フェルディナント・ホドラー展―脈動する生命のリズム
◆フェルディナント・ホドラー展の概要 会場写真
企画展/巡回展
会期・会場:
2014年10月7日〜1月12日 国立西洋美術館
2015年1月24日〜4月5日 兵庫県立美術館
共同企画:ベルン美術館
後援:外務省、スイス大使館
特別協力:ジュネーヴ美術・歴史博物館
協賛:スイス・リー・グループ、大日本印刷、中外製薬
協力:スイス政府観光局、スイス インターナショナル エアラインズ ルフトハンザ カーゴAG、ユングフラウ鉄道グループ
◆フェルディナント・ホドラー展の章構成
1. 光のほうへ―初期の風景画
2. 暗鬱な世紀末? ―象徴主義の自覚
3. リズムの絵画へ―踊る身体、動く感情
4. 変幻するアルプス―風景の抽象化
5. リズムの空間化―壁面装飾プロジェクト
6. 無限へのまなざし―終わらないリズムの夢
7. 終わりのとき―晩年の作品群
◆出品作品紹介
1. 光のほうへ―初期の風景画
1. 《シャダウ城とシェルツリンゲン教会、ブリュームリスアルプ山》、1871年、油彩・カルトン、49×64.6 cm、ベルン美術館
2. 《インターラーケンの朝》、1875年、油彩・カンヴァス、51.8×73.2 cm、ベルン美術館
3. 《レマン湖畔の柳》、1882年頃、油彩・紙、合板に貼り付け、43×33.5cm、ヴィンタートゥール美術館
4. 《小さなプラタナス》、1890年頃、油彩・カンヴァス、54×37.5cm、ジュネーヴ美術・歴史博物館
2. 暗鬱な世紀末? ―象徴主義者の自覚
5. 《怒れる人(自画像)》、1881年、油彩・カンヴァス、73×53cm、ベルン美術館
6. 《ベルン州での祈り》、1880/81年、油彩・カンヴァス、51.8×73.2 cm、ベルン美術館
7. 《思索する労働者》、1884年、油彩・カンヴァス、72.2×51.6cm、ジュネーヴ美術・歴史博物館
3. リズムの絵画へ―踊る身体、動く感情
・《夜》、1889/90年、油彩・カンヴァス、116×299cm、ベルン美術館
・《絶望せる魂》、1892年、油彩・カンヴァス、120×299 cm、ベルン美術館8. 《オイリュトミー》、1895年、油彩・カンヴァス、167×245 cm、ベルン美術館
9. 《感情 III》、1905年、油彩・カンヴァス、117.5×170.5 cm、ベルン州美術コレクション
10. 《昼 III》、1900/10年頃、油彩・カンヴァス、170×368 cm、ルツェルン美術館
11. 《感嘆》、1903年頃、油彩・カンヴァス133×71.5 cm、ベルン美術館
12. 《遠方からの歌 III》、1906-07年、油彩・カンヴァス、178×136cm、ジュネーヴ美術・歴史博物館
13. 《悦ばしき女》、1910年頃、油彩・カンヴァス、166×118.5cm、ベルン美術館
4. 変幻するアルプス―風景の抽象化
14. 《ミューレンから見たユングフラウ山》、1911年、油彩・カンヴァス、60×90cm、ベルン美術館
5. リズムの空間化―壁面装飾プロジェクト
15. 《木を伐る人》、1910年、油彩・カンヴァス、130×100cm、ベルン、モビリアール美術コレクション
・《木を伐る人》、1910年、油彩・カンヴァス、131×101 cm、倉敷、大原美術館
6. 無限へのまなざし―終わらないリズムの夢
16. 《無限へのまなざし》のための習作、1914年、油彩・カンヴァス、33.5×54.6cm、ベルン美術館
7. 終わりのとき―晩年の作品群
17. 《白鳥のいるレマン湖とモンブラン》、1918年、油彩・カンヴァス、77×152.2cm、ジュネーヴ美術・歴史博物館
◆フェルディナント・ホドラー略年譜
1853年3月14日、6人兄弟の長男としてベルンに生まれる
1860年(7歳)、家具職人の父ヨハン、破産ののち死亡
1861年(8歳)、母マルガレーテ、装飾画家シュープバッハと再婚
1862年(9歳)、義父の工房で助手を務める
1867年(14歳)、マルガレーテ、肺結核で死亡(85年までに義父も含めて親兄弟の全てを亡くす)
1872年(19歳)、ジュネーヴ美術学校教授バルテレミー・メンに目をかけられ弟子となる
1874年(21歳)、カラム・コンクールで1等獲得
1877年(24歳)、初のパリ旅行。ルーヴル美術館やリュクサンブール宮殿を見学
1882年(29歳)、ジュネーヴ大学で美術における象徴主義の講義を聴講
1883年(30歳)、ミュンヘンの国際展に出品
1885年(32歳)、毎週火曜、ホドラーのアトリエに芸術家や知識人が集まり芸術論議。パラレリズム(平行主義)に基づいた作品《ブナの森》をカラム・コンクールに出品するも反響なし
1889年(36歳)、パリ万博に出品した《行進》が現地で高評価
1890年(37歳)、大作《夜》を完成させ象徴主義的作風が固まる
1891年(38歳)、ラート美術館での展覧会において市長命令で《夜》が展示中止に。別会場で展示して盛況を博し、入場料収入でパリ旅行。シャヴァンヌ主宰のシャン・ド・マルス展で《夜》が銀賞。
1892年(39歳)、《絶望せる魂》をパリの薔薇十字サロンに出品
1895年(41歳)、《オイリュトミー》をシャン・ド・マルス展に出品するも反響なし。カラム・コンクールで《シューブルから見たレマン湖》が2位入賞
1897年(44歳)、フリブールの芸術愛好家協会で講演「芸術家の使命」、パラレリズムについて論じる。ミュンヘン水晶宮の国際展で《夜》と《オイリュトミー》が金賞
1899年(46歳)、《夜》と《絶望せる魂》を第3回ヴェネツィア市国際美術展に出品
出典:沖澄弘編「略年譜」、『フェルディナント・ホドラー』展図録(NHKほか、2014年): 256-260.
◆日本・スイス国交樹立150周年記念(1864年 修好通商条約締結)
ルドルフ・シュタイナー展(3/23-7/13, ワタリウム美術館)
バルテュス展(4/19-6/22, 東京都美術館)
スイス・ヴィジュアル―スイス現代写真、映像芸術の現在と過去(4/25-6/1, 瑞雲庵、4/25-5/11, 白沙村荘橋本関雪記念館)
ヴァロットン―冷たい炎の画家展(6/14-9/23, 三菱一号館美術館)
Crossing Views “Switzerland Seen through Japanese Eyes”日本人アーティストがとらえたスイス(6/15, ニコラス・G・ハイエックセンター)
MOMATコレクション展の「スイス・コネクション」(8/30-11/3, 東京国立近代美術館)
チューリヒ美術館展(9/25-12/15, 国立新美術館、1/31-5/10, 神戸市立博物館)
フェルディナント・ホドラー展―脈動する生命のリズム(10/7-1/12, 国立西洋美術館、1/24-4/5, 兵庫県立美術館)
◆SKkm法
S: 好き/K: 嫌い/k: 関心/m: 無関心 スライド
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☆☆☆☆ 世界観や価値観がひっくり返された
◆まとめ
・SKkm法
―好きか嫌いか、関心を惹かれるか惹かれないか
―幅広く、一定量の作品を見る(実物を)
―ひとつの展覧会で約100点。100見れば約10,000点
―今日の講義で17点。前回までと合わせて合計212点
―SKkmマップ:自分の心の状態を映し出す鏡
・☆印評価
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