<第六講>第57回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展 国際企画展部門
0. 前回までのおさらい
◆9つのトランス=パヴィリオン 〈ス ライド〉
1. アーティストと本(The Pavilion of Artists and Books)
2. 歓喜と恐怖(The Pavilion of Joys and Fears)
3. 公共(The Pavilion of the Common)
4. 大地(The Pavilion of the Earth)
5. 伝統(The Pavilion of Traditions)
6. 霊媒師(The Pavilion of the Shamans)
7. ディオニソス的(The Dionysian Pavilion)
8. 色彩(The Pavilion of Colours)
9. 時間と無限(The Pavilion of Time and Infinity)
◆金獅子賞=最高賞 〈スライド〉
1. ジャルディーニ
・スターリング・パヴィリオン:「私の本棚を開陳します」
・田中功起:村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』、『アンダーグラウンド』
◆アーティストと本のパヴィリオン
1. 中央館:サム・ ギリアム(USA, 1933- )《イヴ・クライン・ブルー》
2. ムラデン・スティリノヴィッチ(セルビア, 1947-2016)《仕事中のアーティスト》
3. フランツ・ウェスト(オーストリア, 1947-2012)《オティウム》、ほか
・「ディーンンベッドの上のフランツ・ウェスト」
4. オラファー・エリアソン(デンマーク, 1967- )《グリーン・ライト―アーティスティック・ワークショップ》
5. ソーレン・エングステッド(デンマーク, 1974- )《空中浮揚》
6. 李明維(リー・ミンウェイ, 台湾, 1964- )《美が訪れるとき》
・刘野(リウ・イェ, 中国, 1964- )展示風景
7. 刘野《書籍絵画 No.9(リルケ『短篇集』)》
8. 刘野《書籍絵画 No.6》
9. タウス・マハチェワ(ロシア, 1983- )《綱渡り》
・レイモン・アンス(フランス, 1926–2005)展示風景
10. レイモン・アンス《炸裂したビエンナーレ―日本》 1968年
11. レイモン・アンス《第33回ヴェネツィア・ビエンナーレ》 1966年
◆歓喜と恐怖のパヴィリオン
12. ティボル・ハヤシュ(ハンガリー, 1946–1980)《フレッシュ絵画 No.3》 1978年
13. ティボル・ハヤシュ《フレッシュ絵画 No.2(風景)》 1978年
・フィレンツェ・ライ(香港, 1984- )展示風景
14. フィレンツェ・ライ《時計回りと反時計回り》 2013年
2.アルセナーレ 〈スライド〉
◆受賞作品
・金獅子賞
国別参加部門:ドイツ館(アンネ・インンホフ 1978- )
国際企画展部門:フランツ・エルハルト・ヴァルター(ドイツ, 1939- )
・銀獅子賞
ハッサン・カーン(イギリス, 1975- )
・特別表彰
国別参加部門:ブラジル館
国際企画展部門:チャールズ・アトラス(USA, 1949- )/ペトリット・ハリアイ(コソボ, 1986- )
◆公共のパヴィリオン
15. 李明維(リー・ミンウェイ)《修繕プロジェクト》(1), (2)
16. マリア・ライ(イタリア, 1919–2013)(1), (2)
17. マデヴィット・メダラ(フィリピン, 1938- )《時の縫い目》(1), (2)
18. フランツ・エルハルト・ヴァルター(ドイツ, 1939- )《ウォールフォーメーション・シリーズ》(1), (2) 1983年 ※金獅子賞
19. マルコス・アビラ・フォレロ(フランス, 1983- )《アトラト》
◆大地のパヴィリオン20. チャールズ・アトラス(USA, 1949- )《一日の終わりへのキス》 ※特別表彰
21. THE PLAY(1967- ) 展示風景(1), (2)
22. 島袋道浩(1969- )《携帯電話を石器と交換する》 2014年
23. 島袋道浩《Mac Book Airを研磨する》 2015年
24. ペトリット・ハリアイ(コソボ, 1986- )《夜にも虹があることを知っていますか》(1), (2) ※特別表彰
25. 田中功起(1975- )《Of Walking in Unknown》
◆伝統のパヴィリオン
◆霊媒師のパヴィリオン
◆ディオニソス的パヴィリオン
28. ジェレミー・ショウ(カナダ, 1977- )《普遍的なパターン認識に向けて(MM Pasters 2.1.02)》(1), (2)
◆色彩のパヴィリオン
29. 松谷武判(1937- )《ヴェネツィアの流れ》
30. シェイラ・ヒックス(USA, 1934- )《色とりどりの大地を這い上って》
◆時間と無限のパヴィリオン
31. リリアナ・ポルテル(アルゼンチン, 1941- )《斧を持つ男とちょっとした光景》(1), (2), (3), (4) 2013年
32. THE PLAY 《家プロジェクト》
・ガッジャンドレ
33. 菅木志雄(1944- )《状況律》 1971年
34. ハッサン・カーン(イギリス, 1975- )《公園のための構成》(1), (2), (3) 2013/2017年 ※銀獅子賞
3. まとめ
・9つのパヴィリオン
―パヴィリオンのテーマ毎に共通点を持つ作品を展示
―物故作家のほか、現役作家についても過去の作品を出品依頼
―テーマの統一性を優先させるキュレーター > 新作を出品したアーティスト
・キュレーティング
―アート作品と社会、観客との橋渡し
―作品の紹介 > 作家の紹介
―新たな視点の提示、再発見・再解釈、時代性
―カッティング・エッジ⇔学術性