<第八講> パリ(1)、ルーヴル美術館
◆芸術の都―パリ
・フランス王家の美術蒐集が革命によって一般公開
・ルーヴル宮の歴史:
1190年頃 城館として建設→代々の王が拡張
1681年 王室コレクションの公開
1793年 共和国美術館
1803年 ナポレオン美術館・エコール・ド・パリ(19世紀末〜20世紀初頭) ピカソ、モディリアーニ、藤田嗣治など
◆フランス王家
987年 パリ伯ユーグ・カペーがフランス王に就任しカペー朝が成立(在位987-996)
16世紀 フランソワ1世(在位1515-1547)がミラノ公国を占領し、レオナルドを招仏。フォンテーヌブロー宮殿に宮廷文化が開花
18世紀 太陽王ルイ14世の時代に全盛期(在位1643-1715)
1848年 2月革命でルイ・フィリップの7月王政が打倒される(在位1830-1848)
71. サモトラケのニケ、紀元前190年頃、大理石、サモトラケ島、高さ328.0cm、ルーヴル美術館
71. サモトラケのニケ(左側面)
71. サモトラケのニケ(右側面)「衣服の襞と翼の表現」
72. アフロディーテ(通称:ミロのヴィーナス)、紀元前100年頃、大理石、メロス島、高さ202.0cm、ルーヴル美術館
73. ファン・エイク《宰相ロランの聖母》、1435年頃、油彩・板、66×62cm、ルーヴル美術館
73. ファン・エイク《宰相ロランの聖母》(部分:風景を眺める2人)
◆美術史の方法論F 図像の伝播:
・伝統的な図像の継承
・文化交流の歴史
・画家や時代の創造
・ジャンル間/ジャンル内の特性
74. レオナルド・ダ・ヴィンチ《フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザ・ゲラルディーニの肖像》(通称:《モナ・リザ》)、1503-06年、油彩・板、77×53cm、ルーヴル美術館
74. レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》(部分:縁飾り)
74. レオナルド《モナ・リザ》とラファエロの模作 《マッダレーナ・ドーニ》、《一角獣を抱く女性》
75. ティツィアーノ 《田園の楽奏(詩的な世界)》、1509年頃、油彩・カンヴァス、105×137cm、ルーヴル美術館 ルイ14世コレクション
76. ヴェロネーゼ《カナの婚礼》、1563年、油彩・カンヴァス、669.0×990.0cm、ルーヴル美術館
76. ヴェロネーゼ《カナの婚礼》(部分 )、「聖母マリアとキリスト」
76. ヴェロネーゼ《カナの婚礼》(部分 )、「新郎と新婦」、「君主の集合肖像としての宴席の人々(フランソワ1世、スレイマン1世、カール5世など)」
・76. ヴェロネーゼ《カナの婚礼》と25. 《レヴィ家の饗宴》
77. ルーベンス 《アンリ4世の神格化とマリー・ド・メディシスの摂政宣言》(マリー・ド・メディシスの生涯 第11図)、1622-25年、油彩・カンヴァス、394×727cm、ルーヴル美術館 ルイ14世コレクション
77. ルーベンス 《アンリ4世の神格化とマリー・ド・メディシスの摂政宣言》(部分1), (部分2)
78. ダヴィッド《皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠》、1805-07年、油彩・カンヴァス、621.0×979.0cm、ルーヴル美術館
78. ダヴィッド《皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠》(部分)、「冠を掲げるナポレオン」「右手を挙げて祝福する教皇ピウス7世」「教皇の隣に立つカプララ枢機卿」
78. ダヴィッド《皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠》(部分)、「皇妃ジェセフィーヌと侍女」「参列者たち」
78. ダヴィッド《皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠》(部分)、「冠を掲げるナポレオン」「教皇ピウス7世ほか、来賓たち」
78. ダヴィッド《皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠》(部分)、「冠を掲げるナポレオン」「皇太后」
78. ダヴィッド《皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠》(部分)、皇太后とダヴィッド
78. ダヴィッド《皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠》展示風景
79. アングル《グランド・オダリスク》、1814年、油彩・カンヴァス、91×162cm、ルーヴル美術館
80. ドラクロワ《サルダナパールの死》、1827-28年、油彩・カンヴァス、395×495cm、ルーヴル美術館
80. ドラクロワ《サルダナパールの死》(部分)、「炎上する宮殿」
80. ドラクロワ《サルダナパールの死》(部分)、「馬と奴隷の殺戮」
80. ドラクロワ《サルダナパールの死》(部分)、「息絶えた奴隷」
80. ドラクロワ《サルダナパールの死》(部分)、「情景を静観するサルダナパール」
◆ルーヴル美術館 関連展覧会
1. ミロのヴィーナス特別公開(国立西洋美術館、1964年4月8日〜5月17日ほか、京都市美術館へ巡回)
2. モナ・リザ展(東京国立博物館、1974年4月20日〜6月10日)
3. 大改造すすむルーブル美術館展 宮殿からピラミッド計画へ(日本橋高島屋、1987年3月26日〜4月6日ほか、京都国立近代美術館へ巡回)
4. 肖像画の展開 ルーヴル美術館特別展(国立西洋美術館、1991年9月18日〜12月1日)
5. 18世紀フランス絵画のきらめき ルーヴル美術館展(東京都美術館、1997年4月19日〜7月13日ほか、京都市美術館へ巡回)
6. 特別展観 ドラクロワ「民衆を導く自の女神」(東京国立博物館、1998年2月26日〜3月28日)
7. ルーヴル美術館展―中世フランスの秘宝―(新潟県立近代美術館、2004年7月10日〜9月12日ほか、福岡市美術館へ巡回)
8. ルーヴル美術館特別展 19世紀フランス絵画―古典主義からロマン主義へ(横浜美術館、2005年4月9日〜7月18日ほか、京都市美術館へ巡回)
9. ルーヴル美術館展 古代ギリシア芸術・神々の遺産(東京藝術大学大学美術館、2006年6月17日〜8月20日ほか、京都市美術館へ巡回)
10. ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美(東京都美術館、2008年1月24日-4月6日ほか、神戸市立博物館へ巡回)
11. ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画(国立西洋美術館、2009年2月28日-6月14日ほか、京都市美術館へ巡回)
12. ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち(国立新美術館、2009年3月25日〜6月1日ほか、国立国際美術館へ巡回)
13. ルーヴル美術館―地中海 四千年のものがたり―(東京都美術館、2013年7月20日〜9月23日)
14. ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄(国立新美術館、2015年2月21日〜6月1日ほか、京都市美術館へ巡回)
◆まとめ
・芸術の都/花の都パリ=王室コレクション→フランス革命→公開
・フランス王家/フランソワ1世、フォンテーヌブロー派
・ルーヴル美術館
・美術用語:ヘレニズム時代、新古典主義、ロマン主義
・美術史の方法論:図像の伝播:継承と交流、創意
作家一覧
1.ヤン・ファン・エイク(1387-1441)Jan Van Eyck
2.レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)Leonard da Vinci
3.ティツィアーノ(1490頃-1576)Tiziano
4.パオロ・ヴェロネーゼ(1528-1588)Paolo Veronese
5.ピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)Pieter Paul Rubens
6.ジャック=ルイ・ダヴィッド(1748-1825)Jacques-Louis David
7.ドミニク・アングル(1780-1867)Jean Auguste Dominique Ingres
8.ウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863)Ferdinand Victor Eugène Delacroix