カラヴァッジョ展


カラヴァッジョ展の概要 スライド

企画展/日伊国交樹立150年記念展
会場:国立西洋美術館
会期:2016年3月1日〜6月12日
主催:国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援:外務省、イタリア大使館
協賛:損保ジャパン日本興亜、凸版印刷
協力:アリタリア-イタリア航空、日本貨物航空、日本航空、西洋美術振興財団


カラヴァッジョ展の構成

I. 風俗画:占い、酒場、音楽
II. 風俗画:五感
III. 静物
IV. 肖像
V. 光
VI. 斬首
VII. 聖母と聖人の新たな図像


作品紹介

 I. 風俗画:占い、酒場、音楽

1. カラヴァッジョ《女占い師》、1597年、油彩・カンヴァス、115×150 cm、ローマ、カピトリーノ絵画館
2. シモン・ヴーエ《女占い師》、1618-20年、油彩・カンヴァス、97.5×134.5 cm、フィレンツェ、ピッティ宮パラティーナ美術館

 II. 風俗画:五感

3. カラヴァッジョ《トカゲに噛まれる少年》、1596-97年頃、油彩・カンヴァス、65.8×52.3 cm、フィレンツェ、ロベルト・ロンギ美術史財団
4. ピエトロ・パオリーニに帰属《カニに指を挟まれる少年》、1620-25年頃、油彩・カンヴァス、66×51 cm、ランプロンティ画廊
5. カラヴァッジョ《ナルキッソス》、1599年頃、油彩・カンヴァス、113.3×94 cm、ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館
6. ヘンドリク・テル・ブリュッヘン《合奏(聴覚の寓意)、1629年、油彩・カンヴァス、90×127 cm、ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館
7. 《羊飼いへのお告げ》の画家(ジョヴァンニ・ドー?)《バラの花を持つ少女》、1640年代、油彩・カンヴァス、104×79 cm、ヴァリア、デ・ヴィート財団

 III. 静物

8. カラヴァッジョ《果物籠を持つ少年》、1593-94年頃、油彩・カンヴァス、70×67 cm、ローマ、ボルゲーゼ美術館
9. カラヴァッジョ《バッカス》、1597-98年頃、油彩・カンヴァス、95×85 cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館
10. バルトロメオ・カヴァロッツィ《アミンタの嘆き》、1615年以前、油彩・カンヴァス、82.5×106.5 cm、個人蔵

 IV. 肖像

11. 作者不詳《カラヴァッジョの肖像》、1617年頃、油彩・カンヴァス、61×47 cm、ローマ、サン・ルカ国立アカデミー

 V. 光

12. カラヴァッジョ《エマオの晩餐》、1606年、油彩・カンヴァス、141×175 cm、ミラノ、ブレラ絵画館
13. バルトロメオ・マンフレーディ《キリストの捕縛》、1613-15年、油彩・カンヴァス、117.5×171 cm、東京、国立西洋美術館
14. オラツィオ・ジェンティレスキ《スピネットを弾く聖カエキリア》、1618-21年、油彩・カンヴァス、93×106 cm、ペルージャ、ウンブリア国立美術館
15. ジョヴァンニ・ランフランコ《牢獄で聖アガタを癒す聖ペテロ》、1615年、油彩・カンヴァス、93×114 cm、ローマ、コルシーニ宮国古典美術館
16. ヘリット・ファン・ホントホルスト《キリストの降誕》、1620年、油彩・カンヴァス、95.5×131 cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館
17. 蝋燭の光の画家(ジャコモ・マッサ?)《聖ヒエロニムス》、油彩・カンヴァス、105×138 cm、ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館

 VI. 斬首

18. カラヴァッジョ《メドゥーサ》、1597-98年頃、油彩・カンヴァス(楯に貼り付け)、直径44.68 cm、個人蔵
19. バルトロメオ・マンフレーディ《ユディトと侍女》、1617-18年、油彩・カンヴァス、123×173 cm、フィレンツェ、ガレリア・コルシーニ
20. グエルチーノ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》、1650年頃、油彩・カンヴァス、120.5×102 cm、東京、国立西洋美術館

 VII. 聖母と聖人の新たな図像

21. カラヴァッジョ《洗礼者ヨハネ》、1602年、油彩・カンヴァス、94×131 cm、ローマ、コルシーニ宮国立古典美術館
22. カラヴァッジョ《法悦のマグダラのマリア》、1606年、油彩・カンヴァス、107.5×98 cm、個人蔵
23. ジョヴァンニ・フランチェスコ・グエリエーリ《悔悛のマグダラのマリア》、1611年、油彩・カンヴァス、203×133 cm、ファーノ貯蓄銀行財団サン・ドメニコ絵画館
24. アルテミジア・ジェンティレスキ《悔悛のマグダラのマリア》、1640年代中頃-50年代初頭、油彩・カンヴァス、86×72 cm、ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館
25. タンツィオ・ヴァラッロ《長崎におけるフランシスコ会福者たちの殉教》、油彩・カンヴァス、115×80 cm、ミラノ、ブレラ絵画館
26. カラヴァッジョ《エッケ・ホモ》、1605年頃、油彩・カンヴァス、128×103 cm、ジェノヴァ、ストラーダ・ヌオーヴァ美術館ビアンコ宮


カラヴァッジョ(1571-1610)略年譜

1571年 9月29日、ミラノに生まれる 
1577年(6歳)ペスト流行を避け、ミラノ郊外のカラヴァッジョへ移住
1584年(13歳)ペテルツァーノの工房に弟子入り
1595年(24歳)この頃、活動拠点をローマに移す
1597年(26歳)フランチェスコ・デル・モンテ枢機卿のもとに寄寓し、《果物籠》、《バッカス》などを制作
1600年(29歳)《聖マタイの召命》、《聖マタイの殉教》公開
1601年(30歳)マッテイ家に寄寓し、《聖母の死》の注文を受ける(05/06年完成)
1603年(32歳)誹謗中傷のかどで訴えられる
1606年(34歳)トマッソーニ・グループと乱闘、同殺害。死刑宣告を受けてローマから逃亡
1608年(36歳)騎士に叙せられた後、他の騎士を襲撃して逮捕、投獄され、騎士号も剥奪される
1610年 7月18日、ローマへ向かう途中、熱病に倒れ38歳で死去

参照:中江花菜編 「カラヴァッジョとカラヴァッジェスキ関連年譜」『カラヴァッジョ展』図録(国立西洋美術館ほか、2016年): 249-251頁。


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