美学・美術史講読二〇一四


テキスト

金子敏也『宗教としての芸術―岡倉天心と明治近代化の光と影』(つなん出版、二〇〇七年)

副読本

宮崎克己『西洋絵画の到来―日本人を魅了したモネ、ルノワール、セザンヌなど』(日本経済新聞社、二〇〇七年)

木々康子『林忠正―浮世絵を越えて日本美術のすべてを』(ミネルヴァ日本評伝選)(ミネルヴァ書房、二〇〇九年)

馬渕明子『ジャポニスム―幻想の日本』(ブリュッケ、一九九七年/新装版二〇〇八年)

田中淳『画家がいる「場所」―近代日本美術の基層から』(ブリュッケ、二〇〇五年)

古田亮『狩野芳崖・高橋由一―日本画も西洋画も帰する処は同一の処』(ミネルヴァ日本評伝選)(ミネルヴァ書房、二〇〇六年)


授業予定

九・二十九

  <零>   オリエンテーション (本の紹介/「プロローグ」「序章 日本の近代における岡倉天心の思想的意義」配布)

十・六

<第一講> 序章 日本の近代における岡倉天心の思想的意義
十・十(月振) <第二講> 第一章 岡倉天心とフェノロサ

十・十三

 (休講) 体育の日

十・二十

<第三講> 第二章 官僚絶頂期から日本美術院の設立まで

十・二十七

<第四講> 第三章 日本美術院と明治絵画の創造
十・三十(月振) <第五講> 第四章 アメリカ時代(1)

十一・三

 (休講) 文化の日

十一・十

<第六講> 第四章 アメリカ時代(2)

十一・十七

<第七講> 第五章 美術思想の集大成:英語講演

十一・二十四

 (休講) 振替休日

十二・一

<第八講> 第六章 岡倉天心の生涯と文化的遺産

十二・八

<第九講> 第七章 英文著作の成立と内容

十二・十五

<第十講> 第八章 伝統への回帰

十二・二十二

<第十一講> 終章 国際人としての岡倉天心/年表作成

一・八(月振)

<第十二講> 関連資料

一・十二

 (休講) 成人の日

一・十九

<第十三講> 関連資料と総括

 

 

講読テキストの構成

プロローグ

序章 日本の近代における岡倉天心の思想的意義

•第一節 岡倉天心と太平洋戦争
•第二節 過去の研究と本研究の目的
•第三節 明治の変革と日本美術
•第四節 明治の文明開化
•第五節 社会進化論と明治の美術運動
•第六節 近代と伝統、反発と融合

第一章 岡倉天心とフェノロサ

•第一節 岡倉天心の生い立ち
•第二節 フェノロサと日本美術
•第三節 天心思想の土台:フェノロサの日本美術観
•第四節 文部省入省
•第五節 ジャポニズムと明治の美術政策
•第六節 創造への胎動
•第七節 思想の深化
•第八節 名画鑑賞、シュタインとの会見、そしてフェノロサとの別離

第二章 官僚絶頂期から日本美術院の設立まで

•第一節 美術学校の開校とフェノロサの帰国
•第二節 ふたつの拠点:東京美術学校と美術雑誌『国華』
•第三節 美術史開拓
•第四節 中国調査旅行と官僚生活の終焉

第三章 日本美術院と明治絵画の創造

•第一節 日本美術院の創立
•第二節 朦朧体運動
•第三節 美術思想の進化
•第四節 美術院運営の破綻とインドへの逃避
•第五節 インド政治観とアジア主義
•第六節 英文二著作の創作
•第七節 滞印中の日本美術院の動向

第四章 アメリカ時代

•第一節 ボストン行
•第二節 横山大観・菱田春草のニューヨーク展
•第三節 セントルイス万国博覧会における講演
•第四節 ボストン美術館での職務拡大
•第五節 『日本の覚醒』と『茶の本』の執筆
•第六節 日本美術院の五浦時代
•第七節 文展の発足
•第八節 菱田春草
•第九節 理想の継承
•第十節 日本学の基礎作りと中国・ヨーロッパ視察旅行
•第十一節 明治四十三年の「泰東巧藝史」講義

第五章 美術思想の集大成:英語講演

•第一節 アジア宗教と天心のアジア美術館
•第二節 絵画の精神性、「空」の概念、そして日本美術
•第三節 宗教としての芸術:芸術の普遍性
•第四節 反近代の思想

第六章 岡倉天心の生涯と文化的遺産

•第一節 最後の光芒
•第二節 岡倉天心の生涯を問う
•第三節 外来文化の摂取における伝統の意味

第七章 英文著作の成立と内容

•第一節 英文著作の成立背景
•第二節 外交潮流の変化と日本語訳出版への歩み
•第三節 英文著作と虚像の形成
•第四節 反近代の思想
•第五節 アジアの一体性とアジアの連帯
•第六節 岡倉天心の日本観
•第七節 英文著作の隠された意図

第八章 伝統への回帰

•第一節 アジア主義者との接点:大川周明と社会進化論
•第二節 大川周明の思想の展開
•第三節 第二次世界大戦下の知識人:思想戦と反近代の思想
•第四節 保田與重郎と岡倉天心
•第五節 近代の超克:「法隆寺」の発見とアジア文化の普遍性

終章 国際人としての岡倉天心

•第一節 岡倉天心の人物像
•第二節 天心思想の特色
•第三節 文明開化の光と影
•第四節 政治と芸術
•第五節 現代に語りかけるもの


提出レポート(要認証)

序章 日本の近代における岡倉天心の思想的意義
  前半pp.17-28.(西村)/後半pp.28-43.(大田

第一章 岡倉天心とフェノロサ
  前半pp.53-78.(矢守)/後半pp.78-108.(時廣

第二章 官僚絶頂期から日本美術院の設立まで
  前半pp.121-146.(有元)/後半pp.147-164.(山口

第三章 日本美術院と明治絵画の創造
  前半pp.171-.193(松村)/後半pp.193-221.(長久

第四章 アメリカ時代(1)
  前半pp.229-245.(小野田)/後半pp.246-268.(藤尾

第四章 アメリカ時代(2)
  前半pp.268-285.(太田)/後半pp.285-306.(山田

第五章 美術思想の集大成:英語講演
  前半pp.319-335.(畑中)/後半pp.336-360.(小原

第六章 岡倉天心の生涯と文化的遺産
  前半pp.369-382.(山田)/後半pp.382-394.(山口

第七章 英文著作の成立と内容
  前半pp.399-413.(松村)/後半pp.413-432.(西村

第八章 伝統への回帰
  前半pp.437-454.(小野田)/後半pp454.-473.(矢守

終章 国際人としての岡倉天心/年表作成
  (畑中)/(有元

 関連資料:『フェノロサ夫人の日本日記―世界一周・京都へのハネムーン、一八九六年』、村形明子編訳(ミネルヴァ書房)

序(時廣)/七月六日〜七月三〇日(有元

九月七日〜一三日(大田)/ 九月二二日〜九月三〇日(太田)/一 〇月二五日〜二六日(小原

 第二部 感想

長久松村大田時廣小野田太田小原畑中藤尾山口有元山田西村矢守