ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄


1. ルーヴル美術館展の概要

企画展/巡回展 会場写真
会期・会場:
 2015年2月21日〜6月1日 国立新美術館
 2015年6月16日〜9月27日 京都市美術館
主催:京都市美術館、ルーヴル美術館、読売テレビ、読売新聞社
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協賛:野村證券
協賛:大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、きんでん、清水建設、タケモトピアノ、パナソニック、非破壊検査
協力:エール・フランス航空、日本通運
企画協力:NTVヨーロッパ


章構成

プロローグI. 「すでに、古代において…」風俗画の起源
プロローグII. 絵画のジャンル
I. 「労働と日々」―商人、働く人々、農民
II. 日常生活の寓意―風俗描写を超えて
III. 雅なる情景―日常生活における恋愛遊戯
IV. 日常生活における自然―田園的・牧歌的風景と風俗情景
V. 室内の女性―日常生活における女性
VI. アトリエの芸術家


2. 出品作品紹介

 I. 「労働と日々」―商人、働く人々、農民

1. リュバン・ボージャン《チェス盤のある静物》、17世紀前半、油彩・板、55×73cm、ルーヴル美術館
2. クエンティン・マセイス《両替商とその妻》、1514年、油彩・板、70.5×67cm、ルーヴル美術館
3. ジャン・シメオン・シャルダン《買い物帰りの召使い》、1739年、油彩・カンヴァス、47×38cm、ルーヴル美術館
4. ジャン=フランソワ・ミレー《箕をふるう男》、1855年、油彩・板、38×29cm、ルーヴル美術館
5. ジャンドメニコ・ティエポロ《大道商人》または《抜歯屋》、1754-55年、油彩・カンヴァス、81×110cm、ルーヴル美術館
6. ピーテル・ブリューゲル1世《物乞いたち》、1568年、油彩・板、18.5×21.5cm、ルーヴル美術館
7. バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《物乞いの少年(蚤をとる少年)、1647-48年、油彩・カンヴァス、134×110cm、ルーヴル美術館

 II. 日常生活の寓意―風俗描写を超えて

8. ルーカス・ファン・レイデン《トランプ占いの女》、1508-10年頃、油彩・板、24×30.5cm、ルーヴル美術館
9. ニコラ・レニエ《女占い師》、1626年頃、油彩・カンヴァス、127×150cm、ルーヴル美術館
10. ジャン・ミシュラン《旅籠屋で休息する兵士たち》、17世紀、油彩・カンヴァス、87×121cm、ルーヴル美術館
11. ヨハネス・フェルメール《天文学者》、1668年、油彩・カンヴァス、51×45cm、ルーヴル美術館
12. セバスティアーノ・リッチ《サテュロスと農夫》、1720-30年頃、油彩・カンヴァス、37×50.5cm、ルーヴル美術館
13. ジャン=バティスト・グルーズ《割れた水瓶》、1771年、油彩・カンヴァス、109×87cm、ルーヴル美術館

 III. 雅なる情景―日常生活における恋愛遊戯

14. ヤン・ステーン《不埒な集い》、1665-70年、油彩・板、41.5×35.5cm、ルーヴル美術館
15. ジャン=アントワーヌ・ヴァトー《二人の従姉妹》、1716年頃、油彩・カンヴァス、30.5×36cm、ルーヴル美術館
16. ジャン=バティスト・パテル《庭園に集うイタリア喜劇の役者たち》、18世紀、油彩・カンヴァス、24×32cm、ルーヴル美術館
17. トーマス・ゲインズバラ《庭園での会話》、1746-48年頃、油彩・カンヴァス、73×68cm、ルーヴル美術館
18. ヘンリー・シングルトン《ヴァルシュタイン伯爵、姉マティルデとリンドルフ男爵》、旧タイトル《二人のライバル》、1786-91年頃、油彩・カンヴァス、35.5×30.5cm、ルーヴル美術館

 IV. 日常生活における自然―田園的・牧歌的風景と風俗情景

19. パウル・ブリル《鹿狩り》、1590-95年頃、油彩・カンヴァス、105×137cm、ルーヴル美術館
20. シャルル・パロセル《象狩り》、1736年、油彩・カンヴァス、183×128.5cm、ルーヴル美術館
21. ニコラ・ランクレ《狩りの食事》、18世紀、油彩・カンヴァス、90.3×123.5cm、ルーヴル美術館
22. ジャン=オノレ・フラゴナール《嵐》または《ぬかるみにはまった荷車》、1759年頃、油彩・カンヴァス、73×97cm、ルーヴル美術館
23. コンスタン・トロワイヨン《柵》、1853年、油彩・カンヴァス、90.5×117cm、ルーヴル美術館
24. ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《水汲み場のブルターニュの女たち》、1840年、油彩・カンヴァス、38.5×55cm、ルーヴル美術館
V. 室内の女性―日常生活における女性
25. ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《鏡の前の女》、1515年頃、油彩・カンヴァス、99×76cm、ルーヴル美術館
26. ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《身づくろいをする若い娘》、1860-65年、油彩・厚紙、34×24cm、ルーヴル美術館
27. フランソワ・ブーシェ《オダリスク》、1745年(?)、油彩・カンヴァス、53×64cm、ルーヴル美術館
28. ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《コローのアトリエ》、1873年頃、油彩・カンヴァス、63×42cm、ルーヴル美術館

 VI. アトリエの芸術家

29. アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカン《猿の画家》 または《アトリエの情景》、1833年頃、油彩・カンヴァス、32×40cm、ルーヴル美術館
30. レオン=マチュー・コシュロー《コレージュ・デ・カトル・ナシオンにおけるダヴィッドのアトリエの情景》、1841年のサロン、油彩・カンヴァス、90×105cm、ルーヴル美術館
31. オクターヴ・タサエール《アトリエの情景》、1845年、油彩・カンヴァス、46×38cm、ルーヴル美術館
32. ユベール・ロベール《ルーヴル宮グランド・ギャラリーの改修計画、1798年頃》、1978年頃、油彩・カンヴァス、33.5×42cm、ルーヴル美術館


日本で開催されたルーヴル美術館展(過去11回)

1. ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄(国立新美術館、2015年2月21日〜6月1日ほか、京都市美術館へ巡回)
2. ルーヴル美術館―地中海 四千年のものがたり―(東京都美術館、2013年7月20日〜9月23日)
3. ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち(国立新美術館、2009年3月25日〜6月1日ほか、国立国際美術館へ巡回)
4. ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画(国立西洋美術館、2009年2月28日-6月14日ほか、京都市美術館へ巡回)
5. ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美(東京都美術館、2008年1月24日-4月6日ほか、神戸市立博物館へ巡回)
6. ルーヴル美術館展 古代ギリシア芸術・神々の遺産(東京藝術大学大学美術館、2006年6月17日〜8月20日ほか、京都市美術館へ巡回)
7. ルーヴル美術館特別展 19世紀フランス絵画―古典主義からロマン主義へ(横浜美術館、2005年4月9日〜7月18日ほか、京都市美術館へ巡回)
8. ルーヴル美術館展―中世フランスの秘宝―(新潟県立近代美術館、2004年7月10日〜9月12日ほか、福岡市美術館へ巡回)
9. 18世紀フランス絵画のきらめき ルーヴル美術館展(東京都美術館、1997年4月19日〜7月13日ほか、京都市美術館へ巡回)
10. 肖像画の展開 ルーヴル美術館特別展(国立西洋美術館、1991年9月18日〜12月1日)
11. 大改造すすむルーブル美術館展 宮殿からピラミッド計画へ(日本橋高島屋、1987年3月26日ほか、京都国立近代美術館へ巡回)


SKkm法

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3. まとめ

 ・SKkm法

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―今日の講義で32点。前回までと合わせて合計269点

―SKkmマップ:自分の心の状態を映し出す鏡

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