<第七講>第57回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展 並行展部門、ほか
0. 前回までのおさらい
・並行展部門:ビエンナーレ事務局から認定された参加企画展 〈スライド〉
1.並行展部門
・3つのタイプ
◆グループ展(公募展、テーマ展)
1. フューチャー・ジェネレーション美術賞2017◆個展
2. ミケランジェロ・ピストレット「1つと1つで3つに」
3.ヤン・ファーブル「ガラスと骨の彫刻 1977-2017」◆地域パヴィリオン
4. カタルーニャ・イン・ヴェニス「見えないヴェネツィア」
5. スコットランド+ヴェニス:レイチェル・マクリーン「顔色を偽れ」
6. 台北市立美術館:謝徳慶「活動時間」
1-1. フューチャー・ジェネレーション美術賞2017 〈会場外観〉
・応募状況
1. クリスティアン・ファルスネス(デンマーク 1980- )《フィード2》
2. EJ ヒル(USA 1985- )《柱》
1-2. ミケランジェロ・ピストレット「1つと1つで3つに」 〈会場外観〉
3. ミケランジェロ・ピストレット(イタリア 1933-)《吊り下げられた周囲―違いを愛すること》(1), (2) 1975-2017年
4. ミケランジェロ・ピストレット《接触》 2007年
5. ミケランジェロ・ピストレット《審判の時》 2009-2017年
1-3. ヤン・ファーブル「ガラスと骨の彫刻 1977-2017」 〈会場外観〉
6. ヤン・ファーブル(ベルギー 1958- )「ガラスと骨の彫刻 1977-2017」
7. ヤン・ファーブル《修道士》(部分)
8. ヤン・ファーブル《カヌー》 1991年
9. ヤン・ファーブル《身体風景の中のギリシアの神々》 2011年
1-4. カタルーニャ・イン・ヴェニス「見えないヴェネツィア」 〈会場外観〉
1-5. スコットランド+ヴェニス:レイチェル・マクリーン「顔色を偽れ」 〈会場外観〉
1-6. 台北市立美術館:謝徳慶(シェ・テェチン)「活動時間」 〈会場外観〉
12. 謝徳慶(台湾 1950- )《1年間のパフォーマンス 1980-81年》(1), (2), (3)
13. 謝徳慶《1年間のパフォーマンス 1981-82年》(1), (2), (3)
2.その他の展覧会
◆グループ展/テーマ展
1. アラマ!プロジェクト「流れの中の島々」 5/13-9/24
2. パヴィリオン・オブ・ヒューマニティ「異議」5/10-11/26◆個展
3. ダミアン・ハースト「難破船アンビリーバブル号の財宝」 4/9-12/3
4. サフェト・ゼク「出国記」 5/13-11/30
5. 河原温「100万年(読み上げ)」 5/9-7/30
※ヴェネツィア・ビエンナーレ第57回国際美術展 5/13-11/26
2-1. アラマ!プロジェクト「流れの中の島々」 〈会場外観〉
14. カウィタ・ヴァタナジャンクール(タイ 1987- )《吊り棹》 2015年
15. インビジブル・デザインズ・ラボ《スパイラル木琴》 2016年
2-2. パヴィリオン・オブ・ヒューマニティ「異議」 〈会場外観〉
16. ミシャル・コール(イスラエル 1974- )《家庭における神の不在》(1), (2)
17. ミシャル・コール《トップ・ガン》
2-3. ダミアン・ハースト「難破船アンビリーバブル号の財宝」 〈会場外観〉
18. ダミアン・ハースト(イギリス 1965- )《鉢を持つ悪魔(展示用拡大像)》(1), (2)
19. ダミアン・ハースト《一角獣の頭骨》
20. ダミアン・ハースト《ケルベロス(神殿装飾)》
21. ダミアン・ハースト《グーフィー》
22. ダミアン・ハースト《ミッキー》
23. ダミアン・ハースト《潜水員によるミッキー引き上げ作業》
24. ダミアン・ハースト《ウェウェテオトルとオルメカの竜》
・プンタ・デラ・ドッガーナ
・「嘘と真実の間のどこかに真実がある」
・展示風景
25. ダミアン・ハースト《ヒドラとカーリー神》
26. ダミアン・ハースト《4人の潜水員たちによるヒドラとカーリー神の発見》
2-4. サフェト・ゼク「出国記」 〈会場外観〉
・展示風景
27. サフェト・ゼク(ボスニア・ヘルツェゴビナ 1943- )《多翼祭壇画》
28. サフェト・ゼク《三連祭壇画》(1), (2)
2-5. 河原温「100万年(読み上げ)」 〈会場外観〉
3. まとめ
・第57回国際美術展(2017年)
テーマ:アート万歳(VIVA ARTE VIVA)
総合監督:クリスティン・マセル
会期:2017年5月13日-11月26日
参加国数:86ヵ国 ※並行展部門に、カタルーニャ、スコットランド、ウェールズ、台湾、香港、マカオが参加
・並行展の3タイプ
―グループ展→「国」の枠に捉われない作家選出が可能
―個展→ヤン・ファーブルの継続性(2009, 2011, 2017)
―地域パヴィリオン→非国家主体(non-state actor)、文化的・政治的一体性
・ヴェネツィア・ビエンナーレの意義
―ミーティング・ポイント←観光都市ヴェネツィア
―カッティング・エッジ⇔リサーチ・ベース
―継続性⇔「国」の枠組み
―作家の「登竜門」、社会や時代の「鏡」、芸術活動の「プラットフォーム」、次世代の「教育の場」