山口案内

西の京山口

 山口市は室町時代、大内氏の館が置かれ、京都の文化を移入して、「西の京」といわれるほど栄えました。
 国宝『瑠璃光寺五重塔』は小振りで装飾も少なく、山都 山口にふさわしい、美しい建築です。

山口県とその周辺

 山口県は明治維新の胎動の地であり、吉田松陰の『松下村塾』、『高杉晋作の生家』等の史跡の町『萩』があります。
 日本最大の鍾乳洞『秋芳洞』、その上に広がるカルスト台地『秋吉台』は雄壮な姿をたのしませてくれます。

山口の文学

中原中也

 魂の詩人・憂愁の詩人・日本のランボーと言われる中原中也は明治40年、市内湯田に生まれました。16才で出郷、30才で亡くなりました。
 終生、望郷の念やみがたく、古里 山口に対する切々とした多くの詩を残しました。「山羊の歌」「在りし日の歌」の詩集があります。
 2007年4月には生誕百年を迎え、生家跡に建つ中原中也記念館には益々多くの中也ファンが訪れています。

国木田独歩

 独歩は千葉の生まれですが、父親の勤めの関係で、小学校から中学校まで山口で過ごしました。山口を舞台とした作品に「山の力」などの短編があります。

種田山頭火

 防府の生まれである山頭火は全国を放浪した後、小郡の其中庵をへて昭和13年、湯田の風来居に移り、2年後松山で病没しています。酒と温泉を愛した俳人でした。

嘉村礒多

 「私小説の極北」と言われる嘉村礒多は山口市郊外の仁保に生まれ、妻子をすて愛人と東京に出奔、労苦の末、37才で亡くなりました。「業苦」「崖の下」「神前結婚」などの私小説があります。

これが私の古里だ

さやかに風も吹いてゐる

心置きなく泣かれよと

年増婦の低い声もする

あゝ

おまえはなにをして来たのだと……

吹き来る風が私に云ふ

中原中也 「帰郷」より