第一回 オリエンテーション ヴァザーリと列伝について
1. 地図:ヨーロッパ
2. 地図:イタリア中央部(フィレンツェとアレッツォ)
5. ウフィツィ美術館の窓から眺めたアルノ河とヴェッキオ橋、ヴァザーリの回廊
7. ジョルジョ・ヴァザーリ《自画像》、1550-67年、油彩・カンヴァス、101×80cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館
9. 2冊の『芸術家列伝』
第1版(1550年)――『チマブーエから私たちの時代までの、イタリアの最も傑出した建築家、画家そして彫刻家たちの生涯――アレッツォの画家ジョルジョ・ヴァザーリによってトスカーナ語で著され、有用で必要な序論とその技芸についての解説付き』
第2版(1568年)――『アレッツォの画家、建築家M.ジョルジョ・ヴァザーリによって著された、最も傑出した画家、彫刻家、そして建築家たちの生涯――存命の者および1550年から1567年にかけて物故した者の肖像と伝記とを新たに増補』
10. ヴァザーリ《自画像》 (部分)
11. テキストと参考図書
・ヴァザーリ『ルネサンス画人伝』、平川祐弘ほか訳(白水社、1982年)
・ヴァザーリ『ルネサンス彫刻家建築家列伝』、上田恒夫ほか訳(白水社、1989年)
・ヴァザーリ『続ルネサンス画人伝』、平川祐弘ほか訳(白水社、1995年)
・ロラン・ル・モレ『ジョルジョ・ヴァザーリ―メディチ家の演出者』(白水社、2003年)
・ジョルジョ・ヴァザーリ『美術家列伝』第1巻(中央公論美術出版社、2014年)
・ジョルジョ・ヴァザーリ『美術家列伝』第3巻(中央公論美術出版社、2015年)
・ジョルジョ・ヴァザーリ『美術家列伝』第4巻(中央公論美術出版社、2016年) ※全6巻
12. ヴァザーリの歴史認識
「私たちがヴァザーリを読む時、常に彼の歴史認識を思い浮かべる必要がある。それは、事実である、ということではなく、もっともらしい、ということなのである。」(ジェルマン・バザン)
ロラン・ル・モレ『ジョルジョ・ヴァザーリ―メディチ家の演出者』(白水社、2003年):127頁。