山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。
令和4年8月1日作成
当分野では,傷病そのものや集中治療によるストレスなど,生体に高度の侵襲が加わる病態を解明することにより,最適な診断と治療ができる臨床医を育成することを目的としています。最重症患者の診療から研修を始めることができ,救急専門医や集中治療専門医の資格を取ることもできます。また,広い領域の急性疾患や病態に対応できるようになるので,一般医としての活躍にも役立てることができます。
先進救急医療センター(高度救命救急センター)の治療成績は,重症度を合わせた評価で,実死亡率は3年間連続して米国平均の約半分を記録したこともあり,本邦では最高水準を維持しています。これには,病態を徹底して討論する方式が効を奏しています。また,研究面では,種々の生体侵襲による病態解明のため,動物モデル(脳虚血や敗血症など)を用いた実験を行なっています。