講座・教員紹介

山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。

ゲノム・機能分子解析学(旧 微生物学)

Genomics and Molecular Analysis

令和5年4月1日作成

顔写真:

教授名
坂本 啓
講座のメンバー
長谷川 明洋,柴田 健輔
医学科担当科目
病原細菌学,自己開発コース,修学論文テュートリアル,Open Science Club,SCEA/AMRA
居室
医学部本館3階
TEL
0836-22-2227
FAX
0836-22-2415

講座の紹介

 新型コロナウイルスのパンデミックで全世界での感染者が1億人、死者数が250万人を超える状況(2021年3月時)になっており、社会情勢や私たちの暮らし方が大きく変わって1年以上が過ぎましたが未だ解決の見通しが立っておりません。バイオハザード、感染列島など多くのハリウッドや日本の映画でパンデミックが題材となりましたが、まさにそれが現実となっています。他にも、エイズ、C型肝炎ウイルス、O157感染症、MRSA感染症などの新興感染症や結核、赤痢などの再興感染症は世界的規模で問題となっています。また、ピロリ菌による消化性潰瘍・胃癌やHPVによる子宮頸癌など、従来微生物とは無関係と考えられていた疾患が感染症として注目されています。感染症は明らかに変貌しており、それに対して適切な診断と治療、正しい予防指針の提示が求められています。
 本分野では、病原微生物の病原性と感染機構、それら感染体に対する生体防禦を、主として分子遺伝学的手法を用いて研究しています。これらの研究の成果を臨床へ応用することを目標として研究を進めています。また、感染制御の観点から新規に作成した遺伝子改変マウスを利用した免疫系分化機構の研究も重点的に行っています。
 診療の現場で感染症は日常的に遭遇する疾患であり、感染症の専門的な知識が必要とされます。その中には従来の知識では治療できないものもあリます。病原微生物の基本的な取り扱い手法を身につけていれば、正しい診断と適切な治療を自ら見つけることが出来ます。感染症の専門的な知識を身につけ、問題を解決する力を持った医師を育成することも本分野の重要な使命です。
 本分野の研究に興味をもち、新分野を切り開くことを志す諸君、感染症に正面から取り組むことを考えている諸君はふるって本分野の扉をたたいて下さい。

教員紹介 http://mb.med.yamaguchi-u.ac.jp/page-staff.html


 

微生物のゲノム解読と情報解析

病原因子の構造解析

炎症免疫応答に重要な因子の解明

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