山口大学医学部保健学科の教育研究分野をご紹介します。
令和4年8月1日作成
母子看護学分野は,母性看護学領域と小児看護学領域に分かれ,教育と研究を行っています。
母性看護学領域では、母性を妊娠や出産に限定されない女性のライフサイクルにわたって、身体的、心理・社会的側面それぞれの特性が融合されていると捉え、教育しています。そして、女性のライフサイクルにおいて、健康問題を明確化し、健康の維持・増進させるための援助のあり方、親子や家族関係、性教育,更年期障害,尿失禁,ペリネイタルロスに関するものなど,性と生殖の健康問題に関して、多角的な側面から探求しています。また、学部教育で助産師国家試験受験資格を取得できる教育も行っています。
小児看護学と遺伝看護学に関する教育と研究を行っています。
小児看護学では,様々な健康問題をもつ小児とその家族に対する看護支援について,学生と共に考え,臨床場面の看護ケアが向上するよう,教育と研究に取り組んでいます。
遺伝看護学では,担当教員は日本遺伝看護学会,国際遺伝看護学会(ISONG)の会員です。先天異常を持つ(疑われる)子どもや家族に対する周産期から小児期にかけての継続看護や,稀少な遺伝性疾患の子どもと家族の看護について取り組んでいます。特に,稀少遺伝性疾患は,一般に名前が知られていないものが多く,どのような成長過程を辿るのか,どのように育てたら良いか等について情報が得にくく,家族が大きな悩みや困難を抱えることが予測されます。そのような方々に対し,看護の立場からどのような支援ができるか,今後も研究を進め明らかにしていきたいと考えています。