<第十二講>ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展


1.ヴェネツィア・ビエンナーレ第57回国際美術展 <スライド>

会期:2017年5月13日〜11月26日
芸術監督:クリスティン・マセル(Christine Macel)
ポンピドゥー・センターのキュレーター。1969年生まれ。


 ◆ヴェネツィア・ビエンナーレ第57回国際美術展 日本館 <スライド>

「Upside-down Forest―逆さにすれば、森―」(仮)
作家:岩崎貴宏(広島市立大学)
キュレーター:鷲田めるろ(金沢21世紀美術館)


2.ヴェネツィア・ビエンナーレの歴史1895-1942

・1895年、イタリア国王ウンベルト一世と王妃マルゲリータの成婚25周年を記念する事業として「ヴェネツィア市国際美術展」の名称で開始。1995年に創設100周年を迎えた。  <スライド>

・参加国数15カ国(オーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、ノルウェー、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイス、ハンガリー、ロシア、アメリカ合衆国)。展示室は11室。  <スライド>

第1回展ポスター

・ヴェネツィア市賞1万リラ、イタリア文化省賞5千リラ、ヴェネツィア県賞5千リラ、ヴェネツィア銀行賞5千リラ

1. フランチェスコ・パオロ・ミケッティ《ジョリオの娘》、1895年、油彩、テンペラ、282×555 cm、ペスカーラ県管理局、第1回展出品、ヴェネツィア市賞

2. ジャコモ・グロッソ《至高の集い》、1895年 ※火災により焼失
主題の道徳性を問われ、ヴェネツィア司教より撤去を申し入れられた(主催者側は聞き入れなかった)

3. フレデリック・レイトン《ペルセウスとアンドロメダ》、1891年、油彩・カンヴァス、235.0×129.2cm、リヴァプール、ウォーカー・アート・ギャラリー、第1回展出品

4. ジェームズ・ホイッスラー《白のシンフォニーNo.2―白衣の少女》、1864年、油彩・カンヴァス、76×51cm、テート・コレクション、第1回展出品


 ◆第2回展(1897年)には、日本美術が特集展示された <スライド>

5. 荒木寛畝《秋草野雉圖》
6. 鈴木松年《雪中枯木鳶豆圖》
7. 久保田桃水《游鯉図》


 ◆ジャポニスムに関する出品の例 <スライド>

8. フレデリック・カール・フリージキー(1874-1939)《日本傘》、第8回展(1909年)出品
9. ジュゼッペ・デ・ニッティス(1846-1884)《小舟にて》、第11回展(1914年)出品
10. ガリレオ・キーニ(1873–1956)《オリエントのがらくた》、第11回展(1914年)出品


 ◆印象派・外光派・ヴェネツィア風景・分離派

11. ピエール=オーギュスト・ルノワール(フランス)《浴後》、1888年、油彩・カンヴァス、65×54cm、個人蔵、第5回展(1903年)出品

12. ホアキン・ソローリャ・イ・バスティーダ(スペイン)《帆繕い》、1896年、油彩・カンヴァス、220×300cm、カ・ペーザロ近代美術館、第6回展(1905年)出品

13. グリエルモ・チャルディ(イタリア)《夢の都市》、1909年、油彩・カンヴァス、97×195 cm、ヴェネツィア財団、第8回展(1909年)出品

14. グスタフ・クリムト(オーストリア)《ユーディットII ―サロメ》、1909年、油彩・カンヴァス、175×45cm、カ・ペーザロ近代美術館、第9回展(1910年)出品


 ◆第5回展(1903年)の展示室風景

ヴェネツィア展示室

エミリア展示室

国際展示室

肖像画展示室


 ◆各国館の建設 <スライド>

・1907年〜1914年、美術宮の周囲に各国の展示館が建設され、ジャルディーニの展示館は8館となった(ベルギー館=1907年、ハンガリー、イギリス、バイエルン館=1909年、スウェーデン、フランス館=1912年、ロシア館=1914年)


 ◆ビエンナーレの拡張(7部門)

1895 美術展
 …
1928 歴史資料館
1930 音楽祭
1932 映画祭
1934 演劇祭
 …
1980 建築展
 …
1998 舞踊祭


15. ジョルジュ・スーラ(フランス)《サーカス》、1891年、油彩・カンヴァス、185×152cm、オルセー美術館、第12回展(1920年)出品

16. アンリ・マティス(フランス)《裸婦(カルメリータ)、1904年、油彩・カンヴァス、81.3×59cm、ボストン美術館、第12回展(1920年)出品

17. グイド・カドリン(イタリア)《タバコ工場の女たち》、1920年、油彩・カンヴァス、150×122cm、ローマ、クイリナーレ・コレクション、第12回展(1920年)出品

18. ポンペオ・ボッラ(イタリア)《構成》、1924年、油彩・カンヴァス、125×105cm、個人蔵、第14回展(1924年)出品

19. マリオ・シローニ(イタリア)《家族》、1929年、油彩・カンヴァス、160×210cm、個人蔵、第18回展(1932年)出品

・1934年、ムッソリーニとヒトラーがヴェネツィア・ビエンナーレ会場を公式訪問。ロモロ・ヴァッツォーニの回想によれば「ヒトラーは一画家として、鑑賞しているようだった。」という。  <スライド>

20. フォルトゥナート・デペーロ(イタリア)《雷の作曲家》、1926年、油彩・カンヴァス、113×113cm、トレント・エ・ロヴェレート近代美術館、第18回展(1932年)出品

21. トゥリオ・クラーリ(イタリア)《街へくさびのように突入する/都市への急降下》、1939年、油彩・カンヴァス、130×150cm、ミラノ、個人蔵、第22回展(1940年)出品


 ◆ベニート・ムッソリーニ(Benito Mussolini, 1883-1945) <スライド>

1883年(0歳) 3人兄弟の長男として生まれる。父アレッサンドロは熱心な社会主義者。
1902年(19歳) スイスを放浪。レーニンの知遇を得る
1911年(28歳) 伊土戦争に対する反戦運動で、半年間の懲役
1912年(29歳) 日刊紙『アヴァンティ』編集長に就任
1914年(31歳) 第一次大戦へのイタリア参戦を支持して日刊紙『ポポロ・イタリア』創刊。社会党から除名される
1915年(32歳) イタリア参戦。陸軍に志願入隊
1917年(34歳) 手榴弾による負傷。名誉退役
1921年(38歳) 「ファシスト党」結成
1922年(39歳) ローマ進軍により臨時政権樹立
1923年(40歳) 選挙法改正。小規模政党を解散に追い込む
1928年(45歳) 独裁体制確立
1929年(46歳) ラテラノ条約可決。ヴァチカン市国独立
1936年(53歳) エチオピア併合。イタリア領東アフリカを形成
1939年(56歳) 独伊軍事同盟締結。第二次大戦勃発
1945年(61歳) ガルバルディ自由旅団に拘束、銃殺される

参考: http://ja.wikipedia.org/wiki/ベニート・ムッソリーニ(2014/6/22)


 ◆第23回展(1942年)

22. ルチアーノ・リッケッティ《鉄の統領》
23. アントニオ・ベルティ《統領》
24. ピエトロ・ガウデンツィ《統領》
25. A. G. サンンタガータ《飛行士》
26. マリオ・トッツィ《イタリア海兵》
27. マリオ・モスキ《労働と軍隊の勝利》 <スライ ド1>
28. マルチェッロ・マスケリーニ《ペルセウス》
29. A. G. アンブロージ《男たちと兵器》
30. アルマンド・トネッロ《前線警備》
31. リナ・ロッソ《偉大な傷病兵のそばで》
32. レンツォ・マッツォリン《アルバニア、シュクンビン谷での引き上げ作業》 <スライ ド2>
33. ミケーレ・カスチェッラ《エンジン試験》
34. アンセルモ・ブッチ《三発機》
35. リノ・ビアンキ・バッリヴィエラ《難破船の救出》
36. ナッツァレーノ・パンチーノ《小型船の着艦》
37. アッティリオ・ジュリアーニ《武装解除》 <スライ ド3>


 ◆戦争・学生運動の余波による休止と調整

1895 第1回ヴェネツィア市国際美術展
 …
1909 第8回ヴェネツィア市国際美術展
1910 第9回ヴェネツィア市国際美術展
 …
1914 第11回ヴェネツィア市国際美術展
 ×                      -2回
1920 第12回ヴェネツィア市国際美術展
 …
1930 第17回国際美術ビエンナーレ展
 …
1942 第23回国際美術ビエンナーレ展
 ×                      -2回
1948 第24回ヴェネツィア・ビエンナーレ
 …
1972 第36回ヴェネツィア・ビエンナーレ
 ×                      -1回
1976 第37回ヴェネツィア・ビエンナーレ
 …
1990 第44回国際美術展ヴェェネツィア・ビエンナーレ
1993 ヴェェネツィア・ビエンナーレ第45回国際美術展


3.ヴェネツィア・ビエンナーレにおける日本館の歴史 1955-2015

・約30の国別パヴィリオンが建ち並ぶ。 <スライド>

アメリカ館
イギリス館
フランス館
ドイツ館
韓国館
日本館


 ◆ジャルディーニの各国館建設の歴史

1895 美術宮(1)建設
 …
1907 ベルギー館(2)建設
1909 ハンガリー館(3)、イギリス館(4)、バイエルン館(5)建設
 …
1912 フランス館(6)、スウェーデン館(7)建設
1914 ロシア館(8)建設
 …
1922 スペイン館(9)建設
 …
1926 チェコスロバキア館(10)建設
 …
1930 アメリカ館(11)建設
1932 デンマーク館(12)、ヴェネツィア工芸館(13)建設。同館両脇にスイス館(14)、ポーランド館(15)開館
1934 オーストリア館(16)、ギリシア館(17)建設
 …
1938 工芸館両翼を拡張してユーゴスラビア館(18)、ルーマニア館(19)開館
 …
1952 新スイス館(20)、イスラエル館(21)建設
1954 ベネズエラ館(22)建設
1956 フィンランド館(23)、日本館(24)建設
1958 カナダ館(25)、ウルグアイ館(26)建設
 …
1962 北欧館(27)建設
1964 ブラジル館(28)建設
 …
1988 オーストラリア館(29)建設
 …
1995 韓国館(30)建設


1952 横山大観、小林古径、鏑木清方、福田平八郎、山本丘人、吉岡堅二、安井曽太郎、徳岡神泉、梅原龍三郎、福沢一郎、川口軌外
1954 坂本繁二郎、岡本太郎
1956 須田国太郎、脇田和、山口長男、植木茂、山本豊市、棟方志功
1958 福沢一郎、川端龍子、前田青邨、岡田謙三、木内克、辻晋堂 <スライ ド1>
1960 今井俊満、斎藤義重、佐藤敬、山口薫、小野忠弘、豊福知徳、柳原義達、浜口陽三
1962 江見絹子、川端実、菅井汲、杉全直、向井良吉
1964 斎藤義重、オノサト・トシノブ、堂本尚郎、豊福知徳
1966 オノサト・トシノブ、池田満寿夫、篠田守男、靉嘔
1968 三木富雄、菅井汲、高松次郎、山口勝弘 <スライ ド2>
1970 荒川修作、関根伸夫
1972 宇佐美圭司、田中信太郎
(1974:休止)
1976 篠山紀信
1978 榎倉康二、菅木志雄 <スライ ド3>
1980 榎倉康二、小清水漸、若林奮
1982 彦坂尚嘉、北山善夫、川俣正
1984 伊藤公象、田窪恭治、堀浩哉
1986 若林奮、眞坂雅文
1988 戸谷成雄、植松奎二、舟越桂 <スライ ド4>
1990 遠藤利克、村岡三郎
1993 草間彌生
1995 日比野克彦、河口洋一郎、崔在銀、千住博
1997 内藤礼
1999 宮島達男、「時の蘇生」柿の木プロジェクト実行委員会 <スライ ド5>
2001 畠山直哉、中村政人、藤本由起夫「ファースト&スロウ」
2003 曽根裕、小谷元彦「ヘテロトピア」
2005 石内都「Mother's」
2007 岡部昌生「わたしたちの過去に、未来はあるのか」
2009 やなぎみわ「老少女劇団」 <スライ ド6>
2011 束芋「てれこスープ」
2013 田中功起「抽象的に話すこと」
2015 塩田千春「掌の鍵」 <スライ ド7>
2017 岩崎貴宏「逆さにすれば、森」


4.ヴェネツィア・ビエンナーレの構成

国際企画展部門:毎回異なるキュレーターが抜擢され、独自のコンセプトのもとで作家や作品を選定して構成される(1999年から始まる)

国別参加部門:各国の代表作家による展示。ジャルディーニに展示館を持つ国が約30、アルセナーレの会場を長期で借りている国が約20、市内の教会などを一時的に借りて展示を行う国が約30ある

並行展部門:ビエンナーレ事務局から認定された参加企画展

・主会場はジャルディーニとアルセナーレ。そのほか市内各地でも開催 <スライ ド>


5.国際企画展部門の歴史

 ◆ハラルド・ゼーマン(1933 - 2005) <スライ ド>

・1999年と2001年の2回、総合監督を務める

38. 「人類のプラトー」(イタリア館)

 ◆Platea dell’Umanita

・私はつねに「プラトー・デア・メンシュハイト(人類のプラトー)」はテーマではなく、次元(ディメンション)だと主張してきた。

・「全解放」のあとの「プラトー」。この概念は多くの概念を内包している。それは大地であり、基礎であり、土台であり、プラットフォームである。ビエンナーレは人類の鏡であり、またプラットフォームなのだ。


 ◆第50回国際美術展(2003年) <スライ ド1>

テーマ:夢と衝突(Dreams and Conflicts)
総合監督:フランチェスコ・ボナーミ

ジャルディーニ入口「夢と衝突―観客の専制」

ジャルディーニ

39. イザ・ゲンツケン《伸びたいように伸びる毛髪のためのプロジェクト》/サム・デュラン《似て、人に、飽きた(待つことに)

40. サンディ・ヒラル&アレサンドロ・ペティ(パレスチナ)《国籍なき国家》

41. リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダー(ブラジル)《球 2003》(部分)


 ◆第51回国際美術展(2005年) <スライ ド2>

テーマ:アートの経験(The Experience of Art)/いつも少しだけ先へ(Always a Little Further)
総合監督:マリア・デ・コラール/ローザ・マルティネス

ジャルディーニ入口:「アートの経験」

42. イタリア館:バーバラ・クルーガー(USA)《無題(ファサード)

43. アルセナーレ:「いつも少しだけ先へ」/ジョアナ・ヴァスコンセロス(ポルトガル)《花嫁》(部分)

44. ゲリラ・ガールズ(USA)《メトロポリタン美術館に入るのに女は裸にならねばならないか?》

45. ゲリラ・ガールズ《ヴェネツィアの女性美術家はどこ?―男たちの支配下に》


 ◆第52回国際美術展(2007年) <スライ ド3>

テーマ:感覚で考え、心で感じる―現在形の美術(Think with the Senses, Feel with the Mind, Art in the Present Tense)
総合監督:ロバート・ストー(元ニューヨーク近代美術館館長)

ジャルディーニ入口

46. イタリア館:ローレンス・ウェイナー(USA)展示風景

47. ジグマール・ポルケ(ドイツ)展示風景

48. アデル・アブデスメッド(アルジェリア)《出口》、1996/2007年

49. 束芋《ドールフルハウス》

50. レオン・フェラーリ(アルゼンチン)《西洋キリスト教文明》、1965年


 ◆第53回国際美術展(2009年) <スライ ド4>

テーマ:世界を構築する(Fare Mondi // Making Worlds // Bantin Duniyan // Weltenmachen // Construire des Mondes …) ※図録見返しに46通りで表記
総合監督:ダニエル・バーンバウム(フランクフルト・シュテーデル美術大学学長、ポルティクス ディレクター)

ジャルディーニ入口

ジャルディーニ

51. ジョン・バルデッサリ(USA)《海と空(2本のヤシの木を伴った)(部分)

52. トマス・サラセーノ(アルゼンチン)《蜘蛛の巣をつたって集まる水滴のように、細い糸に沿って形成される銀河》

オノ・ヨーコ展示風景

53. オノ・ヨーコ《釘を打つ絵画》


 ◆第54回国際美術展(2011年) <スライ ド5>

テーマ:照明/国家群(ILLMInations)
総合監督:ビーチェ・クリーガー(チューリッヒ市立美術館のキュレーター、美術雑誌『パーケット(Parkett)』創設者)

  ●ILLUMInations

・美術の特性の一つ――唯一かけがえのないものであることと明るく照らし出す経験――を表現
・異なる文化の地平からやって来て、異なる基準の下で活動している美術家たちのさまざま作品同士の間に、まったく思いもよらなかったいくつもの出会いを生み出すことを目指した
・予想外の選択であろうが、現代美術展の文脈にティントレットの作品を挿入した

54. ジョシュ・スミス(USA)《照明/国家群》

55. マウリツィオ・カテラン(イタリア)《他者たち》

56. セス・プライス(イスラエル)展示風景

57. ティントレット《最後の晩餐》、1591-94年、油彩・カンヴァス、366×570 cm、ヴェネツィア、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会

58. ウルス・フィッシャー(スイス)《無題》

59. クリスチャン・マークレイ(USA)《時計》


 ◆第55回国際美術展(2013年) <スライ ド6>

テーマ:百科事典的な宮殿(Il Palazzo Enciclopedico)
総合監督:マッシミリアーノ・ジオーニ

中央館 外観

60. カール・グスタフ・ユング(1875-1961 スイス)《赤の書》、1914-30年

61. ルドルフ・シュタイナー(1861-1925旧オーストリア、現クロアチア) 展示風景

澤田真一(1982- )展示風景

62. 澤田真一《無題》


 ◆第56回国際美術展(2015年) <スライ ド7>

テーマ:世界のさまざまな未来のすべて(All the World’s Futures)
キュレーター:オクウィ・エンウェゾー

63. グレン・リゴン(USA)《小さなバンド》

64. イザ・ゲンツケン(ドイツ)《2本の蘭》

65. アイザック・ジュリアン(イギリス)《資本論・聖譚曲》

66. ジェイソン・モラン(USA)《舞台用:3つのデュース》


 ◆各回のキュレーター・テーマ・入場者数

1999年 第48回 ハラルド・ゼーマン「全開放」=23万人
2001年 第49回 ハラルド・ゼーマン「人類のプラトー」=24万人
2003年 第50回 フランチェスコ・ボナーミ「夢と衝突」=26万人
2005年 第51回 マリア・デ・コラール「アートの経験」/ローザ・マルティネス「いつも少しだけ先へ」=26.5万人
2007年 第52回 ロバート・ストー「感覚で考え、心で感じる―現在形の美術」=31.9万人
2009年 第53回 ダニエル・バーンバウム「世界を構築する」=??万人
2011年 第54回 ビーチェ・クリーガー「照明/国家群」=44万人
2013年 第55回 マシミリアーノ・ジオーニ「百科事典的な宮殿」=47.2万人
2015年 第56回 オクウィ・エンウェゾー「世界のさまざまな未来のすべて」=50万人
2017年 第57回 クリスティン・マセル


6.まとめ

 ・ヴェネツィア・ビエンナーレの歴史

―国王夫妻の銀婚式を祝う事業として開始
―国別参加制度から3部門制(国別参加部門、国際企画展部門、並行展部門)へ
―総合監督/キュレーターによる「ドクメンタ方式」の比重強まる

 ・アーカイヴと歴史の相違点

―アーカイヴ=さまざまな角度から活用できる「構造体」
―歴史=特定の視点から描き出される「推移」
―アーカイヴとしての「国際美術展の歴史」から抽出される〈個別の歴史〉:日本館の歴史、国際企画展部門の歴史、etc.