-1905)
 6. カロリュス=デュラン(Carolus-Duran, 1837-1917)
 7. ジャン・ジャック・エンネル(Jean Jacques Henner, 1829-1905)
 8. ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau, 1826-1898)
 9. ピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ(Pierre Puvis de Chavannes, 1824-1898)
ドイツ
 10. マックス・リーバーマン(Max Liebermann, 1847-1935)
 11. グスタフ・ショーンレーバー(Gustav Schönleber, 1851-1917)
 12. フリッツ・フォン・ウーデ(Fritz von Uhde, 1848-1911)
イギリス
 13. ローレンス・アルマ=タデマ(Lawrence Alma Tadema, 1836-1912)
 14. エドワード・バーン=ジョーンズ(Edward Burne-Jones, 1833-1898)
 15. フレデリック・レイトン(Frederic Leighton, 1830-1896)
 16. ジョン・エヴァレット・ミレイ(John Everett Millais, 1829-1896)
イタリア
 17. ジョヴァンニ・ボルディーニ(Giovanni Boldini, 1842-1931)
 18. フィリッポ・カルカーノ(Filippo Carcano, 1840-1914)
 19. チェーザレ・デラックア(Cesare dell’Acqua, 1821-1905)
 20. チェーザレ・マッカーリ(Cesare Maccari, 1840-1919)
 21. フランチェスコ・パオロ・ミケッティ(Francesco Paolo Michetti, 1851-1929)
 22. ジュリオ・モンテヴェルデ(Giulio Monteverde, 1837-1917)
 23. ドメニコ・モレッリ(Domenico Morelli, 1826-1901)
 24. アルベルト・パジーニ(Alberto Pasini, 1826-1899)
オランダ
 25. ヨハネス・フベルトゥス・レオナルドゥス・デ・ハース(Johannes Hubertus Leonardus de Haas, 1832-1908)
 26. ヨゼフ・イスラエルス(Jozef Israëls 1824-1911)
 27. ヘンドリック・ウィレム・メスダッハ(Hendrik Wilem Mesdag, 1835-1915)
 28. セシル・ヴァン・ハーネン(Cecil van Haanen, 1844-1914)
ロシア
 29. レオポルド・ベルンスタン(Leopold Bernstamm, 1859-1939)
スペイン
 30. ホセ・ベンリウレ(Josè Benlliure, 1855-1937)
 31. ホセ・ヒメネス・アランダ(Josè Jimenez Aranda, 1837-1903)
 32. ホアキン・ソローラ(Joaquin Sorolla, 1863-1923)
 33. ホセ・ビレガス(Josè Villegas, 1844-1921)
スウェーデン=ノルウェー
 34. エイリッフ・ペーテシェン(Eilif Peterssen, 1852-1928)
 35. アンデシュ・ソーン(Anders Zorn, 1860-1920)


 ◆後援委員(1)

  ◆オーストリア=ハンガリー

1. ミハイ・ムンカーシー(Michael Munkacsy, 1844-1900)

・《自画像》1881年、ブダペスト、ハンガリー国立美術館
・《ルネサンスの栄光化》1888年、ウィーン、美術史美術館

2. ルートヴィヒ・パッシーニ(Ludwig Passini, 1832-1903)

・ヨーゼフ・クリーフーバー《パッシーニの肖像》、1863年、リトグラフ
・《ヴェネツィアの運河と人びと》、1893年、73.7×111.7cm、個人蔵


  ◆ベルギー

3. シャルル・ヴァン・デル・スタッペン(Charles Van der Stappen, 1843-1910)

・肖像写真、1900年頃
・《神秘のスフィンクス》、1897年、象牙、ブロンズ、ベルギー王立美術館


  ◆デンマーク

4. ペーダー・セヴェリン・クロイヤー(Peder Severin Krøyer, 1851-1909)

・《自画像》、1899年、コペンハーゲン、ヒアシュプロング美術館
・《網を引く人びと、スケーエン北浜》、1883年


  ◆フランス 一覧スライド

5. ポール・デュボワ(Paul Dubois,1829-1905)

・肖像写真、1905年頃
・《ジャンヌ・ダルク騎馬像》、1896年、パリ、サントーギュスタン広場(8区)

6. カロリュス=デュラン(Carolus-Duran, 1837-1917)

・肖像写真、1880年頃
・《ランセイ嬢の肖像》、1876年、油彩・カンヴァス、157×211cm、プチ・パレ美術館

7. ジャン・ジャック・エンネル(Jean Jacques Henner, 1829-1905)

・肖像写真、1900年頃
・《牧歌》、1879年頃、160×300cm、パリ市立プチ・パレ美術館

8. ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau, 1826-1898)

・《自画像》、1850年
・《オルフェウス》、1865年、油彩・カンヴァス、154×100cm、オルセー美術館

9. ピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ(Pierre Puvis de Chavannes, 1824-1898)

・肖像写真、1880年頃
・《浜辺の少女》、1879年、油彩・カンヴァス、61×47cm、オルセー美術館


  ◆ドイツ 一覧スライド

10. マックス・リーバーマン(Max Liebermann, 1847-1935)

・肖像写真、1904年
・《草上の漂白》、1882年、油彩・カンヴァス、109×173cn、ケルン、ヴァルラフ=リヒャルツ美術館

11. グスタフ・ショーンレーバー(Gustav Schönleber, 1851-1917)

・肖像写真、1895年以前(第1回ヴェネツィア市国際美術展図録より)
・《レデントーレ、ヴェネツィア》、1891年

12. フリッツ・フォン・ウーデ(Fritz von Uhde, 1848-1911)

・肖像写真、1880年頃
・《食前の祈り》、1885年、油彩・カンヴァス130×165cm、ベルリン、旧国立美術館
・《ヒース野原の王女》、1889年、油彩・カンヴァス、140×111cm、ベルリン、国立絵画館


  ◆イギリス 一覧スライド

13. ローレンス・アルマ=タデマ(Lawrence Alma Tadema, 1836-1912)

・肖像写真、1870年
・《モーセの発見》、1904年、油彩・カンヴァス、137.5×213.4cm、個人蔵

14. エドワード・バーン=ジョーンズ(Edward Burne-Jones, 1833-1898)

・肖像写真、1882年頃
・《レバノンの花嫁》、1891年、グアッシュ、テンペラ・紙、332.5×155.5cm、ウォーカー・アート・ギャラリー ※第1回展出品作品

15. フレデリック・レイトン(Frederic Leighton, 1830-1896)

・《自画像》、1880年、油彩・カンヴァス、76.5×64cm、ウフィッツィ美術館
・《ペルセウスとアンドロメダ》、1891年、油彩・カンヴァス、235.0×129.2cm、リヴァプール、ウォーカー・アート・ギャラリー ※第1回展出品作品

16. ジョン・エヴァレット・ミレイ(John Everett Millais, 1829-1896)

・肖像写真、1895年以前(第1回ヴェネツィア市国際美術展図録より)
・《場を占める感情(鳥類学者)》、1885年、油彩・カンヴァス、160.7×215.9cm、グラスゴー、ケルヴィングローヴ美術館 ※第1回展出品作品


 ◆第T期ビエンナーレの統計

総作家数/外国人/イタリア人/総作品数/外国作品/イタリア作品/観客数/図版
外国人作家とイタリア人作家の推移(棒グラフ)
外国人作品とイタリア人作品の推移(棒グラフ)
観客数の推移(棒グラフ)


 ◆まとめ

  ・後援委員(1)から判断する作品傾向

―彫刻家<画家
―風俗画、肖像画、風景画、歴史画
―後期サロン絵画
―ドイツ印象派、国民美術協会、ラファエル前派

  ・統計的評価

―外国人作家:イタリア人作家≒3:2
―外国人作品:イタリア人作品≒4:3
―イタリア人作家の出品作品がやや多め
―観客数は、第6回展まで20万人台、第7回展以降は30万人台以上で推移