講座・教員紹介

山口大学医学部医学科の教育研究講座をご紹介します。

放射線腫瘍学

Radiation Oncology

令和3年5月1日作成

顔写真:田中秀和教授

教授名
田中 秀和
講座のメンバー
椎木 健裕,眞鍋 裕気,梶間 未葵
医学科担当科目
放射線腫瘍学,臨床腫瘍学,自己開発コース,修学論文テュートリアル,AMRA,臨床実習
附属病院診療科
放射線治療科
居室
新中央診療棟増築部4階
TEL
0836-22-2966
FAX
0836-22-2471

講座の紹介

 当講座は平成22年(2010年)に新講座として開講されました。開講当時は「放射線治療学講座」という名称でしたが後に現在の「放射線腫瘍学講座」へ名称変更となっております。二人に一人以上ががんになる時代において、がん治療の三本柱の一つに数えられる放射線治療は重要な役割を担います。日本は超高齢化社会に突入し、他の治療に比べ負担の少ない治療である放射線治療の重要性は高まる一方です。
 診療面では主にがん診療における放射線治療を担当しています。強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療(SRS/SRT/SBRT)などの高精度放射線治療やイリジウム192を用いた小線源治療にも対応しています。呼吸性移動の大きな腫瘍(主に肺・肝)に対しては動態追跡照射(迎撃)を行っており、我々の特色の一つとなっています。
 教育面では放射線科専門医、放射線治療専門医の育成を行っています。全身の腫瘍に幅広く対応できる放射線治療医を輩出できるよう取り組んでいます。医学科の学生教育においては放射線治療の魅力・重要性を知ってもらえるように座学と実習を組み合わせるなど、工夫をしています。
 放射線腫瘍学は研究という面において大変魅力的な分野です。対象疾患が幅広い上に、生物学・物理学・腫瘍学など様々な側面からのアプローチが可能であり研究テーマに事欠きません。研究を進めていくうちに、様々な疑問やアイデアが生じ、これらが次の研究テーマとなります。研究成果は学会発表や論文という形で発信しています。国際学会へも積極的に参加・発表しています。これからも常に世界へ眼を向けて、継続的に研究成果を発信し続けていきます。

 

放射線治療に携わるスタッフ(医師,医学物理士,診療放射線技師,看護師)

早期肺癌への定位放射線治療(ピンポイント照射)

前立腺癌への強度変調放射線治療(IMRT)

一覧へ戻る