星とめぐる美術 10の天体がいざなう現代美術


1.「星とめぐる美術」の概要 スライド

・企画展/コレクション展/単館開催
・会期:2019年9月14日~11月18日
・会場:島根県立石見美術館 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
・主催:島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、中国新聞社、日本海テレビ
・特別協力:豊田市美術館
・後援:芸術文化とふれあう協議会

「ごあいさつ」より

“豊田市美術館の協力により実現した本展は、当館において現代美術を一堂に展覧する初めての機会ともなっています。本展が、美術の面白さと改めて出会う機会となりましたら幸いです。”

企画展

他館や個人コレクター等より作品を借用し、ある一定の期間のみ開催される展覧会。特殊な例として、自館のコレクションの中からテーマ性を持たせて展示した「特集展示」や、「ベスト100」のような「コレクション選」展を、常設展示としては全点出品される機会はないという文脈で、企画展と位置づけることがある
・一般に日本の公立美術館には、常設展示室企画展示室市民ギャラリーの3種類の展示室が設けられている
・他館の常設展示で活用されている作品を借用する場合、展覧会の企画趣旨が借用許可の判断材料となる
美術館の活動方針と連動する企画テーマが立てられる


「星とめぐる美術」の章立て

1 太陽  自我・自主性         獅子座
2 月   感情・内面・不安定      蟹座
3 水星  思考・コミュニケーション   乙女座/双子座
4 金星  愛と美            天秤座/牡牛座
5 火星  情熱・戦闘・荒々しさ     牡羊座
6 木星  拡大・発展          射手座
7 土星  縮小・制限・規則・秩序    山羊座
8 天王星 飛躍・革命          水瓶座
9 海王星 霊感・ひらめき・無限の可能性 魚座
10 冥王星 破壊と再生          蠍座


2. 作品紹介

1. オラファー・エリアソン《グリーンランド・ランプ》、2006年、ステンレススチール、アルミニウム、電球、ケーブル、52×52×52 cm、豊田市美術館

・オラファー・エリアソン《グリーンランド・ランプ》 展示風景

2. 荒木経惟《センチメンタルな旅》、1971年、モノクロームプリント、バライタ紙、34×41 cm、豊田市美術館

3. 李禹煥《照応》、1995年、油彩、岩絵具・カンヴァス、228×194 cm、豊田市美術館

4. ミヤギフトシ《花の名前》、2015年、ヴィデオ、20分59秒、豊田市美術館

5. 白髪一雄《無題》、1959年、油彩・カンヴァス、182×272.8 cm、豊田市美術館

白髪一雄《無題》(左)と制作風景(右)

6. 村瀬恭子《White Coat》、2009年、油彩、色鉛筆・綿布、240×190 cm、豊田市美術館

7. ローマン・オパルカ《オパルカ1965/1-∞ ディテイル2601104-2626001》、2009年、アクリル・カンヴァス、196×135 cm、豊田市美術館

8. ルネ・マグリット《無謀な企て》、1928年、油彩・カンヴァス、116×81.1 cm、豊田市美術館

9. 丸山直史《Breeze of River 2》、2013年、アクリル・綿布、181.8×227.3 cm、豊田市美術館

10. 福田美蘭《冬―供花》、2012年、アクリル・カンヴァス、181.8×227.4 cm、豊田市美術館

福田美蘭《冬―供花》(左)とゴッホ《薔薇》(右)1890年、ワシントン、ナショナル・ギャラリー

11. 塩田千春《不在との対話》、2009年 展示風景


3. まとめ

  ・企画展

―企画テーマ=美術館・文化施設の使命(ミッション)の表現
―研究成果の社会還元
―開館〇〇周年記念=これまでの活動の総括的意味合い
―地元の文化施設の研究成果を5年、10年のスパンで見守る

 ・親しみやすい現代アート展

―プレゼン方法の工夫=キュレーション
―芸術は敷居が高い/現代アートは難解だ
―瀬戸内国際芸術祭2019に117万人
―SNS時代への対応=撮影可能なコーナーの設置