あいちトリエンナーレ2016(岡崎・豊橋)


0. [補遺]美術鑑賞の理想的サイクル スライド

「(再読を軽んじる者は、いたるところで同じ物語を読まざるをえない)」(ロラン・バルト『S/Z』)

ヴィクター・バーギン『現代美術の迷路』(勁草書房、1994年)、105頁。


1. あいちトリエンナーレ2016 開催組織 スライド

主催:あいちトリエンナーレ実行委員会
後援:在大阪イタリア総領事館/スペイン大使館/ブラジル大使館/メキシコ大使館/イタリア文化会館―大阪/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本/駐日韓国大使館 韓国文化院/ブリティッシュ・カウンシル
助成:文化庁/一般財団法人地域創造/Acción Cultural Española(AC/E)/一般財団法人自治体国際化協会/Kingdom of the Netherland/公益財団法人 朝日新聞文化財団/一般財団法人 東海テレビ国際基金/Office for Contemporary Art Norway (OCA)/The Swedish Arts Grants Committee’s International Programme for Visual Artists/Institut Français/アンスティチュ・フランセ日本/La Ville de Montpellier/Départment Hérault/Occitanie La Région Pyrénées Méditerranée/在日フランス大使館

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主催・後援・協賛・助成・協力

主催は、展覧会全体に責任を持つ。美術館単独の場合もあれば、行政組織や企業などが名を連ねる場合もある。また、共催という位置づけで、中心的に責任を担う組織とは別立てで、同等の実施責任を担う場合もある。

後援は、展覧会の実施にあたり便宜をはかる。政府機関や地方自治体、教育委員会など。さまざまな認可手続きの際に、他の競合事業との調整を行う。

協賛は、物理的な支援や業務上の協力を行う企業等。

助成は、経済的支援を行う財団や基金。

協力は、そのほかさまざまな形での支援を行う機関や団体。個人も含む。


あいちトリエンナーレ2016 主会場 スライド

県内3箇所(名古屋市、岡崎市、豊橋市)+モバイル・トリエンナーレ4箇所(設楽町、大府市、一宮市、安城市)


2. 豊橋会場

豊橋駅前

開発ビル
1. 佐々木愛(1976- )《はじまりの道》(1), (2), (3)
・ニコラス・ガラニン(USA, 1979- )展示風景
2. ニコラス・ガラニン《ゴッド・コンプレックス》
3. ニコラス・ガラニン+ネップ・シドゥ《楽園にブタはいない―空のかたちをした「彼女」》
4. ニコラス・ガラニン+ネップ・シドゥ《楽園にブタはいない―影のかたちをした「彼女」》
5. ニコラス・ガラニン+ネップ・シドゥ《楽園にブタはいない―泥のかたちをした「彼女」》, (部分1), (部分2)
6. ニコラス・ガラニン+ネップ・シドゥ《楽園にブタはいない―光のかたちをした「彼女」》
7. 岡部昌生(1942- )《北と南/ふたつの滑走路》ほか展示風景
8. 岡部昌生《港千尋―記録写真 夏焼隧道》
9. 岡部昌生《夏焼隧道/川村カ子ト測量隊/飯田線》(1), (2)
10. 岡部昌生《土の記憶―OKINAWA》《土の記憶―幾春別》《土の記憶―事後のイメージ FUKUSHIMA》
・岡部昌生《土の記憶―OKINAWA》(部分)
11. 久門剛史(1981- )《PAUSE》(1), (2)

はざまビル大場
12. ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ(1962- )《フロム・レフト・トゥー・ナイト(左から夜へ), (部分1)2015年

水上ビル
13. ラウラ・リマ(ブラジル, 1971- )《フーガ》(1), (2), (3), (4) 2008/2016年

穂の国とよはし芸術劇場PLAT
14. 大巻伸嗣(1971- )《重力と恩寵》(1), (2)


3. 岡崎会場

岡崎駅前
・オノ・ヨーコ《生きる喜び》 ※あいちトリエンナーレ2013

石原邸
15. 田島秀彦(1973- )《窓から風景へ(石原邸インスタレーション)
16. 柴田眞理子(1957- )《コンポジション 鈍色と共に》(1), (2)

岡崎シビコ
岡崎シビコ店内
・野村在(1979- ) 展示風景
18. 野村在《“Untitled”(箱に詰められた直径80mの打ち上げ花火)

岡崎表屋
19. シュレヤス・カルレ(インド, 1981- )《蒸発する鏡》
20. シュレヤス・カルレ《ことばづかいの穴、給油係のレッスン リトマス試験のための哲学的な穴》
21. シュレヤス・カルレ《先細りの詩性》
22. シュレヤス・カルレ《器、船による円周の水平線》
23. シュレヤス・カルレ(題不詳)

東岡崎駅
24. 二藤建人(1986- )《人間、下流へと遡る川》(1), (2)


4. まとめ

 ・展覧会の開催組織

―美術館とメディア、行政との協力関係を読み解く
―助成団体、協賛企業に展覧会組織の特性が見えてくる
―展覧会の社会的意義の裏書き
―学芸員の構想力と組織構成力

 ・表現の自由

―ラウラ・リマ《フーガ》
―動物迫害(シンポジウム聴衆)
―以前発表した際は会期終了時100羽以上に(キュレーター)
―公式サイトで情報発信:開幕時羽数94羽/落鳥数9羽/10月23日現在確認の羽数70羽(保護中の6羽を含む)/所在不明数15羽 (http://aichitriennale.jp/info_lauralima.html)