現代美術ネットワーク・群馬とは?

 「現代美術」をキーワードに、私なりに作ったホームページです。群馬を起点にネットワークの輪を広げていきたいと思います。

現代美術??

 一般には今世紀=20世紀の美術を指しています。アンリ・マティスやアルベール・マルケ、アンドレ・ドランといった画家たちの作品が「フォーヴィスム(野獣派)」として認知されるのが1905年。その後、よく知られているパブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックの「キュビスム(立体派)」が誕生するのが1907年頃です。

 しかし、その今世紀も残すところあとわずか。ですから最近では、現代=戦後と捉えなおして、アメリカでジャクソン・ポロックやウィレム・デ・クーニングらの「抽象表現主義」が台頭した後の美術の流れを現代美術と呼ぶようになりました。

 そしてさらに、もう一歩踏み込むと、現代=コンテンポラリーという言い方があります。コンテンポラリー(contemporary)は同時代のという意味です。作家たちが今まさに生み出そうとしている美術、これからの美術、も現代美術と呼ばれます。

 また美術という言葉に含まれる表現も、一般に想像されるとか彫刻だけに限られたものではありません。写真ヴィデオコンピューター・グラフィックスによる作品もありますし、総称してオブジェとか「立体作品」という言い方をしますが、従来の彫刻のような表現には、今では身の回りにある、ありとあらゆる素材が取り入れられます。また、そうした作品も1点だけで完結しているというより、展示される空間に合わせて作家が考えた、最も効果的な配置をインスタレーションと呼んで、展示空間全体を「作品」として考えることがあります。

 さらに、作家自身の体で表現されるパフォーマンスや見る人が参加して完成する参加型のインターラクティヴ・アートと呼ばれる表現も最近では多く、そうした作品では音や光、匂いや触感など人間のいろいろな感覚を使って作品を「体験」するようになっています。

群馬??

 私が勤める群馬県立近代美術館に、98年4月、現代美術棟がオープンしました(というよりも、現代美術棟がオープンするため、その前年に私が採用されたのですが)。22億円という大変高額な予算=税金を使って建てられたこの新しい展示室も、周りの多くの人々の支持なくしては、投入された金額に見合うものにはなり得ないでしょう。

 「現代美術」という領域は、まだまだマイナーですが、関心を持っている人々は少なからずいます。群馬にも、日本にも、世界にも。群馬は私にとっては起点ですが、ネットワーク全体から見た時、このページは「結節点の一つ」です。そうしたより大きなネットワークの中でさまざまに結び合っていくことを期待して、「現代美術ネットワーク・群馬」という名前をつけました。


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