第三講 ヴェネツィア・ビエンナーレ第56回国際美術展(1) 概要報告


 ヴェネツィア風景

1. サンタ・マリア・デッレ・サルーテ教会
2. サン・ラザッロ島から眺めたヴェネツィア本島
3. オステッロ・ヴェネツィア(ジュデッカ島)
4. ジュデッカ島から対岸のサン・マルコ広場方面を望む


1.ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の概要

・ヴェネツィア市内各所に展開
       
・主会場はジャルディーニアルセナーレ

  a. 国際企画展部門

・毎回異なるキュレーターが抜擢され、独自のコンセプトのもとで作家や作品を選定して構成される(1999年から始まる)

  b. 国別参加部門

・各国の代表作家による展示。ジャルディーニに展示館を持つ国が約30、アルセナーレの会場を長期で借りている国が約20、市内の教会などを一時的に借りて展示を行う国が約30ある

  c. 並行展部門

・ビエンナーレ事務局から認定された参加企画展


2.国際企画展部門

1. グレン・リゴン(USA)《小さなバンド》

2. ハンス・ハーケ(ドイツ)《世界投票》(1)(2)

3. 石田徹也《トヨタ・イプサム》 1996年、(展示風景)

4. マルクス『資本論』朗読(アリーナ)

5. カールステン・ヘラー(ベルギー)《RB ライド》

6. レミ・ポニファシオ(サモア)《ラジモアナ》

7. サラ・ジー(USA)《最後の庭》(1)(2)

8. 徐冰(シュ・ビン、中国)《不死鳥》


3.国別参加部門

日本館

9. 塩田千春《掌の鍵》(1)(2)(3)

韓国館

10. ムン・ギョンウォン&チョン・ジュンホ《縮地法と飛行術》(1)(2)

フィンランド館

11. IC-98《数時間、数年、永劫》(1)(2)

オーストリア館

12. ヘイモ・ゾベルニク《無題》(1)(2)(3)

セルビア館

13. イヴァン・グルバノフ《ユナイテッド・デッド・ネーションズ》(1)(2)(3)(4)


4.並行展部門

「スウォッチ フェイシズ2015」展

14. エヴァ&アデレ スウォッチ・スペシャル・エディション

15. エヴァ&アデレ(ドイツ)《未来すること》

「グリシャ・ブルスキン ある考古学者の収集品」展

16. グリシャ・ブルスキン《ある考古学者の収集品》(1)(2)(3)

「AES+F 001反転世界」展

17. AES+F 《反転世界》(1)(2)(3)(4)


5.まとめ

  ・ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展

―国際企画展部門
―国別参加部門
―並行展部門
―ジャルディーニ、アルセナーレ、市内各所

  ・第56回展の特徴

―「全世界の未来/世界のさまざまな未来のすべて(All the World’s Futures)」
―現代社会と未来像の対比
―アリーナ/マルクス『資本論』朗読→資本論の再検証
―ライヴネス→パフォーマンス作品の増加